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第31話 ※想いが一つに溶け合う 2
何度も愛してると伝えてくれて、幸せ過ぎる展開にまだ雲の上にいるみたいにふわふわしている。
でもボーっとしている場合ではないので、重い体を起こして重要な話をしなくてはならない。
ずっと殿下にも伝えようか迷い、自分の中で抱えていたけれど、このままでいいはずがないから。
「クロード様にお伝えしておかなくてはならない事があります」
「…………バラデイン公爵の事かい?」
「はい。 やはり気付いていたのですね」
「まぁ、リュミエーナ嬢もほのめかしていたし、あの公爵は闇取引に精通していて要注意だから」
やはり闇取引に手を染めている人なんだ……貧民街での俺の仲間も大人たちも、違法な薬物売買に手を染めている者も沢山いた。
気付けば薬漬けの者もいたし……公爵のような大貴族が関わっているなんて。
まさか――――
「貧民街にいた薬漬けの人たちは……」
「使い捨てられた人々だよ。 違法なものの中にはどういった効果があるか分からないものも多い。 実験のように配ってどうなるか試しているのさ。 私が君と出会った時に追いかけていた重罪人も、そういった組織にいる一人だった」
「…………っ!」
「だから君をあそこに置いておくのは、絶対に出来ないと思ったんだ」
「クロード様……!」
俺は思わずご主人様に抱きついた。
クロード様に出会ったのは本当に幸運な事だったんだ。
あそこにいて、腐ってもそういった物に手を出すもんかと思っていたけど、もしかしたら否応なく薬漬けにされていたかもしれない。
そう考えると体が震えてくる。
「リック、ごめんね。 君を怖がらせるつもりはなかったんだけど」
「いいえ、これは知らなければならない事だったので」
ご主人様の手が、震える俺を優しく抱きしめてくれる。
「君の事は私が命に代えても守るからね。 その為にここに来たんだから」
その為に……?
そうか、俺はバラデイン公爵に警告されているんだ。
クロード様に近付くなと……もうクロード様のもとに戻るなと。
ご主人様と結ばれた今、その俺を公爵が許すわけがない……殿下の秘書にされたのもその為?
俺は色んな人に守られているんだ。
そう思うと無性に泣きたくなってくる。
「嬉しいですけど、クロード様が命を懸けてはダメ!」
「んふふふっ」
「笑ってる場合じゃありません!」
「喜ばずにはいられないよ。 君が私の為に必死になる姿を見ちゃったら」
ご主人様にスイッチが入ってしまったのか、まだ裸のままの俺をベッドに押し倒し、彼の手が太ももをなぞっていく。
「ク、クロード様……」
「君がいつまでも裸で、可愛い事を言うから」
そう言って下半身を押し付けてくる。
下着だけ着用しているとは言え、クロード様の下半身が硬くなっているのが目視で分かってしまう。
もうこんなに反応して……何がスイッチになるのか分からないから不可抗力なんだけど。
「んっ……だめ……またわけわかんなくなっちゃうから……」
「何がだめなの? 一緒にわけ分からなくなろう」
「だって、ぐちゃぐちゃになっちゃう……!」
「可愛いだけだから、問題ないよ」
「でも……!」
俺が何を言ってもニコニコ笑っているクロード様は、本気で問題ないと思っているに違いない。
ぐちゃぐちゃになると俺が後で恥ずかしくなるから、イヤなのに!
恨めしそうな顔をしても、彼にキスをされるだけで力が抜けてしまう。
「ふぁ……んっ……クロードひゃま……っ」
「リック……やっぱり今夜は離してあげられないかも」
もうすでに彼の手が俺の熱棒とクロード様のを一緒に擦り合わせていて、きもちよすぎて何を言われたのか分からない。
「あっ、きもち……はなさな、ぃでっ」
「もう、そういうところだから!」
「あ、はげし……ぁあっ、イクッ……~~!!」
ほぼ同時に果て、クロード様の白濁も俺のお腹に吐き出されていく。
ご主人様の匂い……濃くていい匂い。
敏感な臭覚に大好きな人の濃い匂いがしてくると、お酒に酔った時のようにクラクラしてしまう。
白濁を自分の手で触り、ペロリと舐める。
「ん……おいし……」
「だめだよ、リック! 汚いからっ」
「んんっ、汚くないです……凄くクロード様の匂いがします」
「……すき?」
「はい……すごく好きな匂いです」
この匂いを嗅いでいるとどうしても体が反応しちゃう……案の定俺の熱棒は元気になって刺激を欲しがっていた。
おもむろにお腹の白濁を手に取り、自分の昂りに塗り込む。
まるでクロード様に包まれているようで、ドキドキしてきた。
「ぁ……クロードさま……きもち……クロードさまぁ」
ご主人様に見せつけるように手を動かしていく。
俺がどれほどあなたが好きか、その目に焼き付けてほしい。
「リック……君が一人でするところ、見てるから」
「あぅ……クロードさま、すき……すきっ…………んあぁぁ!」
俺が果てた瞬間クロード様が覆いかぶさってくる。
息が荒くて、とても興奮しているのが伝わってきた。
「君がこんなに淫らな子になるなんて」
「あ……ごめ、なさっ」
「最高だよ」
まだイったばかりなのに、膨張した剛直をゆっくり中に埋められていく。
だめ……快感から逃れられなくて……ずっとイってる……!
「私をこんなに興奮させたのは君だから。 責任取ってもらうよ」
「そんな……っ」
すっかり柔らかくなっていた俺の窄まりはすんなりクロード様を受け入れ、体は悦びの悲鳴を上げていった。
結局空が白みがかるまでご主人様に抱き潰された俺は、翌日起きるのがすっかり遅れてしまい、仕事に遅刻をしてしまう。
そんな俺を殿下は呆れながらも、優しく許してくれたのだった。
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