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第36話 ※執着心 2

 クロード様は俺の頭に馬乗りになり、すでに勃ち切った自身の熱を顔前に晒してきた。  雄の匂いに鼻がヒクついて頭が痺れてくる。  こんな匂いを嗅がされたら、さっきまで何に抗議していたのか吹っ飛んでしまうよ。  「クロードさま……」  「まだキスしかしてないのに、もう蕩けた顔をしてる。 コレがほしくて堪らないって顔」  そう言いながら、俺の顔に自身の剛直を擦りつけてくる。  普通なら恥ずかしくて屈辱的なはずなのに、凄く嬉しくていい匂いに自分から頬擦りしてしまう。  俺だけのクロード様……気付けばご主人様の熱棒に何度もキスを繰り返し、鼻で匂いを嗅ぎ、舌を這わせていた。  「ん……んんっ……」  彼の気持ちい箇所、裏筋を舐めながら先端を口に含む。  もう先から液体が漏れ出ていたので、思い切り吸い上げた。  「……っ、くっ、ぁ……」  クロード様から甘い声が……嬉しい。  俺がご主人様を悦ばせているんだ。    「んっ、んんっ……んぐっ」  最初は一生懸命舌を動かしていたけれど、だんだんとクロード様の腰が揺れてくる。  クロード様……クロード様……もっと、もっと俺で気持ちよくなってほしい。  俺の口だろうと、後ろだろうとどこを使ってもいいから、ご主人様にご奉仕したい。  そんな俺の気持ちが聞こえたのか、突如腰を強く振り、喉の奥まで熱を埋めてくるクロード様。  「あぅっ、お、ぅっ、んぐっ」  「ごめん、リック……君の口が悦すぎてっ……あっ、ぁあっ!」  無理やりなのに気持ちいいなんて、自分でもおかしいと思いつつ、彼が我慢できない姿に興奮してしまう。  やがてご主人様の白濁を飲みながら自分まで果て、ズボンの中がじわじわと湿っていった。  口から取り出された彼の剛直は、まだドクドクと脈打っている。  凄い……全然萎えていない。  「ごしゅじんさま……俺の恋人はごしゅじんさま、だけです」  「……っ、そうだよ。この可愛い口に挿入れるのも、下の口に挿入れるのも、私のだけだからね」  「ひゃい……」  「ふふっ。 舌足らず、可愛い。 お顔が汚れちゃったね、今拭いてあげるから」  そう言ってベッドから下りようとするご主人様を、咄嗟に引きとめた。  ダメだ……鼻からも口からもクロード様の匂いでいっぱいで、頭が働かない。  今感じる事と言えば、とにかく彼がほしくて堪らないという事だ。  「リック?」    腕を引き、今度は俺がクロード様を押し倒した。  そして彼の股座に馬乗りになり、まだ萎える事のない剛直を後ろへあてがう。  「クロードさま、すき」  「リック、私も君を愛している……でも、まって」  「まてはできません。 もう限界……っっ!」  まだ慣らしていない窄まりは若干キツかったけれど、昨夜散々ご主人様を受け入れて柔らかかったのか、すぐに彼の熱を埋めていった。  あぁ……きもちいい……クロード様の硬い。  俺の中でドクドク脈打っている……あんまりきもちよくて、腰がとまらない……!  「リック、まだ慣らしてないのに!」  「あっ、あっ、んぅ、いいの……すぐ、ほしくて……っ!」  「……っ、こんなに淫乱になっちゃって……そんなにほしいならあげるよ。 たっぷり味わって」  瞬間、下からズンズンと突き上げられ、彼の熱が気持ちいい箇所を擦っていく。  「あっ、コレだめぇ……っ! すぐイっちゃっ……はぁぁあ!!」  「……っく! ……ぁあ!」  ほとんど同時に果て、体は大きく揺れながら痙攣を繰り返す。  頭が真っ白……脳が溶けてしまいそうだ。  お腹がじんわり温かくて、とても幸せ。  ぼんやりと余韻に浸っていると、さっきの殿下の言葉が浮かんでくる。  『お前が思っている以上にクロードに執着されているぞ』  殿下と俺のやり取りに嫉妬してくれたご主人様だけど、俺だって彼に執着している。  この楔を埋めるのは俺だけであってほしい。  他の誰かに触れるだけで胸が掻きむしられる思いなのに……リヴィエール殿下を抱えていったご主人様を思い出し、自然と腰が揺れてまたも彼を求めていく。  「クロードさまぁ……おれだけの……ごしゅじんさま……っ」  「そうだよ、君だけだ……私をこんなに熱くするのは」  二人の唇が重なり、ふいにご主人様の両手が胸の蕾を強めに抓んだ。  「ふぅっ! んんっ」  だめ……ココを弄られると途端に腰が砕けてしまう……!  快楽に耐えるように動けなくなった俺を、彼が容赦なく責め立ててくる。  硬くなった胸の先端を引っ掻き、押し潰したり強く引っ張られてしまう。  「はぁ、ぁあ!」  「ここを触られると、後ろが締まるね。 きもちいいんだ?」  「ぁ……うぁ……っきもち……きもちぃ……ぁあっ」  「可愛い、リック。 君の全てが私を興奮させていくんだよ」  ほんとに?  だとしたら嬉しすぎる……クロードさま、だいすき。  想いが溢れ出てしまい、恥じらいも全て吹っ飛び、自分から口付けして腰を振っていく。  「んぅ……んっ……だいすき、クロードさまっっ」  「リック、リック……!」  クロード様の男根がいつもより深く侵入し、挿入ってはいけない箇所をガツガツと穿つと、目の前が白く弾けた。    「ふぁ……! コレ、だめぇ! へんっ……イクッ……イッちゃうっ……ぁ~~~!!!」  そして熱棒からは激しく白濁が発散されていく――――  互いに欲望をぶつけ合い、押し上げられた淫熱が弾け、悦びに震えた。  俺のご主人様――――俺だけのご主人様——。  やっぱりクロード様よりも、俺の方が執着している気がする。  まだ快楽に震える俺の体を優しく抱き締めてくれるご主人様……とてもいい匂いに包まれながら、夢見心地で彼の胸に顔を埋めた。  「クロード様……俺……」  「どうしたの?」  「クロード様がリヴィエール殿下を抱きかかえた時、もの凄くイヤだったんです」  「リック……!」  俺を抱き締める彼の腕が、途端に強くなる。  この温もりは俺だけのものだって分かってる。  それでも彼が自分以外を抱き上げていったのを見たのが初めてだったから、面を食らってしまったんだ。  「ごめん、ごめんね……!」  「俺もこんなに苦しくなるなんて思わなくて……クロード様は俺だけのって思ったら、ご主人様に馬乗りになってしまいました。 すみません!」  「構わないよ。 むしろ君なら嬉しいのだから……もっと気持ちをぶつけてほしい」  「クロード様!」    彼のご主人様……ずっとずっと大好きなご主人様。  「愛しています、とても」  「私もだ。 私の全てを君に捧げるよ」  再度唇が重なり、際限なく互いを求めていく。  結局二人の熱が落ち着き、ゆっくり話せるようになったのは日付が変わる頃になってしまったのだった。  

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