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第54話

パラレルルート 13 「……っ、ん……ぁ……っ、リアム、もう、もう、いい……っ、挿れ、て」    乱れた息でねだると、リアムは熱い吐息を漏らした。 「まだ、早い」  リアムは丁寧な指使いで的確に僕の中のいい部分を優しく擦りながら、僕の性器の先端から溢れる蜜を恍惚と舐めとった。  リアムの優しい愛撫は、達きたいのに、達せないという拷問のような快楽を僕に与え続けていた。全身をびくびく震わせながら目尻から涙をこぼした。  リアムが剥き出しになった僕の乳首に唇を寄せ、舌先で転がした。リアムの甘い香りが部屋に充満する中、指で中を律動しながら、そんなことをされたらたまらない。堪え性のない僕は愛撫の段階でもう何度もリアムの手で達かされていた。もうこれ以上乱れた姿をリアムにさらしたくなかった。 「あ……っ、リアム、それ……嫌……っ」 「我慢しないくていいから、出して、ほら」  リアムが僕の性器に舌を絡ませて口に含んだ。手で扱かれて、中を指で優しく擦られて、急激な浮遊感に背をのけ反らせた。つま先が震える。もう我慢なんかできない。  強烈な快感に巻き込まれ、声を殺して、顔を腕で隠した。  びくんびくんと腰を揺らし、息を大きく乱しながら、リアムの口の中に吐精してしまった。リアムは丹念に僕の性器を扱き舐め回して最後の一滴まで搾り取るように何度も吸った。    甘い香りをまとわせたリアムが僕に覆いかぶさり、小刻みに僕の内部を指で揺すってきた。 「あ、あ、待……っ、今、まだ……っ刺激が、強い……から……っ、んんっ」  優しく僕の腰を撫でたリアムが熱い吐息を吐きながら、僕を見ていた。青い瞳に映るのは、全身が快楽に赤く染まり、目は潤んで、欲情していやらしくなっている僕の姿だ。 「見るな……っ!」  半泣きになって顔をそらせば、腕にリアムの口付けが落ちてくる。甘い甘い香り。中を優しく指で擦られて、リアムの指を締め付けた。 「ヴォルフ、中、凄いことになってる」 「も、もっと強く……っ、それじゃいつまで経っても、リアムが入れない……っ!」 「煽らないで……もう少し」  内部からリアムの指がずるりと抜かれ、ぐっと腰を掴まれた。尻たぶを押し広げられれると、蕾にリアムの熱い舌が捩じ込まれ、唾液を流し込まれる。上書きされる痛みが奥の方に走る。全身がこわばり、シーツを強く握り締めた。痛い。 「ヴォルフ」  リアムが労わるようにびくびくと震える僕の身体を撫でた。  普通に暮らしているだけでは、僕の内部までマーキングできなかったようだ。リアムはだからこそ時間をかけてゆっくりと僕の中を唾液と指で上書きしていく。リアムは一層焦らすようにゆっくりと内部の指を蠢かせ、僕の内部を上書きしていく。 「う……ぁ、あ……っ、あ」  侵食される愉悦は頭がおかしくなりそうなほど気持ちがいい。それでも達せないもどかしさは僕をひどく苦しめる。  息を乱してリアムの腕に指を立てた。目が合うと、リアムが貪るように僕の唇を、吸ってきた。気持ちがいい。リアムの口付けも、匂いも、僕の内部を律動する指も。爪先を震わせて吐精する。  リアムは嬉しそうに音を立てながら僕の顔中、口付けを落としてくる。リアムの性器は身体に見合って大きく、それが痛いほど反り返ったままでいる。まだ一度も吐精していない。    衝動的にのそりとしゃがみ込み、リアムの性器を口に咥えるとリアムは思いの外、狼狽えて僕の頭を押し返そうとした。それが癪に触った。リアムは僕のものだ。  深くリアムのでかい性器を喉の奥まで咥えこんだ。半分も入らない。こんなもの僕の中に本当に入るんだろうか。今さらながらに想像してこくりと喉を鳴らせば、リアムの性器を喉の奥で締め付けたようだ。リアムが低く呻いた。  おそるおそるリアムを見上げた。目が合うと口の中でリアムの性器が大きく震え、訳も分からず口を動かした。初めて咥えた男性器だった。これでいいのかと仰ぎ見れば、リアムの青い瞳は情欲に濡れていた。そろりと頬を撫でられた。 「こんなことするのは、初めて?」    こくこくと頷いて、性器の先端に舌を這わせれば、リアムの性器は僕の舌に反応した。気をよくして、よく分からないまま口に含んだり舐めたりする。リアムは息を詰めて、切なげに眉を寄せ、僕のこめかみ辺りをそろそろと撫ぜた。気持ちがいい。  うっとりとリアムの性器をしゃぶった。手は使わなかった。口だけで扱く。すべて咥え込むことは到底無理だが、それでも慣れれば喉奥まで咥え込むことができるようになった。苦しさはない。竜人の身体は性交渉に特化してできていると聞いたことがある。つまりこれはそういうことなんだろう。  リアムの快感を堪える声。卑猥な水音。快楽に翻弄される立場の僕が、翻弄する立場にいる。興奮する。いつもは冴え冴えとしたリアムの香りが妖艶に甘く僕の鼻腔をくすぐっている。  リアムの性器を喉の奥まで咥え込み顔を上下する。ずっと愛撫しているとリアムの息が荒くなり、もうすぐ達くのが分かった。射精を促すように強く吸引する。   「く、ヴォルフ、もう、いい」  息を乱したリアムが僕の頭を押しのけようとしたので、あえてリアムを見上げ、じゅぽじゅぽと音を立ててながらリアムの性器を吸った。リアムはそうすることでひどく興奮するようだ。リアムの甘い香りがそう言っている。  リアムは堪えきれないように呻いて僕の口の中で吐精した。それを嚥下し、残滓を優しく吸い出しせば、リアムが荒く息を吐いて、艶やかな黒髪をかき上げた。 「どうして、飲むんだ」    頬を朱色に染め、唖然とする神授の美貌の持ち主に首を傾げた。 「リアムも僕の、飲んだだろう?」 「あ、あれは……! 貴方のだから……!」 「同じだ」  リアムの滑らかな胸元に頬を寄せ、頬ずりした。いい匂いがする。唇を落とせば、腰を撫でられて、引き寄せられた。  密着してきたリアムの性器はさっき吐精したばかりなのに、硬く勃起している。耳朶を噛まれ軽く引っ張られた。 「番にしたい」  頷けば、覆いかぶさられて、リアムの巨大な性器が僕の蕾を押し広げ、ゆっくりと潜り込んでくる。  息が詰まった。太い。無理だ。これは入らない。無意識のうちにリアムの胸を押し返せば、啄むような口付けが何度も落ちてくる。 「く……っ、ん、ん」  苦しげな息を吐くとリアムは動きを止めて、僕の身体に手と唇を這わせ、僕の身体から力が抜けるまで、待っていてくれた。  汗がぼたぼたと降ってくる。苦しそうに眉根を寄せるリアムは気持ちがいいのか、苦しいのか。すりすりとリアムの腕に頬擦りしながら聞けば、瞳孔を縦にして怒られた。 「気持ちいいに決まっているだろう……!」  リアムはじれったくなるような動きで僕の深い場所を目指して押し込めていく。リアムの性器でしか届かない部分、そこはうまく上書きさせていなかった。それでもリアムの唾液と先走りで、徐々に上書きされていく愉悦はいいようのない快楽となって背筋をぞくぞくと駆け抜けていった。  根本までずっぽりとリアムの性器が埋まり、息が整わない。全身が震える。リアムは快楽をやり過ごすような息を吐き、僕の額に口付けを落とした。 「辛く、ないか?」  リアムの性器はあまりに大きく太い。苦しくないはずがない。それでも見ればリアムと僕との身体の間、僕の性器は反り返り、透明な雫をこぼしていた。  リアムの首に腕を回せば、自然と内部にいるリアムの性器が中のいい部分をゴリッと押し上げた。僕の性器の先端からこぽりと白濁した精液が流れる。 「ん……っ、気持ち、い」    中は散々焦らされて熟れていた。そこにリアムの太くて硬い性器が少し擦れるだけで、押し出されて吐精してしまうようだ。 「見た目も、中身も、凄い。あまりもたないかもしれない」  リアムが耐えられないといったように甘い吐息をこぼし、ゆっくりと小刻みに腰を揺すってくる。  優しく中を穿たれて、しがみつけば、リアムは僕の膝裏を掴んで大きく広げ、腰を突き上げ出した。 「い……っ、あぅ……、まっ、はぁ……」  穿たれる度に僕の性器は白い精液を、びゅっと吐き出した。断続的に与えられる絶頂は気持ちがよくて苦し過ぎる。乱れた息遣いでリアムが僕を強く見つめていた。見るなとも言えない。目尻から涙をこぼして、息を乱し、快楽を受け入れることしかできない。  ぐっと硬度のあるものを奥まで埋め込まれ、大きく仰け反った。中をずくずくと穿たれながらリアムの甘い香りに翻弄されて、もうここがどこだか分からなくなる。  又、リアムの硬く太い性器で中を穿たれるたびに、僕の性器から白濁した精液が押し出される。声もでない。壮絶に気持ちがいい。断続的に達くのを止められない。  リアムは夢中になって僕の名前を呼んで、身体を揺さぶってくる。リアムの動きが激しくなり、息を引き攣らせ、ぐっと奥まで性器を埋め込んできた。 「ヴォルフ……っ、出す、ぞ」  次の瞬間には熱い飛沫を中に叩きつけられ、強烈な快感に襲われた。触られてもいないのに、僕の性器の先端から白濁した精液が今さらのようにどろどろと溢れ出した。  おかしくなる。  四肢をひくつかせたまま、リアムを見上げれば、リアムが愛しくてたまらないと言ったように僕に口付けを落としてきた。  中はリアムの精液でいっぱいに満たされていた。蜜月に入るんだろうだろうなと、ぼんやりと思い、それからふたりの”巣”がないことに、今さら気が付いて、慌てた。  僕は赤ん坊の頃無意識のうちに異世界渡している。そんな事故を防ぐためにも巣は絶対に必要だった。  リアムは汗だくで乱れた息のまま、僕のうなじに手を回して、頬に唇を押し当てた。 「この家が私の巣だ。結界は何年にも渡って完璧に張ってある。いつでも安心して私の卵を産むといい」  そういえば、僕はリアムにマーキングされていた。だからか。準備がいい。  リアムの滑らなか頬を撫でれば、リアム唇が僕の唇にそっと重なり、真綿のような優しさで僕の身体を抱き込んだ。いいようのない安心感に包まれ、そっと目を閉じれば、揺すられた。 「リアム? あ……うっ」 「すまない、もう少し、いいか?」 「や……、流石に、少し、休みたい  リアムの胸を押し返せば、中をぐちゃぐちゃと擦られて、いいようのない愉悦に翻弄された。 「リアム……! あ…っ、あ、無理、もう、出ない……ッ!」  それでも僕の性器はしっかり勃ち上がっていた。リアムの硬く太い性器がずぶずぶと入ってくる。 「優しく、するから……ほら」  穿たれて、身体が甘く蕩けていく。乳首が硬く尖って触れられると、それだけで吐精した。リアムが耳元で何か囁いていた。達きながら腰を穿たれて、気持ち良さが終わらない。太さは凶器だ。僕の中が耐えられない。リアムが僕の中で吐精した。これで終わると力を抜けば、中をリアム性器と精液で中をぐちゃぐちゃに穿たれる。 「いや……あ…っ、あ、リアム……も、許して……あ、ぅ」  深まっていく快感に怯えながら、リアムにしがみつけば、耳元で甘く、謝られた。 「無理だ。ヴォルフが達くのをやめない限り、私からやめられない」  穿たれながら、性器を扱かれて、ぼろぼろと涙がこぼれた。中にどくどくとリアムの精液が流し込まれる。 「壊れる……っ、壊れるから、やめろ……っ、リアム!」 「う……っ、く、可愛いすぎる……っ」 「…………!? あ、あ……っ」  勘違いするなと、叫びかけて、身体がどろりと蕩けていく感覚に、リアムを強く抱きしめた。  蜜月に、発情期に、入る。  僕も、もう、リアムを止められない。リアムが達くのをやめない限り。  死ぬかもしれない。

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