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第30話 共通点。

 三度目の行為の最中もセドリックの手が私の身体中を這う。  嫌だ、と、そう思うのに、その手を払えないのは何故だろうか。 いくら考えても、答えは簡単に出そうも無かった。 「っ……あ、跡に触らないでくださいっ」  また右肩にある火傷跡に触れられそうになり、声を上げたが、セドの唇が触れてきた。  もうそれが痛むことはない。  触れられてときても、さして気にすることはないと自分でも思っているのだけど、そこに触れてほしくはなかった。  これは私が神を愛する切っ掛けになった出来事があった証拠、だから触れて欲しくないのだ。 「この火傷を負ったとき、痛かったですか?」 「……今は、聞かないでください」  どうしても思い出したくない過去は、誰だって一つや二つあるだろう。 「痛かったですか?」  どうしても聞きたいのか、セドは再度聞きてきた。  仕方がなく、私は甘い快楽の中で呟いた。 「……冷たくて熱かった」  炎の欠片が私の右肩に落ちてきたとき、とてもいい冷たいと感じたけれど、病院で炎が私を焼いたのだと冷静になれ、気付いたときはとても熱く苦しかった。 「俺の両手にピアノの蓋が落ちてきたとき、同じようにとても冷たかったです。そして冷静に状況を観察していたら痛くて、熱く感じました」  セドの手は私の腰に回ってきて、耳元に唇を寄せて囁いた。 「あなたが火傷で怪我を負ったのも、俺の事件も十五歳のときだ。そして同じ音楽学校に通っていたときに起きたことなんです。……偶然だと思いますか?」  腰に回る手が尻を揉み、そのまま穴に近づいてきた。 「あん……、はぁん」 「アルフレッド、期待して腰が浮いてる。気持ちがいいの?……とても可愛いね。でもちゃんと考えないと先に進めないよ」  セドは何が言いたいのだろうか。

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