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第十八話 ぶっつけ本番!初めての共同作業(紗生視点 IQ2)
「トオル先輩、よく頑張りましたね」
俺は便座の上でぐったりしているトオル先輩の身体を、ひょいっとお姫様抱っこで回収した。
トオル先輩は重くなった頭を俺の鎖骨の窪みにすっぽりとうずめ、首に回した両腕を俺の背中にダラリと垂らしていた。
歩く度にトオル先輩の足先がユラユラと揺れる。
寝室へ辿り着くと、俺は腕の中の脱力した可愛い身体を、柔らかいシーツの上へとそっと降ろした。
シーツの上に小さく丸まったトオル先輩の横に腰掛け、俺は片手を伸ばしてトオル先輩の前髪をかき分けた。黒く潤った目が俺を見つめていた。
「怖くなかったですか?……本当に、すごかったですよ」俺が囁くと、先輩は目を細めて、俺の手の甲に頬をすりつけてきた。
まどろんだ空気が流れ、俺は部屋の照明を暗く落とすと、コンビニで買ってきたローションを手に取った。
「トオル先輩、大丈夫ですから」
「大丈夫って…何が………?…はぁ……ぁ、あん」
グジュ、グジュグジュ……グシュッ
解けていくトオル先輩を確認して、俺は静かにゴムを取り出した。
ゴムの封を切るとピ……ッと小さな音がした。
暗がりの中、指先で少し触って裏表を確かめた。
「なにそれ?」
とトオル先輩が興味を示してにじり寄ってきた。
「…トオル先輩、見ますか?」
「うん」
恥ずかしがる素振りもなく、素直に頷くトオル先輩に、俺は調子が狂ってしまう。
そんなに見られたらやりづらいのに、その無防備な顔が可愛くてたまらなくて、苦笑いする。
俺がゴムを装着する手つきを、トオル先輩は至近距離からじっと見つめてくる。
まるでパン工場の見学でもしているような、一切の毒気がない目だ。
その一部始終を見届けたトオル先輩は満足したのか、さっきまでの好奇心はどこへやら「いつでもどうぞ」という顔で、自分からシーツの上に仰向けに横たわった。
二度の排泄とジェルの刺激でキャパオーバーをしてしまったらしく、照れを通り越して「されるがまま」の境地に達してしまっている。
その脚が俺を迎え入れるために大きく開いた。
俺はポンと差し向けられた細い足首を片手で掴んで、ボーっと天井を見ているトオル先輩のお尻の窄まりに、自分のモノを押し当てた。
本当に、こんな小さな場所に入るんだろうか?
心配になってジェルをたらりと接合部に追加する。
俺はぐっと腰を前に押し出した。
ズブっ…ズブっと、トオル先輩の入り口を押し広げて、なんとか一番太い先端部分だけがナカにはいった。
「ふぅ…」
「んー……んっ…!」
俺が一息ついていると、トオル先輩が痛そうに小さな声を漏らした。
「トオル先輩、大丈夫?痛いですか?」
「んー……ひっぱられて、のびちゃう……よ」
涙の乾いた目を閉じて、首をフルフルと揺する。こんな時でも可愛い仕草だ。
このまま、進めても良いものか?撤退の2文字が頭をよぎる。
「こんな途中で……止めないで………っ。
痛い……から……早く、一気に奥まで、ちょうだい………!」
(………え?)
まさか、トオル先輩からお許しが出た?
胸の奥からふつふつと嬉しさが湧き上がって体中を駆け巡る。
「はい」
と言ったものの、本当にこの先があるのかと疑うほど、トオル先輩の処女穴は固く狭かった。まるで完全に閉ざされた壁を無理やり押し開けているような感覚だ。大丈夫だろうか?俺、肉を掘ったりしてないよな?
「トオル先輩、肩の力抜いてください。リラックスして、……深呼吸出来る?」
トオル先輩の顔を覗き込むと、両肩をぎゅっとすくめ、息を止めていた。俺の言葉にハッとしたように、小さく「はぁ……」と浅い息を吐き出す。どうやら、緊張のあまり呼吸することすら忘れていたらしい。
少し緩んだ隙を逃さず、俺はトオル先輩の頭の脇に両手をつき、慎重に体重をかけながらぐっと腰を前に押し進めた。
「……半分、入った」
「嘘っ!まだ半分……?もの凄い圧迫感なんだけどっ」
報告のつもりで呟くと、俺が突きつけた甘くない現実に、トオル先輩が戦慄した。
実は俺もチンコ痛い……。でも、そんな弱音は今トオル先輩に言うべき事じゃない。トオル先輩がもっと不安になってしまう。
「はぁ……っ」
トオル先輩の息が整うのを待ってから、少し角度を変え、ぐんっと奥へと深めていった。
「あっ…んぅ………」
「はぁ……」
割り込んでくる異物感に耐えるように、トオル先輩がぐっと奥歯を噛み締める。痛みに耐えながらも、俺を受け入れようと必死にタイミングを合わせてくれようとしているのが伝わってきた。
「はぁ……っ」
「んっ…ぐぅ……!」
ズブ、ズブズブ………摩擦と抵抗感を二人で分け合って、お互いの呼吸を読み合い、少し進んでは息を整える。
手探りで未知の領域を拓いていった。
「全部入った」
「はぁっ」
限界まで押し広げられたトオル先輩が、緊張の糸が切れたように、胸を上下させながら荒い息を吐き出した。
俺はそのまましばらくトオル先輩の腹の上で完全に動きを止めて、繋がったまま、二度、三度と唇を重ねた。
トオル先輩も小さくキスを返してくれた。
「トオル先輩、俺のこと好きですよね?」
驚いたトオル先輩のナカがぎゅうっと締まって、俺を締めつけた。でちゃうよ。
「ふっ…、分かりますよ。
トオル先輩は、いつも俺にだけ特別、優しくて…甘い」
先輩の動揺がナカに挿れたモノから伝わってくる。
目の前の唇が微かに動いた。蚊の鳴くような声で、何かを言おうとしている。
「ん?」
俺は耳をトオル先輩の口元に近づけて、優しく促した。おそらく今、自分でも分かるくらいデレデレの情けない顔をしている。
「………す…………き………」
トオル先輩は力なく持ち上げた片腕の肘を折り、目元の上にぽんと置いて顔を隠してしまった。 汗ばんだ腕の隙間から、微かに開いた唇と、真っ赤になった鼻先だけが見えている。
(……聞こえたけど、お願いだからもう一回言って……)
「ん?」
俺がわざと聞き返すと、トオル先輩は腕の下で息を詰めた。
「……好きだよ、紗生 くん……」
俺はトオル先輩の手首を優しく掴み、目元を覆う腕をそっと横へ退けた。そこには、俺を狂わせる顔があった。
「ん?」
さらに意地悪く顔を近づけて促すと、トオル先輩は諦めたように視線を揺らす。
「…すき……、好き、………好き……」
トオル先輩の目から、止めどなく涙が溢れ出していた。あんなに泣いた後なのに、この人の涙は枯れてしまわないんだろうか?
俺の物だ。この溢れる涙も、俺を求めてくれるトオル先輩の気持ちも身体も、全部俺だけのものだ。もったいなくってトオル先輩の可愛い顔に伝う涙をすべてぺろぺろと舐め取った。
トオル先輩は両腕をぴーんと上げてバンザイの格好をしてしまっている。
どうにでもしてっと言ってるみたいな完全降伏のポーズが可愛い。
俺はどこかへ飛んで行きそうな理性をなんとか繋ぎ止め、すごく気を使って、ゆっくりと小さく律動を開始した。
初めてのトオル先輩の身体を優しく、優しく揺すった。繰り返すうちにトオル先輩の顔が、トロトロに蕩けてくる。
もっと、もっとと、おねだりまでしてくる。
俺はトオル先輩の細い腰をぐっと抱き寄せ、少し角度を変えて深く突き上げた。
「あっああ、あああああ………っ!」
壊れてしまうんじゃないかと不安になるほどの甘い嬌声が、トオル先輩の口から出てきた。
「ここがイイの?」
俺はトオル先輩が一番甘い声をあげるその場所を、逃がさず何度も執拗に突き上げた。
「ああぁん…ああ、あっあっあぁ………」
トオル先輩の奥に眠っていた艶っぽい声が夜に溶けて溢れ出した。
カーテンの隙間から差し込んでいた月明かりが流雲にさらわれると、重なった二人のシルエットは輪郭を失い夜の暗闇に紛れ込んでいった。
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