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「いやぁーっ、今日飲み会しようと思ったのですが、誰も来てくれなくて寂しかったんですよ! 本当にいてくれてありがたいですよ!」
「こんな僕でもよろしければ⋯⋯」
「全然っ! むしろこの機会に他の部署の方と飲めて嬉しいです!」
「⋯⋯そうですか」
上機嫌に喉を鳴らし豪快に飲む傍ら、細貝はちびちびと飲んでいた。
「細貝さん、あの時間まで一人でいたようですが、まだ仕事が残っていたんですか?」
「そうですね⋯⋯。色々と頼まれるので。ですが、今日中じゃなくてもいいものなので」
「そうなんですか! 良かった〜。まだやり途中かもしれないのに、無理やり誘ったかと思った」
あはは、と声を上げ、ジョッキを傾ける。
違う部署の人間ではあるが、遅くまで一人で残っているのをちょくちょく見かけていた。
だから誘うのはよくないかもしれないと思ったのも後の祭りで、強引に誘ってしまったわけだが。
「営業の方はよく飲み会をなさるんですか?」
「そんなではないですけど、ほら仕事柄外回りが多いので、同じ部署の人達とあまり交流できてないなーと思って、不意にやろうと思いまして! ⋯⋯まあ、そういうのはよくないとは分かってますけど」
力なく笑った大林の目からじんわりと涙が滲む。
よくよく考えた結果であったし、予想通りの反応だっただろう。それとも偶然に声をかけた細貝が快く誘いに乗ってくれたことを涙が出るほど嬉しく思っていたのか。
「周りからは急に言い出したと思われているかと思いますが、大林さんの話を聞く限り、本当は前々から周囲の攻略不足が気になって声だけかけてみようと思ったからなんですよね」
「そう! そうなんですよ〜! 別に突発的にやろうとは思ってないんですよ。仕事の時もそうです。事前に色々と準備してから臨むので、それを則ってやったつもり⋯⋯ではないですね」
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