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第45話 懺悔と許し。
ダニエル教官は囚われ、被告人用の馬車に乗せられ、警備隊本部に連れて行かれた。
そして私も違う馬車で警備隊本部で事情聴取を行うと言われ、素直に従うことにした。
取り残された青少年達も同様の理由で警備隊が連れていくことを知り、向かう前に彼達に話をする時間を作ってもらえるようにお願いをした。
なんとか時間をもらえた私は彼達の前で膝を折り手を交差し懺悔した。
「過去の私が何も考えず行動したことにより、あなた方の輝ける未来への可能性を折ってしまいました。……お許しいただけないのも充分承知です、どうか懺悔だけでもさせてください」
すると青少年達は回りと顔を合わせてから頷いた。
「僕達はあなたを許します」
彼達はなんという慈悲深いのだろうか、……私の過ちを許し、受け入れてくれるなんて。
「自分達は被害者だけれど、ダニエル教官に支えられてここまで生きてこられたのも事実なんです。最後にダニエル教官の願いを叶えてくださって、ありがとうございました」
彼達からの罵倒も受けようと心構えていたけれど、まさか感謝の言葉をくれるとは思わなかった私は感動し、再度涙が頬を伝っていった。
「……あなた方に感謝します」
「アルフレッド!!」
数日ぶりに馴染みのある声が聞こえてきて、私はを声の主に視線を合わせると、その先にセドリックの姿を見付けて、私は安堵でその場に座り込んだ。
そんな私を見て心配してくれたのか、彼は駆け寄ってきた。
「どうにか間に合ったみたいで良かった!!……本当に俺、心配したんだ」
抱き上げられてから、腕の中に入れられた私はセドの力強さに圧倒されながらも、彼の背中を慰めるように軽く手を添えた。
彼の身体は柄にもなく震えていたからだ。
「セド、手を打ってくれて、どうもありがとうございます。あなたが動いてくれたからこそ、私は安心して行動できたんです」
私はセドリックに感謝していた。
彼がミカエルと一緒に守ろうとしてくれた、街の警備隊に助けを求めてくれた。
けれども、私がとった行動は最善ではなかったかもしれないが、青少年達も、ミカエルもセドも、そして私も幸い無事だった。
命さえ無事ならば、きっとこれからも何とかなるはず。
そう、神は乗り越えられる試練を私達にお与えになるのだから。
私達は、何のわだかまりもなく警備隊本部に向かうことが出来た。
事情聴取が終わり数日後、ダニエル教官は責任能力を問えない状態だと判断され、裁判にはかけられず、そのまま治療施設へ収容された。
その後街の音楽学校は教員の不祥事により、一ヶ月休校となり、取り残された青少年達は親元に帰っていった。
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