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第17話

後日談 第六話  カールの罪は、単にリチャードを狙ったというだけではすまされなかった。  なにせ至近距離に皇帝と第二妃、ヘーゼルダイン国王と王妃、そして両国の高官など要人が多数いたのだから、下手をすれば皇帝暗殺未遂、国賓暗殺未遂、要人暗殺未遂に問われる。子どものしたことではすまされない、帝国の犯罪史に残るような大事件なのだ。  キュヒラー伯爵は真っ青になって腰を抜かし、震えて泣くしかできない。もともと凡庸な男で、こんな異常事態に対応できるような胆力も知力も無い。  ハインリヒだって泣きたかったけれど、泣いている場合ではない。  クロフォード氏が刺された時、自身の身体にも激痛が走った。運命のつがいは、感覚を共有することがあるという。そのためなのかどうかわからないけれど、脇腹と腕に激痛を感じ、動けなかった。その感触は、はっきりと残っている。  本音を言えば、クロフォード氏を傷つけた弟が疎ましかった。ハインリヒ自身は傷つけまい嫌われまいと思って近づかない努力をしていたのに、なんという愚かなことをしてくれたのか。怒鳴りつけ、殴りつけたかった。弟が狙ったのはアディンセル氏でクロフォード氏ではなかったそうだけれど、それでも、愚昧極まりない。アディンセル氏がいなくなればクロフォード氏がハインリヒとつがってくれるだろうから、というのが本人の弁だそうだが、聞くに堪えなかった。そんなことをしてつがったって、なんの意味も無いし、クロフォード氏が悲しむだけだ。あの美しいひとを悲しませるなんて、あってはならないのに。  未成年だけれどことがあまりにも重大なので、カールは異例の早さでおとなと同じ裁判にかけられることになった。これはいのちを狙われたアディンセル氏と実際の被害者であるクロフォード氏が異国人なので、帰国前に判決を出したいという帝国政府の意向による。  裁判初日。ジョナサンはまだ、意識がもどらない。  さすがに皇帝は臨席しなかったけれど、皇帝のための特別傍聴席にはヘーゼルダイン国王が座っている。異常なスピードの上に異国の国王が臨席する異例尽くしの裁判は、ものものしい警備の中、おとなの犯罪者と同じ囚人服で、手枷足枷を嵌められたカールが被告人席に連行されて、始まった。  被告人席のカールは、しおらしく俯いていた。罪状は全て認めた。クロフォード氏ではなくアディンセル氏を狙った、兄の運命のつがいであるクロフォード氏が兄を拒絶するのはアディンセル氏がいるからで、だからアディンセル氏を殺せばクロフォード氏が兄とつがってくれるだろうと思った、という少年の弁に、傍聴席はどよめいた。  しかしどよめきは、弁護側の証人としてハインリヒが入廷してきた時、倍ほども大きくなった。カールも、ハインリヒの姿に驚いた。 「兄上! その御姿は・・・っ!」 「静粛に!」 裁判官の鋭い声も、カールの耳には入らない。  ハインリヒはストレッチャーに横たわって点滴がつながれた状態で、入廷してきたのだ。  死期が迫った病人のような青黒い顔に、傍聴席には動揺が走った。  被害者であるジョナサンではなくて加害者の兄が、なぜこのような姿になっているのか、わけがわからない。  付き添って入廷してきた医師が発言許可を求め、裁判官が許可する。  医師の説明に傍聴席はまたどよめき、カールは茫然とした後に泣き崩れた。  気がつくと、白い天井が見えた。 ―――病院かな・・・――― 意識が途切れたところまでは、きちんと覚えている。腕と脇腹をやられたのも、覚えている。まあ、子どもの力だから、骨が折れるまではいってないだろうと思うのだが。 ―――あンのクソガキ・・・っ――― いくらお兄ちゃん大好きだからって、キ印にもほどがある。おおかた、リチャードを殺せばジョナサンがハインリヒとつがうだろうとでも考えたのだろう。子どもの単純さに、ジョナサンはうんざりする。  痛みを感じないのは、痛み止めが効いているのか。 「ジョニー、気がついたのか」 身じろぎした気配を感じたのか、窓から外を見ていたリチャードが振り返った。 ―――リック・・・、あれ?――― 声を出したつもりなのに、出ない。 「喉が渇いているから声が出しにくいのだろう。飲めるか?」 吸い飲みを口元に近づけられ、ゆっくりと少しだけ吸う。と、干乾びていた口の中が潤って、舌が動いた。 「何日・・・」 「十日経った」 どのくらいの間、意識が無かったのか、と訊こうとしているのだと素早く察して、答えてくれる。 「昨日から、裁判が始まっているよ」 ジョナサンがまだぼんやりとしていると思って、リチャードはゆっくりと言葉を紡ぐ。 「は・・・?」 「俺たちの滞在期間中に、判決を出すつもりらしいよ」 「はや・・・」 帝国の威信にかけて、と言ったところか。  リチャードは泣きそうな目で、ジョナサンを見つめる。 「せっかく、傷の無い綺麗な身体だったのに・・・」 また、傷がついてしまった。虐待や暴力による無数の傷痕ではなくて、手術による縫合痕だけれど。 「お前、を、護れた、から」 だから名誉の負傷だ、と言いたいのはわかる。しかしリチャードにしてみれば、見るに堪えない。  護るはずだったのに、護られてしまった。リチャードにしてみれば、立つ瀬が無い。  包帯の上から、そっとくちづける。 「やっぱり、エースなんだな・・・」 誰よりも速く、誰よりも正確に動く。誰かを助けるために動く。 「ち、が・・・う」 誰か、じゃない。リチャードを助けるためだから、動けたのだ。  リチャードの大きな手が髪を梳くのが、気持ちいい。 「助けてくれて、ありがとう」 力が入らないジョナサンの手にくちづける。こんなに細い腕、小さい手で、自分を突き飛ばしてくれた。自分の代わりに、刃を身に受けてしまった。  あの時、なにが起こったのか分かった瞬間、心臓が凍った。  ジョナサンに護られてしまった。自分が護るつもりだったのに。  撫でられて気持ちよかったのか、ジョナサンはまた眠ってしまった。やつれて、けれど点滴でむくんだ寝顔はそれでも愛おしくて、リチャードはいつまでも小さな頭を撫で続けた。  翌日。 ジョナサンが目覚めた時には、リチャードではなくてアーサーが傍らにいた。 「どうだ、気分は?」 また少し、口を湿らせてもらって、動かしてみる。 「昨日、よりは、いい」 昨日よりは、口も動かせる。 「リックは・・・?」 「判決が出るから、ロブと一緒に傍聴に行ってる」  夕方近くなって、ドアがノックされ、リチャードとロバートが入ってきた。 「カールくんの判決が出た」 ロバートが言う。リチャードは、なんだかふてくされている。判決内容が気に入らなかったのだろうか。 「医療少年院に強制収容二年、架空現実社会での実習と平行して強制労働五年、だそうだ」 医療少年院は、社会から隔離されるのではなくてむしろ社会常識を学ばせることに主眼を置いた矯正施設だという。そして学んだ内容を身体で理解させるような架空現実空間で実習させながら労働をさせて、社会常識を身に付けさせ、復帰を目指すように指導される。軽いと思うか? と問われて、ジョナサンは首をひねる。 「標準がわからないから、なんとも言えないな・・・」 「我が国だったら殺人未遂は死刑、もしくは無期懲役、または五年以上の懲役だ。しかし未遂犯として減刑されるから、実際には三年から十五年、平均して三年から七年の懲役だな」 ただし、ヘーゼルダイン王国は後進国なので、療育や矯正などが整備されていない単なる服役と労働なので、犯罪者や変質者の更生プログラムに関しては、帝国に学びたいところだと、ロバートは国王に進言している。 「・・・じゃあ、妥当?」 ロバートの顔がパッと輝いた。 「リック! 俺の勝ちだ!」 「待て、ロブ、今のは誘導していただろう!」 「え? え?」 ロバートを睨みつけるリチャードの肩を、アーサーがぽんと叩く。 「リック、悪あがきは見苦しいぞ」 どうやら、カールの量刑についてジョナサンが納得するかどうか、賭けていたらしい。 「なにを賭けたんだ?」 「帰国後、同性婚第一号として届け出る権利だ」 なんて言うから、リチャードもロバートも一番に届け出たかったのかと思ったら、実際には逆だった。アルファとオメガではない同性婚の第一号なんて目立ってしまうのが嫌だから、互いに一番を譲り合って、今回の賭けで決着をつけるということだったらしい。  アルファとオメガではない同性婚が法律で認められたのは、つい先日の事だ。実際に法律が施行されるのはまだ先である。  虐げられてきた人生によってアルファが怖い、というオメガの中には、ベータと添うことを望む声が、以前からあった。そのほとんどはオメガの保護活動をしているベータと保護されたオメガが家族になりたいと望む、といったもので、恋愛や肉体関係よりも精神的な絆を法律で保護されたものにしたい、というものだった。しかし、アルファとオメガではない同性愛者に対する偏見は根強く、法律の制定から施行まで、半年の期間が設けられたのも、社会の理解を図るためだ。  リチャードは、命の移譲とリセットでただでさえ目立ちまくった自分とジョナサンが、アルファとオメガではない同性婚の第一号でまた目立つことは避けたかった。だからロバートとアーサーが第一号になってくれればと思っていたのだが、ロバートとアーサーは、自分達は職業上の立場もあるから目立ちたくない、リチャードとジョナサンはもうめいっぱい目立ったのだから、もう一回目立っても大して問題は無いだろう、と、つまり一番になりたいのではなくて一番を押し付け合っていたのだった。顛末を知って、ジョナサンはため息を吐く。 「俺はべつに一番でも二番でもどうでもいい」 前世では同性愛そのものが違法で、異常者扱いだった。それが結婚できるなんて、夢のように幸せなことだと思う。  ジョナサンがそう言うと、ロバートとアーサーの顔もほころぶ。 「ジョニーはやっぱり男前だな! さすがはエースだ」 「それよりその判決内容になった理由を教えろよ」 「理由?」 「キュヒラー・・・、兄のほうが、なんかしたんだろ?」 ジョナサンが刺された時、同じ腕と脇腹に痛みがあったとハインリヒは言っていたそうだ。つまり、そういうことだ。 「どこか、痛むのか?」 「・・・逸物、つーか、下腹部?」 「あー・・・」 リチャードとロバートが顔を見合わせて同じ表情をする。心なしか、内股になったように見えた。 「なんだ?」 アーサーはわからなくて、怪訝な顔をする。 「キュヒラー氏がさ、なんていうか、その・・・」 リチャードもロバートも言い難そうで、気まずげに顔を見合わせながらもごもごと口ごもる。こんな二人はめずらしくて、ジョナサンもアーサーも首を傾げる。 「はっきり言えよ」 ジョナサンに促されて言うには。 「弁護側証人としてキュヒラー氏が出廷したんだけど、ストレッチャーに横たわって、点滴もしている状態だった」 「はあ?」 「で、付き添ってきた医師の説明だと、アルファ精機能を摘出したらしい」 「は?」 アルファ精機能というのは精巣の奥にあって、女性との生殖行為時ではなくて男性オメガとの生殖行為時にのみ機能する器官だ。この機能があるから男性オメガを受胎させることができるわけで、ベータにはもともと存在しない。ハインリヒはそれを手術で摘出したのだという。 「で、なんでジョナサンが痛いって話になるんだよ?」 「それはな・・・」 運命のつがいにおいて、互いの肉体に異変があった時に共鳴反応のような感覚の共有があることは、過去に報告がある。ある程度の距離・・・例えば帝国とヘーゼルダイン王国くらい物理的に離れていれば感知しないが、帝都内くらいの距離だったら、感知するということか。 アーサーは医学書で読んだことがあったのを思い出した。 「事例が少なすぎて懐疑的だったが、確かあったな」 「ジョニー、痛むのか?」 リチャードが心配そうに言う。 「痛む、っていうか、違和感がある、かな」 痛さで言うなら、痛み止めが切れてからの術創部のほうが痛い。  アルファ精機能摘出手術直後の身体で、ストレッチャーで運んでもらって法廷に行ったハインリヒに、びっくりだ。 「つまりキュヒラー氏は、ジョニーのみならずあらゆるオメガとつがうことを永久に断念した、ってことだ」 出会った運命のつがいに拒否された以上、どんなオメガも彼には意味が無い存在なのだろう。 「というよりも、弟がしでかしたことへの、家としての謝罪表明だろう。それから、弟にそれを見せることで、罪の深さを認識させようって意図だったようだな」 実際、ストレッチャーに横たわるハインリヒの姿を見てその言を聞いたカールは号泣して、兄に謝罪していたという。兄がその姿を見せたことでやっと、カールは自分のしたことが間違いだったのだと理解したらしい。あの子どもは、リチャードを殺そうとしたことでもジョナサンに怪我をさせたことでもなくて、ジョナサンに怪我をさせたことによって兄が自分に失望したことや、ジョナサンへの謝罪のためにアルファ精機能を摘出した、そのことのほうがショックだったのだろう。 「どれだけバカなんだよ、あのクソガキは」 「世間知らずにもほどがあるな」 しかしハインリヒも思いきったものだ。 「そこまでするほど、弟を溺愛しているのか?」 「バカな子ほど可愛いって言うからな」 「いや、父親じゃないんだから」 父親が爵位を返上するとか賠償金を払うとか、家として罪を償う方法はあったはずだ。ましてや、ハインリヒ自身が加害者なわけではない。 「キュヒラー氏としてはキュヒラー氏なりの償い方だったんだよ」 「精機能を摘出することが?」 「精機能以上に大切な、譲れないものがあるんだそうだ」 ハインリヒが譲れないもの。  それは。 「大学で研究を続けること、だそうだ」 「あー、准教授なんだっけ」 「そもそもなんの研究をしているんだ?」 「魔力の熱エネルギー変換とか、エネルギー保存の法則とかなんとか言っていたな」 ヘーゼルダイン王国に譲渡される最新型の軍艦の圧縮魔力の内燃機関も、ハインリヒが学生時代に提唱した理論が実用化された結果として性能が飛躍的に上がったらしい。 「バカな弟が天才だと妄信するだけのことはあるってことか」 だから、カールの罪を償うために准教授の地位や家の爵位を投げ出すことはできなかった。研究には金も人手も際限無く必要で、家の爵位が高いほうが人も金も動かせるのだから、父が爵位を手放すことも高額の賠償金を支払うことも避けたかったハインリヒは、自分が運命のつがいを断念することで家としての謝罪を表明し、愚かな弟に罪の大きさをわからせるために、アルファ精機能を棄てて見せたのだ。そこまでしてでも、ハインリヒは研究を続けたいということだ。  運命のつがいを得るよりも成し遂げたいことがある。それもまた、アルファの突出した能力の在り方のひとつだ。  度が過ぎたブラコンだけれどそれによって実害があるほどではないと思っていたカールがリチャードを刺し殺そうとして、リチャードを庇ってジョナサンが刺されたことは、ジョナサンの五人の子ども達にはたいへんな衝撃だった。クライヴは憤怒に真っ赤になり、セドリックは真っ青になった。ギルバートは、ふだんはひょうひょうとしていてなにを考えているのかわからないのに、サミュエルと一緒に人目も憚らず号泣した。ロジャーは、ショックはショックなのだろうが顔に出さないタイプなのでいつものままだ。しかしそのくちびるは、厳しく引き結ばれていた。 「千差万別・・・、ではないけど、なんかおもしろい反応だな」 刺された当の本人が、いちばん冷静だったりする。  ジョナサンは今、ベッドの上で右手を動かそうと奮闘している。右利きなのに右腕をやられたので、不便だとぼやいている。  胴体部分の傷のために寝返りもうてず起き上がることもできなかったが、今はもう、大きなクッションに背をあずけて上体を起こすことができる。 「母上が死んじゃったら・・・、もう父上だって命は一個しかないですから、でも父上は母上 が大好きだから、一緒に死んじゃうのかと、不安で眠れませんでした!」 目元を真っ赤にしたサミュエルに言われて、安心させるように言う。 「俺はそう簡単に死なないし、リックだって後追いするほど女々しくないよ」 「母上、全然説得力ありません」 既に一度死んだジョナサンと、ジョナサンのためなら自身を投げ棄ててしまうリチャードだ。サミュエルにしてみれば、確かに説得力ゼロだろう。  「もし、義父上がカールに刺されて死んでしまっていたら、キュヒラー氏のもとに行かれましたか?」 ロジャーが訊ねる。彼の目には、生母は一人では生きていけない、一人にしてはいけない存在であると映っているらしい。まだ発現していないけれど、彼もおそらくはアルファだろう。 「行かねえわ。だいたいあんなクソガキに刺されたくらいでリックは死なねえだろ。運命なんて屁でもねえ。リックのほうがよっぽどいい匂いがするし」 ぶっきらぼうに言って、ジョナサンは左手でサミュエルの頭を撫でた。 「あんまり近くに来るな。何日も寝たきりで風呂入ってないんだから」 臭いだろ、と言うのに、サミュエルはくっついて離れない。  「本当に運命のつがいよりも父上のほうがいい匂いなんですか?」 「あたりまえじゃん」 リチャードはベータになったのに、どうしてなのだろう、子ども達にはわからない。 「そもそもなあ、息子と同い年のクソガキなんぞ、ションベン臭くて同衾する気になんかなんねえよ」 口調は、ジョナサンではなくて前世の、ヨナタンのそれだ。エリート揃いのはずなのに実体は荒くれ者の巣窟だったアメルハウザー空軍を、リチャードは懐かしく思い出す。 「ぼくたち、ションベン臭いんですか?」 比喩的表現を真に受けて傷ついた顔をするサミュエルが可愛い。 「お前じゃないと思う。キュヒラー氏と同い年はクライヴ兄さまだから、ションベン臭いのはクライヴ兄さまだよ」 「ギル、真顔でおかしなことを言うんじゃない。サミィが真に受けてしまうだろう」  そこに、車椅子に乗せられたハインリヒが姿を現した。アルファ精機能を摘出したのだからもう安全な存在なので、側に来てもいいとジョナサンが言ったのだ。リチャードはそれでも嫌だったのだけれど、ジョナサンが許可した以上、我慢するしかない。  今しがたジョナサンが言った、クソガキだのションベン臭いだのという言葉が聞こえていたらしい。ハインリヒはショックを受けたようで、来たその場でかたまっている。  ジョナサンはハインリヒを気遣う様子など無い。どうやら意図的に、ハインリヒを子ども扱いすることで、恋愛対象ではないのだと主張しているらしい。 「ハインリヒもお前たちもみんなションベン臭いクソガキだよ。俺、四捨五入したら五十なんだからな? オッサンなの! お前らは若いんだから、若くてかわいい相手を見つけろっての」

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