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最終話 海斗へ その1

おはよう 海斗…… まだ君は眠っているね カーテンの隙間から差し込む朝日で 目が覚めたけど 目覚めた時 一番に目にしたのが君の寝顔だった なんて素敵な一日の始まりだろう 僕は一晩中君の腕の中で眠ってみたいだけど 海斗、腕しびれなかった? 海斗が起きないように 今度は僕が抱きしめてあげる 君が目覚めた時 君の視界には笑顔の僕が見えるはずだよ 昨日僕たちはついに一つになったね ずっと待ってた 手をつないだ時もキスした時も 嬉しくて仕方なかった 近いうちにセックスもするんだね そう思ってた でも君はすごく慎重で…… 君は隠してたつもりだろうけど ネットで男同士のセックスについて いろいろ調べてたでしょ 知ってるんだから お互い初めて付き合うんだもんね 僕のことすごく大事に思ってくれるのが ひしひしと伝わってきて それでいて二人の初めてを 失敗したくないっていう 海斗のプライドみたいなのも感じて 海斗のそういうとこ すごくかわいいと思う だから僕は待つことにした 君が納得するまで だって時間の問題だって 分かってたから   でもね ある日、君がいつものように こっそりネット調べて そのままうたた寝したことがあったでしょ 僕、ついその画面見ちゃったんだ ショックだった…… だって そのサイト 専門のサイトだったから 男性の画像がずらっと並んでて…… その時思ったんだ 海斗は僕より先に他の誰かと セックスしちゃうんじゃないかって きっと海斗のことだから 僕のこと嫌いになったとか そういうんじゃない ただ僕とのセックスを 満足のいくものにするために 僕を気持ちよくしてあげたい そのためだけに他の男と「経験」して 自信をつけようとしたんじゃないかって きっとそうだと思う だって海斗と触れあってる時 愛を感じるんだ 愛おしそうに僕を見つめる君 僕は愛されてるって感じるよ だからこそ 海斗はそんなことまで 考えたんじゃないかな 正直に言うよ 海斗 そんなことしないで 絶対にそんなことしちゃダメだ 君をそんなふうに追い込んでいたなら 謝るよ 君はそんな心配する必要ないんだ そんなことで君の体を汚す必要はないんだ だって…… だって…… 僕はもう数え切れないほど いやっていうほど 男に抱かれてきたから——                  

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