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「事前に言っておけばいいじゃないですか」
「まぁ⋯⋯普通に考えてそうですよね。でも、それでも集まらなかったら俺、今度こそ悲し過ぎて涙の海作っちゃうかも」
「⋯⋯その時は僕を呼んでください」
萎れていた大林の耳にそんな呟きが聞こえた気がした。
「⋯⋯! その時はぜひに! ⋯⋯とはいえ、その時の仕事の都合が良ければですけど」
「タイミングが悪ければそうなりますが、そうでなくても行きますよ」
え、と小さく口を開いた大林の目から温かい雫がつーっと零れ落ちた。
「えっ⋯⋯大林さん⋯⋯どう──」
「なんてっ細貝さんは優しいんだっ! 急にこんなことを言ってくるなんて迷惑でしかないのに、それにだって違う部署でしかもほぼ初対面なのにそこまでしてくれる人なんていない⋯⋯っ! 嬉しすぎるっ!」
うぅーっと涙を流しながらその気遣ってくれる人に抱擁した。
「ちょ⋯⋯大林さん、飲みすぎでは⋯⋯っ」
「嬉しいよぉーっ!」
困惑し、対応に困っている細貝のことを気にもせずわんわん泣いていた。
「──あ、えと⋯⋯大林さん、お疲れなんでしょう。もう帰りましょ⋯⋯」
「ん〜⋯⋯」
すっかり出来上がった大林の腰に手を回した細貝と共に立ち上がったが、床がグミにでもなったのかと思うぐらい上手く立てず、細貝に寄りかかると彼が何か言ったような気も、引きずられながら会計のやり取りをどこか遠くに聞いていた。
「大林さんの家はどこですか?」
「ん⋯⋯? うちぃ? うちはな⋯⋯」
こっちと指で差し、歩を進めようとするが、やはり立つこともままならない。
「歩いていける距離に住まわれているんですね」
と言う細貝に歩くのを手伝ってもらいながら家へと向かう。
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