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第29話 ※誤解が解けた、その先は

 昼間、散々クロード様にぐずぐずにされ、あの後お仕事に戻ったけれど殿下に「クロードの匂いがするな」とか言われてしまう。  物凄く恥ずかしい……絶対バレてたよね。  とにかく仕事を頑張って終わらせ、殿下にももう戻っていいと言われたので仕事を切り上げた。  まだ書類整理が残っていたけど……明日の朝にやろう。    クロード様とあんな事をしてしまったし、汗とか色々ベタベタするのでとにかく着替えなきゃ……そう思った瞬間。  ――コンコン――  「誰だろう?」  こんなところに俺がいるのを知っているのは少数だ。  殿下かな?  まさかやり残した仕事があったとか?!  俺は慌てて扉へと駆け寄った。  「はーい」  「リック、開けて~~」  馴染みのあるその声……まさか——。  「クロード様?! な、なぜ……」  驚き戸惑う俺にご主人様が告げたのは、衝撃の言葉だった。    「今日からここに一緒に住む事になったんだ。 よろしくね」  「えぇぇ?!」  突然の出来事に頭が追い付かない。  俺が何も返せずにいると、クロード様が頬にキスをして部屋へと入ってきた。  なんだか甘い雰囲気なのは気のせい?  チラリとご主人様の表情を窺ってみたものの、いつものように穏やかに微笑んでいるだけだ。  とにかくお話を聞かなくてはと、部屋の中央にあるソファに腰をかけた。  「クロード様、どうして突然一緒に住むだなんて……」  「突然でもないよ。 君とはずっと一緒に住んでいたんだし」  「でもクロード様にはお邸があるのに」  言いよどむ俺をご主人様は腕の中におさめ、腕に力がこもっていく。    「君がいないと眠れないんだ」  「え?」  「寂しくて眠れない……眠れないんだよ」  どんどん腕の力が強くなっていく。  こんな切羽詰まったようなご主人様は初めてだ。  いつも余裕があって、大人で、あまり本気で慌てたり焦ったりしないのに。    「でも、俺を拾わなければよかったって、アーヴァン様たちと話していたじゃないですか」  「やっぱりその話、聞いてたんだ」  「すみません、盗み聞きしちゃって……でも俺は皆のお荷物になりたくないんです」    自分で言葉にして傷つくなんて馬鹿げてる……でもこの人にそう思われるくらいなら、離れて暮らした方がいい。  そう思っていたのに。  クロード様は俺を宥めるように優しい口付けをしてくる。  最初は啄むようなキス。  唇を食み、舌で舐められると全身の力が抜けてしまう。  「クロード様……」  「ごめんね、リック。 君を深く傷つけてしまって。 あれは君が大切だから……とっても大切だから君の為に連れてくるべきじゃなかったって話だったんだ」  俺の勘違いだった?  ご主人様の言葉にじんわり胸が温かくなっていく。    「本当に? お荷物じゃない?」  「そんな事、誰も思ってないよ」  「じゃあ、連れて来なければ良かったって思わないで……っ……俺は……あそこが、皆が大好きで……っ」  「うん、ごめん」  「ふ……うぅ……~~っ」    涙がとめどなく流れてきて、その涙をクロード様が唇で舐めていく。  ご主人様の優しさに涙が止まらなくなってしまう。  「ふふっ、全然止まらないね」  「だって……っ、クロード様に嫌われたらっ……生きていけな、ぃ……っっ」  「~~~っ! ああ、もう! そういうところが可愛すぎるって言ってるのに」  突如涙でぐちゃぐちゃの顔に口付けられてしまう。  鼻が詰まって息が……。  「ふっ、ん……んぁ……はぁ……っ」  「舌を出して、口で息を吸って」  「ひゃぃ……」  ちゅくちゅくと水音が絡み合う。  クロード様に頭を撫でられながら舌に吸い付かれると、すっかり顔も蕩けてしまっていた。    「クロードひゃま……ぁ……」  「私が君をどれほど愛して焦がれているか、その身にしっかり刻み付けないとダメみたいだね」  「え……愛……?」  クロード様から突如発した言葉に頭が追い付かない。  今、愛してって言った……?  親愛?恋愛?  混乱して瞠目する俺をよそに、どんどん衣服が脱がされていく。  自分の上着によって腕を後ろに固定されてしまい、気付けば両腕の自由がきかなくなっていた。  「クロード様、腕がっ」  「うん、少しこのままで頑張ってみようか」  ひ~~~笑っているのに顔が怖い!  自分で動く事が出来ないので、ご主人様が動くのを待つしかなかった。  「リック、私も我慢強い方だと思うんだけど、君に関しては理性が働かない時が多いんだ」    話しながら体のあちこちをやんわりと触っていく。  その手は胸の先端周りを撫で、肝心の先を触ってくれない。  「や……ぁ……」    もどかしさに耐えていると、硬く勃ちきった胸の蕾に息を吹きかけられる。  「ふ――……っ」  「ひっ、あぁ!」  「ふふっ、すっごく硬い」  「やぁぁ……みないで……」  「こんなに綺麗なものを見ないなんて無理だよ。 とっても美味しそうだし」  そんな風に言うのに、ジッと眺めているだけで何もしてくれない。  「クロード様のいじわる……」  「どうしてほしい?」  あまりにも恥ずかしかったけれど、このもどかしさに耐えられなくなった俺は、自分から胸を突き出し、ご主人様に甘えてしまう。    「たべて……弄って……くださ、ぃ……」    すぐにご主人様の口内に入れられた胸の蕾は、舌で舐られ、指で押し潰されていく。  「あっ、ひっ、あぁぁぁっ!」    待ち望んだ刺激に悦びの声が止まらない。  腕の自由もきかないし、不自由な事でより興奮してしまっている自分がいる。    「やだぁ……きもち……っ!」    もっと聞きたい事は沢山あるのに、思考がまとまらない。  まるで考えさせまいとしているかのようで、ただクロード様から与えられる快楽に身をゆだねていった。

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