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#39 ラビニアの『人形』にされる罰ゲーム!〜頭上のコーヒーカップの熱さに耐えるカウントダウン〜

「俺を罰すれば良いじゃないかだと? セーラ、なんだその偉そうな物言い……。それが人にお願いする時の態度か!」 ラビニアはロッティーのデスクに目を向けると、そこに大事そうに飾られていた小さなブライス人形——エミリーをひょいとひったくった。 不安げに見つめるロッティーを前に、ラビニアは人形をしげしげと眺めながら尋ねた。 「ロッティー、お前……この人形が心配か?」 指先に力を込めると、人形の華奢な首がミシミシと嫌な音を立てる。 「……そ、それが欲しいなら差し上げます、ラビニアさん。だから……」 「だから、なんだ!? こんな人形でオレの気が収まるとでも思ったのか!」 ラビニアは苛立ちを露わに、人形を思い切り投げ捨てた。 「あっ……エミリー……」 「さあ、ロッティー。ケツを出せ。このスリッパで叩くだけで許してやる」 スリッパを振り上げた瞬間、セーラが必死に叫んだ。 「頼む……ラビニア、お願いだ。どうか許してくれ!」 その鬼気迫る懇願に、ラビニアは動きを止め、ねっとりと口元を歪めた。 「そこまで言うなら、しょうがない。オレも鬼じゃない?」 ——ここで少し俯瞰してみよう。なぜ、セーラたちはいつもこうしてラビニアやミンチンの罠に嵌まり、思い通りに操られてしまうのか。 それは、彼らが虎視眈々と外堀を埋め、まるで用意されたシナリオを読ませるかのように、相手の言葉を誘導しているからだ。セーラに「お願いだから許してくれ」と懇願させた時点で、すでに勝負は決している。 相手を言葉で追い詰め、自ら不利な条件を呑ませる悪魔のような話術。その源流はミンチン支社長にある。ミンチンは人心を操る天才であり、ラビニアは愛人として散々教育される中で、その百戦錬磨の手口を骨の髄まで叩き込まれた「直仕込み」なのだ。 対するセーラやアーメンガードは、どれほどエリートぶっていても、所詮は温室育ちのお坊ちゃんでしかない。セーラがかつて「スパダリ」として他者をコントロールできたのも、強大な財力でただ相手を「甘やかして」いただけのこと。泥沼の心理戦など経験したこともない。ロッティーに至っては、社会に出たばかりの無力な新入社員だ。 純粋培養のお坊ちゃんたちが、修羅場をくぐり抜けてきた百戦錬磨の悪意に太刀打ちできるはずがない。根本的に、格が違うのだ。だから彼らは、いつも残酷なまでに弄ばれてしまう。 ラビニアはニヤけ顔で、待ってましたとばかりに悪魔のような提案を持ちかけた。 セーラの頭に熱々のコーヒーを乗せ、10数える間、一切微動だにせず「人形」として耐え抜くという、屈辱的なゲームだった。 「……本当に、それをやり遂げればロッティーを許してくれるんだな」 セーラが鋭く念を押すと、ラビニアは喉を鳴らして笑った。 「ああ、約束しよう。何なら契約書でも交わしてやろうか? ……ジェシー、熱いコーヒー用意しろ」 ジェシーは共有スペースの休憩コーナーへ行き、デカンターを手にすると、何時間も保温された煮詰まりきったコーヒーをマグカップへと注いだ。 ラビニアはその熱々のカップを受け取り、タイトスカート姿で立ち尽くすセーラの頭の上へ、慎重に載せた。 「では、始めるぞ。お前は今から『人形』だ。10数える間だけ完全にやりきれたら、全部許してやる」 「ジェシー、お前が数えろ」 ジェシーが下卑た笑みを浮かべ、ゆっくりと間延びした声でカウントを始めた。 「いーち……」 セーラは背筋をピンと伸ばし、無機質な美しい人形になろうと耐える。頭頂部から、凶悪な熱がじわじわと頭皮に染み込んでくる。少しでもバランスを崩せば、煮えたぎったコーヒーが顔面と衣装を容赦なく焼き尽くすだろう。 「にーぃ……」 深夜のオフィスに、ジェシーの声が響く。セーラは瞬きすら許されず、微動だにせず耐え続けた。ロッティーを救うため、かつてのプライドをかなぐり捨てて。 「さーん……」 ジェシーがゆっくりとカウントをしながら、下卑た笑いを浮かべて動けないセーラへと近づいてくる。 「人形なんだから、何されても動いちゃダメですよぉ?」 ジェシーの手が、セーラの細い首筋をなぞり、ブラウス越しに胸元を撫で回す。そして、タイトスカートの裾からストッキングに包まれた太ももへと容赦なく滑り込んでいく。 「よーん……」 頭上のコーヒーの重みと熱、そしてジェシーのような男に身体を弄られる屈辱。セーラはギリッと唇を噛み締め、震えを殺して必死に耐える。 「ごーぉ……」 ジェシーは興奮気味に鼻息を荒くし、さらに奥へと手を忍ばせてセーラをいやらしく弄ぶ。 極限の緊張と屈辱のなか、頭上の熱い均衡が、音を立てて崩れ落ちようとしていた。 つづく — 【次回予告】 ラビニアの理不尽な難癖によって歪められるルール。 「人形が喋るんじゃないよ!! ジェシー、罰を与えろ!」 「了解です、ボス」 次回 #40 鞭となったスリッパが引き裂く深夜の静寂!〜強がるロッティーと限界突破するラビニアのドS心〜 「手を抜くな、ジェシー! 次はもっと強く打て!」 お楽しみに!

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