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第31話 迷える子羊。

 数回受け入れた経験だけで、私の身体はもう快感を覚えてしまったらしく、私の中に挿入ってくる熱い欲望を期待して待っていた。  こんな汚くて淫らな行為に期待する身体に否定したい気分に陥る。 「俺が欲しい?アルフレッド」  そんな言葉を投げかけられ、私は躊躇った。 「……」 「なんですか?あなたの意思を言葉で聞かせて」 「いらない……」  欲しくないはずがない。  けれど私は神に使える者、こんな汚れた言葉を言えるはずがなかった。  こんなの欲望はじきに鎮まる、と、そう思って『不要』を口にした。  するとセドリックの手は止まり、身体が離れていぬ。 「ここまで反応しているのに、素直になれないあなたも愛しい。けど欲しいものを言葉に出来ない、あなたは愚かだ」  そして彼は私を眺め見はじめた。  眺め見られている、と、言うほうが正しいのかもしれない。  彼の熱を帯びた熱い視線に視姦されて、私の身体は鎮まるどころか、更に熱を感じていた。  ならばこの熱をどうにか鎮めようと、荒い息を整えようとしたのだけれど、セドの視線が気になりどうしようもなかった。  セドの服は少しも乱れていない、けれど私に向けられる視線だけが、艶めかしい。  そんな彼からの熱い視線を私にに向けられているのだと思うと、少しも鎮まらず火照り疼きが増してきていた。  羞恥のさなか、私は下半身に手を伸ばして射精を促そうと上下にペニスをしごきはじめたが、その手はセドに掴まれた。 「自分でするよりも、俺としたほうが気持ちがいいと思うんだ。もちろんアルが望むならだけど」  彼は私に言われたいのだろう。  私は彼をずっと否定してきたからこそ、一言頷いて欲しいのだ。 「俺が欲しいって言って?」  縋るような眼差しは、まるで迷いのある子羊のようだった。  そして私も今迷える子羊なのだろう。 「私は、……セドが欲しい」  そう言葉にした次の瞬間セドが私の中に侵入し、腰を揺さぶられた。  その夜私達は何度と啼きながら抱き合い、そして何度も果てた。

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