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汗
恋人同士なら当たり前の触れ合いの最中、ポタリと水滴がが結季の頬に落ち、滑る。
うっすら目を開くといつも完璧にセットされている紫呉の髪が乱れ、いくつかの束に纏まってその先端から汗が滴り落ちていた。
その姿があまりにも厭らしくて綺麗でかっこよかった。結季はそっと手を伸ばし紫呉の頬に触れた。頬にもこめかみから流れ出た汗が水滴を作っていた。
「ンン……いつもの……綺麗な紫呉さんも好きだけど……っ、男の顔の……俺しかしらない紫呉さんが見れるのも……同じくらい、嬉しい……すき……」
「ユキちゃん……それ、殺し文句って言うのよ……」
「はぇ……?」
思ったことを素直に伝えただけなのに、紫呉は顔を赤らめ照れた素振りを見せる。自分は殺し文句だとも思わないでいる辺、さすが天然だと紫呉は言った。
「んぁっ……また……紫呉さん、の……大きく……」
中にいる紫呉が膨張するのを感じ喉がひゅっとしまる気がした。
「苦しい……?」
「だい、じょ……ぶ……おっきいの……きもちい……っんぁ」
言葉が終わるよりも前に紫呉が結季の奥の部分をグイッと先端で突っついたせいで甘い喘ぎ声が漏れ出てしまう。
「いま……だめっ……ずるい……」
「でもユキちゃん、ここ好きでしょ?」
意地悪な笑みを浮かべ結季の弱い所ばかりを甘く攻める紫呉。
「んぁ……っ、すき……紫呉さんが……してくれる、か、……気持ちいい、のっ……だからぁ……なんでもすき……っ」
「こーら、アタシの事褒め殺しにでもしたいの?……この子ったら……」
「紫呉さんだからだもん……、好き……紫呉さ……もっと、俺の中で気持ちよく、なってぇ……っ」
正面から見える紫呉の顔は長い前髪で覆われているが、隙間から欲望の宿った雄の目がちらりと見えている。まだ言葉遣いが男に戻ってないという事は、多少の理性が残っているのだろう。
結季はそんなほんの僅かな理性も取り払ってしまいたいと言うように紫呉に抱きついて、ゆさゆさと擦り付けるように腰を振った。
「っは……、ユキちゃん……そ、んなのどこで覚えてきたの……っ」
眉がひそめられ少しだけ息を詰める紫呉。
「教えたのはぁっ……貴方でしょ……っんんぅ……」
「そうね、アタシ以外居ないわよねっ。……てか居たら許さないかもっ」
そう言いながら今度は紫呉がずぷりと腰をすすめ、ゆっくりと奥まで突き入れる。
「あっ……はぁぁぁんっ……」
結季はその一突きでピュルッと少しだけ精を吐き出した。
そんな結季を見て嬉しそうに微笑む紫呉。
「うふふ、甘イキってやつかしら。ホントにすごく可愛い……アタシのユキちゃん♡」
耳元で囁かれる声は明らかに男性なのに対し、この柔らかな女性口調……結季は何となくくすぐったくて、でも心地よかった。
「しぐれさんもきもちい……?」
「もちろんよ。じゃなきゃ、こんなに反応しないわよ」
確かに中で膨張しているソレは息苦しさを感じるほどだった。中を押し広げながら奥まで届く紫呉のソレ。
自分にこんなにも欲情し、感じてくれている事が嬉しかった。
「ユキちゃん……かわいい……アタシが奥をトントンすると……応えるようにココがきゅって締まるの……たまらないわっ……」
ココと指で撫でられたのはへその少し下あたりだ。こんな所まで紫呉のモノが入ってるなんて、何度体を重ねていても信じ難い。
「んやぁ……言わないで、くださ……」
恥ずかしいことを言われ感じてしまう自分がはしたなく思が紫呉が与えてくれる言葉には魔法でもかかっているのでは無いかと言うほどに信用してしまう。
下腹部から指でつぅーっとなでられ、へその窪みを刺激される。クリクリと指の腹で撫でられるとその感覚にゾクゾクと体が震えた。こんな所が感じるようになったのも紫呉と抱き合うようになってからだ。
ピクンピクンと結季のソレも反応して触れてもいないのに動きを見せている。
「ふふ……、ユキちゃんのおちんちん、ふるふるしててとても可愛い……ねぇ、もっとしてもいい?」
「はぁ……んんっ、そ、んな……きかなくて、も……好きにしてくださ……」
「やぁよ、ユキちゃんのお口から聞きたいの。ねぇ、聞かせてちょうだい?」
「んぁ、っ……ンン……し、ぐれさ……んにもっと触られたい……っです……」
「うん……どこに触れてほしい?」
「ふぁっ……そ、んなこと……いえな……っ」
恥ずかしいとそっぽを向き口をつぐんでしまう結季。
「うふふ、恥ずかしがり屋さん♡そんなところも可愛くて大好きよ……」
軽く口付けてニコリと微笑む。ただの口付けでも紫呉がしてくれる事がたまらなく嬉しくなる。途端、お腹の奥がまたキュンキュンとさして紫呉のソレを締め付けてしまう。
「んっ……ゆ、き……ねぇ、もっと気持ちよくなりたくない?」
「んぁ……なりた……、ひぁっ……」
「なら、教えてちょうだい、ね?」
「ぁん…………しぐれさ……おっぱいも……」
おずおずお胸を突き出して赤く染った胸の粒をふるわせた。なんだかんだ言って結季は紫呉にねだるように言った。
言われた通り、紫呉は指先でその粒を転がした。
「指がいい?それとも……」
コレ?と舌を突き出して聞いてくる紫呉。
「……りょ、ほう……してほし……」
結季は快感に抗えず、して欲しいことをそのまま口に出した。
「ユキちゃん欲張りさんね♡」
「欲張りな、おれは……いや……?」
「そんな事ないわよっ、大歓迎♡んー……」
片方の胸は指先で優しく弾いたりつまんだりしながら、もう一方を舌先で転がす。胸への刺激に連動しているかのように、結季の内部は紫呉の主張を甘く締め付けた。
「はぁっ……んんっ……」
「……ユキちゃんっ……ン、おっぱいもおちんちんもぐちゃぐちゃになっちゃったわね……エッチでたまんない……っ」
「いわな、でぇ……っ」
恥ずかしいと顔を腕で覆いながら結季はイヤイヤと首を横に振る。
「ね、顔見せてちょうだい……」
「んやぁっ、はずかし……」
「アタシしか見てないわ……だから、お願い……」
「……っ」
紫呉の言葉にゆっくりと腕を下ろして涙に濡れ、快感に上気した顔を見せる結季。
「……あ、んまり……見ないで……」
こんなぐちゃぐちゃな顔を見られたくないと目を伏せる。だがその伏せ目にも色気を感じ、紫呉はゴクリと喉を鳴らして唾を飲み下した。
それからは何度もキスをしながら互いを高め合った。
さっきから刺激され続けた結季の身体はもう達したくて仕方なくなっていて、腰をモジモジと動かしたり無意識のうちに自身を紫呉の腹筋に擦り付けたりしていた。
「っはぁ……ユキちゃん……自分で擦りつけちゃって……もうイきたくなった?」
「ンンっ……イキたい……きもちいいの続くと変にな、る……」
結季は精一杯の言葉で紫呉に言う。
「わかったわ……でもその前に……」
紫呉はいい加減前髪が煩わしくなったのか、髪の毛をかきあげた。
「これで結季の可愛い顔がよく見える……」
前髪を上げた紫呉はやはり雄の顔をしていた。普段は化粧をして女性よりも女性らしい顔をしているのが、素顔も綺麗でカッコイイ。なのに、それに似つかわしくないその目は明らかに欲望を孕んでいた。そしてその瞳はじっと結季を見つめている。
「ユキちゃん……背中に手、回して。……そう、しがみついて……」
「しぐれ……さん?」
「もう……俺も、我慢できそうにないから……っ、ごめん、激しくするから……背中に爪立てても良いから……」
急に一人称が急に“俺”に変わり、ドキリとした。
そう言うと紫呉は結季の腰を掴んで一気に抽挿を激しくさせる。
「ひぁっ……いきなり、そんなっ……んぁっ……掻き回しちゃ……はぁんっ……」
「きっつ……結季の中、熱くてキツくて……最高っ」
結季は揺さぶられながら必死に紫呉にしがみつく。時折、ガリッと爪を立ててしまう。爪は日頃から手入れを欠かさないから紫呉のきれいな肌に傷を作ることはないが、爪の後が残る。
「んぁっ……し、ぐれさ……ぁぁんっ、ん……ひぃっ……も……でちゃ……」
じゅぷじゅぷとローションが卑猥な水音をさせ、その激しさを物語っていた。
「んっ……俺も……結季……っ」
「ふぁっ……んんっ……しぐれしゃっ……すきっ……だいすき……」
「俺も……結季の事が大好きだよっ……ぅっ……で、る……」
「んんっ……んぅっ……ンーーーーっ」
2人は抱き合いながら激しく舌を絡ませあってほぼ同時に達する。
紫呉は最奥を何度か穿ちながら避妊具の内部で射精した。避妊具越しでもドクドクと脈打つのを感じながら結季はまた紫呉の腹を汚した。
「はぁっ……ま、だ……でてる……っ」
何となく内部で暖かい体液の感触を感じながら結季は何度か身体を震わせながら残滓を全て吐き出す。
「ユキちゃん……身体、平気?」
紫呉は結季の体の負担を考え、すぐに中から出ていこうと腰を引くが結季がそれを阻止する。
「んァっ……や、まだ抜かないでっ……まだ……俺の中にいて……」
「ユキちゃん……」
「……もう少しだけ……こうして貴方を感じてたい……ダメ、ですか?」
潤んだ瞳に見上げながらこんな可愛いことを言われては無下には出来ないと紫呉は笑った。
「いいわよ……けど……ユキちゃんの中気持ちいいからまた勃っちゃうかも」
「……そ、したら……またシていいから……」
頬を赤らめながら言う結季を見て既に反応しそうになった紫呉。
「とんだ小悪魔ちゃんね」
そう言いながら軽くデコピンをする。
「……ごめんなさい」
「いいの、アタシもくっついて居られるのは嬉しいもの」
でもさすがにこの体制は辛いからと結季の腕を取り向かい合って抱き合った。
暫くは余韻に浸りながら抱き合ったまま、軽くキスを交わして過ごした。
《終》
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