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#60 早く欲しい……永遠にも感じるエレベーターの中〜三和土で狂うように求め合う共犯者たち〜
セーラとラムダスの情事。それはアーメンガードにとって、最も認めたくない悪夢だった。自らの手で作り出してしまった、最悪の事実。なのに、その歪んだ光景に脳と下半身は狂おしく昂ってしまう。興奮と自責に自尊心を粉砕され、彼は弾かれたようにオフィスビルを飛び出した。
冷たい雨が打ちつける夜の裏路地へ逃げ込み、壁に手をついて激しくむせ返る。処理しきれない感情が雨の中に溢れ、ただ涙が止まらなかった。
「……随分と無様な姿ね、アーメンガード」
背後から、ヒールの音が近づいてきた。振り返ると、傘も差さずに雨に濡れたラビニアが立っていた。
「……放っておいてくれ……ッ」
アーメンガードがよろけながら歩き出そうとするが、ラビニアはその腕をガシッと強く掴んだ。
「放してくれ!」
「嫌よ。『私たち、いいお友達になれる』って言ったじゃない——」
振り払おうとするアーメンガードに対し、ラビニアは意地でも離さないとばかりに爪を立ててしがみついた。その瞳には、単なるからかいや支配欲だけでなく、「自分と同じ傷を持つ者」に対する狂気的な執着が宿っていた。
「しつこいな……っ! 離せよ……」
「ダメ。離さない」
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冷たい雨音だけが響く中、二人は見つめ合った——。ラビニアは濡れた唇を微かに開き、甘く囁いた。
「……うち、来る?」
◇
通りへ出ると、大雨の中を走る流しのタクシーを手を上げて止めた。後部座席に滑り込むと、ラビニアはアーメンガードの手にそっと触れ、熱を帯びた瞳でじっと見つめた。アーメンガードもその視線を避けられず、ただ沈黙の中で互いの体温が混ざり合っていく。
やがてタクシーはラビニアのマンションへと到着した。
エントランスを抜け、エレベーターへ乗り込む。密室となった箱の中で、上昇するモーター音だけが響く。
階数表示のランプが一つずつ切り替わる時間が、永遠のように長く感じられた。
すでに二人の下半身は限界まで張り詰め、溢れ出した我慢汁が下着に染み込んでゆく。布地が肌に張り付き、不快に湿った感触が、焦燥をさらに煽る。もう我慢できない。この濡れた下着を、今すぐ引き剥がしてしまいたい——そして、今すぐここで押し倒してしまいたいという衝動を、必死に抑え込んでいた。
目的の階に着くや否や、二人は小走りで部屋へと向かった。
——ガチャ、
——ガチャッ、
焦る手つきで鍵を開け、部屋に転がり込む。内側から鍵をかけることすら忘れ、玄関の三和土 で二人は獣のように互いの服をむしり取り合った。
濡れたブラウスが引き裂かれ、ズボンが乱暴に引き下げられる。靴を脱ぐ間もなく、二人はその場に膝をついた。
互いの熱く硬く反り上がったモノが、剥き出しのまま正面から向き合う。赤黒く張り詰めた熱の塊の先端には、共に透明な蜜が光っていた。
「あ……っ/////」
「んっ……ああっ……////」
二人はむさぼるように手を伸ばし、それぞれの熱棒を強く握り締めた。そして互いの先端をぴったりと押しつけ合わせ、一つの拳の中で擦り合わせるように激しく扱き始めた。
(あっ……もう、むりかも……)
アーメンガードに一足早く射精の予感が訪れる。腰がビクッと跳ねたのを、ラビニアは見逃さなかった。
「どうしたの?」
ラビニアは意地悪く微笑むと、手の動きを一段と速めた。
「あっ……////」
——さらにギアが上がる。
「出して……もいいよ」
激しく脈打つアーメンガードのモノを、ラビニアは休むことなくしごき上げ、一気に限界へと追い詰める。先んじて滴り落ちる透明な蜜が糸を引く。
「うっ……」
アーメンガードの小さな喘ぎ声が漏れると同時に、ペニスがピクピクと痙攣しながら白い濁液を激しく撒き散らした。
「だめ、もう、だめ……止めて……って」
アーメンガードの懇願を無視して、ラビニアはさらに追い込む。
「許して、ラビニア……もう……。わかるだろ……?」
ようやくラビニアの手が緩むと、アーメンガードはその場にへたり込んだ。
ラビニアは腰を上げ、ようやく靴を脱ぐと、部屋の奥へと進み、ボックスティッシュを持ってくる。何枚も勢いよく引き抜いたティッシュでアーメンガードの腹を拭くと、くすぐったそうな笑い声が溢れた。——脱ぎ散らかした衣服に目が行くと、アーメンガードの下着を見つけ出し、それをにやりと眺めた。
「びっしょり濡れてるね。替えの下着、貸してあげる」
「……あ、ありがとう……」
ラビニアはくすくすと笑いながら、アーメンガードの手を引いてバスルームへと向かった。
鏡の前でウィッグが外され、熱いシャワーの下で女の仮面が洗い流されていく。やがて、そこへ本来の「男」としての素顔が現れるのを、アーメンガードは静かに見守っていた。
生まれたままの姿になった二人は、互いの傷を労わるように身を寄せ合い、そのままベッドへと潜り込んだ。
◇
激しい熱狂が過ぎ去ると、冷徹な——賢者の刻 が訪れた。
「……なぁ、ラビニア。例のUSB、ラムダスが並列処理を試みていたが、ローカル環境の多重度では計算複雑性の壁を突破できない」「無駄よ。個人クラスターの演算リソースじゃ、キー空間の全探索に数世紀かかるわ。物理的な寿命が足りないの」
ラビニアはそう言いながら、アーメンガードの逞しい胸板にそっと頭を預け、しなやかな指先を滑らせた。
「なら、広域分散処理——『グリッドコンピューティング』で鍵空間を網羅するしかないか」「ええ。タスクを無数のノードへマッピングして並列処理させれば、天文学的な計算時間も一瞬で収束する。……問題は、その演算ノードをどう確保するかだけどね」
理路整然と語るラビニアの指先が、アーメンガードの胸元でコリコリと小さく蠢き始める。執拗で容赦のない愛撫の熱が皮膚から伝わり、冷徹だった二人の脳内回路に少しずつノイズが混じり始める。
「……大量のノード、つまり、パソコンをいっぱい……集めるってことだろ……?」
「そう……。世界中の、スマホでもいいかも?……私たちのために、一斉に回させるの……」
だんだんと高度な専門用語が消え、言葉の濃度が薄まっていく。賢者の刻 の終わりを告げるように、アーメンガードの頭の回転は急速に鈍くなり、下腹部が再びじんわりと熱を帯び始めていた。
「ラビニア……その話、もういいよ……」
「あら、それどころじゃなくなっちゃった?」
ラビニアはいたずらっぽく吐息を漏らすと、アーメンガードの股間に手を伸ばした。すでにそれは、硬く脈打ち始め、賢者の刻 の終わりを告げていた。
「……もう一回、しよ?」
「……ああっ」
冷徹な論理は熱い肉体の前に呆気なく霧散し、二人は再び、底なしの愛欲の海へと沈んでいった。
つづく
—
【次回予告】
ラビニアから監視システムの強大な「特権」を分け与えられたアーメンガード。一方、その特権を掌握するラビニアは、主のいない支社長室でガートルードの「調教」を開始する。
次回
#61 白昼のパノラマ調教!〜留守の支社長室を私物化するラビニアの特権とガラス張りの露出プレイ〜
「ほら、ここでまた恥ずかしいことして欲しいんでしょ?」
お楽しみに!
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