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6と9
「あの……今日は俺が……紫呉さんの……舐めたい、です……」
下を俯いていても耳まで赤くしているせいで照れている事が一目瞭然な結季。
心做しかモジモジしているような動きも相まってか色気すら感じてしまう。
「どうしたの、いつもそんな事言わないのに……」
「あの……今日はそういう気分……といいますか……あの、俺下手なんで嫌だったら……」
「そんな事ないわよ。アタシがゆきちゃんからの誘いで嫌がるなんて事ないわよ」
さぁこっちへいらっしゃい、と手招きをする。
紫呉は横たわり、自分の上に乗るように言う。結季から誘った事もあってか恥ずかしいながらに結季は紫呉の上に跨る。
「ユキちゃん……反対……」
「え……」
「アタシだってユキちゃんに触れたいもの……おしりこっちにしてちょうだい」
紫呉の指示で結季はおずおずと向きを変え跨り直す。自分の股間が相手の顔の上にある羞恥心と言ったら、さっきのお誘いなんかよりも数十倍、いや、数百倍にも感じた。
「あの……あんまり……みないで……」
「それは無理なお願いよね、だってユキちゃんのことならいつでも見ていたいもの」
「紫呉さん……」
ふふふと微笑みながら紫呉はじっと結季を見つめた。
暫く結季は何も出来ずじっとしているだけだった。紫呉も何かを要求するでもなく結季が行動に移すのを静かに待った。
「あの……」
「そろそろ心の準備は出来たかしら?」
「はい……あの、では……失礼します……」
ゴソゴソと震える手でなんとか紫呉のズボンと下着をずらす。
「あ……」
紫呉のソコは既に硬くなり、主張を始めていたのを知って結季はまた頬を赤らめた。
「ユキちゃんが可愛いからすぐこうなっちゃうの、ごめんなさいね」
まったく悪びれもなく、華麗にウィンクを決める。
「もう……っ」
「……結季」
突然低く響く声で名前を呼ばれ心臓が高なった。
「し、ぐれさ……」
「結季……して?」
紫呉に名前を呼ばれるだけで抗うことが出来なくなる結季はゆっくりと目の前の昂りに舌を這わせた。
「ん……」
暫くは先端部をチロチロと舐めるだけ、それからゆっくりと口腔内にその昂りを迎え入れる。
「っはぁ……気持ちい……上手……っ」
暖かく濡れた結季の口腔内を直に感じ、紫呉は息を飲んだ。ちゅぷちゅぷと控えめな水音を立てながら口に入り切らないソレを必死に刺激する。ただ口で愛撫を施しているだけだと言うのに、結季は自然と腰が揺れてしまうだけではなく、紫呉の目の前で下着をじんわり濡らし始めていた。
その様子を見た紫呉もゆっくりと結季の下肢へと手を伸ばしその昂りに触れる。
「アタシの舐めてるだけなのに……こんなに濡らしちゃって……ユキちゃんのえっち♡」
「んぅっ……ち、ちが……ぁんっ……」
下着の上で紫呉の舌が動き回るのを感じ、身体を強ばらせてしまう。力が入らず、紫呉の下肢に顔を埋める。頬に硬く熱い紫呉のソレの存在を感じながらなんとか指先で刺激を続けるのが精一杯になっていた。
暫くはそんな感じで、結季がシたいと言ったことは出来ずじまいになってしまう。快感で頭がぼんやりして何も出来ずに甘い声だけを上げている結季。
「はぁぅ……んんっ……んぁっ……やぁ……」
「やじゃないでしょ……もうおしりまで濡れてるのに……」
紫呉は下着を少しだけずらし、しりを揉みしだきながらその昂りを一気に口へとくわえ込んだ。ストロークに加え、強弱を付けて吸い上げたり、舌を絡ませたりして結季の快感をさらに強めた。
「ひうっ……はぁっ……ぁっんん……んくっ……」
「こーら、お口がお留守になってるわよ」
「んぁっ……らめ……そこぉ……そんな、したら……できな……あっ……」
「んふっ……でも押し付けてきてるのはユキちゃんよ……」
確かにさっきから腰が勝手に揺れてしまっている。
そんな結季の尻を掴かみ開かれると後孔がキュッと窄まるのを感じた。
「んやっ……はずかし……そんなとこ……みちゃ……っ」
「可愛い……ユキちゃん……すごくえっちよ……こっちも気持ちよくしてあげるわね……ンっ……」
「ひっ……だ、だめぇっ……舌……んんっ」
舌先を尖らせてすぼまった後孔をつっつくと結季はまたビクビクと腰を振るわせた。
「んも……そんな……したら……ぁっあん……」
「うふふ……ユキちゃんのトロトロで、ナカあっつい……」
いつの間にか指が2本も挿入されナカを広げられてしまう。真っ赤に潤んだ内部が指を締め付けようと蠢いてしまうのは多分無意識だ。
互いに互いの昂りを刺激しあっていたが、結季は指で内部を弄ばれ、散々喘がされて何度か軽くイッてしまった。だが、先に根を上げたのは紫呉の方だった。
「ねぇ……そろそろ限界……ユキちゃんの中に入らせて……」
欲望を灯した瞳に見つめられ、低く響く声にお腹の奥がキュンとざわめく。
「あ……はい……俺も……中に、ほし……です」
恥ずかしそうに言う結季だが、その腰は自然と揺れてまるで紫呉の熱を求めているようだった。
ベッドのサイドボードから四角いパッケージを取りだし、口で封を開ける。
「あ、あの……俺が……」
結季にしては珍しく積極的だ。
「じゃぁお願いしようかしら」
「……はい」
避妊具を受け取り、たどたどしい手つきで装着していく。その様子を紫呉は見逃さないよう、前髪をかきあげながら見つめた。つけ慣れないせいかなかなか上手くいかず、一生懸命なその姿に紫呉は愛おしさが倍増した目で眺めていた。
「……できたっ。紫呉さん……できましっ……ぅあっ」
「はぁー……も、限界……無理させたらごめん……」
色々触られたせいもあり、紫呉はだいぶ切羽詰まった様子で結季腰あたりに自身を押し付けた。
「あ……」
「もう……焦らすのはなしよ……ん……」
ゆっくりと紫呉の熱が結季のナカに入っていく。いつもと変わらない行為なのに、なんでだか普段よりも紫呉のモノが熱く、硬く感じる。理由は分からないがそんなのをナカで感じてしまっては結季も堪らなくなる。
「あっ……あ、ぁん……はぁぁっ……し、ぐれさの……すご、ぃ……んン」
「ユキちゃんだって……っん……」
無意識にキュッと紫呉を締め付けて離すまいと蠢く結季の内部。存分に解したはずなのにそこは狭く、熱く絡みつく。
「すご……もってかれちゃいそ……最高っ……」
「やぁ……んん……そ、そこ擦っちゃ……んぁっ」
紫呉の熱の先端が中の特記部分に擦れた瞬間、結季は一際甘い声を上げながら、張り詰めたソレからびゅくりと白濁の体液も一緒に漏らしてしまう。
「今日はイキっぱなしね……」
「ごめ、なさ……俺だけ……っ」
目をうるませて紫呉に向けて謝罪の言葉を述べる。
「ユキちゃんは謝らなくていいのよ……感じてるユキちゃんが沢山見れるのは嬉しいもの……」
「しぐれさん……」
「でーも、やっぱりそんな可愛い姿見てたら……こっちもヤバいかも……」
「んぁぁーーーーっ」
紫呉は我慢の限界と勢いよく奥まで腰を進めた。
「やば……超吸い付いくる……結季の奥すごっ……」
「言わなっ、でぇ……」
「ほんと、持たないかも……結季……っゆうき……」
「はぁんっ、んん……し、ぐれさ……ひゃぁっ……んぅっ……」
「ゆうきも……っはぁ……きもち、い……?」
「ぅあ……ぁんっ……い、い……奥のとこ……っ……突いちゃ……だめっ……」
「ん……っ、これ……いいんだ……きゅって締まる……はぁっ……ゆ、き……」
紫呉が普通の男言葉になっている事から余裕が無いのがわかる。汗もうっすらかいているのか、前髪が湿りまとまっている。綺麗な顔をしているなんとも雄くさい仕草におもわず体が反応してしまう。
「結季はこっちの俺のほうが好き?」
ぐちゅぐちゅと中を擦りながら結季に尋ねる。
「んぁっ……やぁっ……わかんな……いじわる、だしないでっ……しぐれさ……あぁんっ……」
もちろん答えることなど出来ない結季は必死に紫呉の首に抱きついた。
お互いに夢中になり紫呉は2回、結季は5回達した。ヘトヘトになり、声を出しすぎたせいか、結季の声は少しガラガラになっていた。水を取りに行った紫呉が心配そうに声をかける。
「大丈夫?無理させちゃったかしら……」
「あ……だい、じょうぶです……あの、俺……ばっかすみません……」
「いいのよ、アタシもちゃぁんと気持ちよかったもの」
「本当ですか……?」
「えぇ、じゃなきゃあんなにならないもの。それに……ユキちゃんからしてくれるなんて嬉しすぎてアタシ、ホントに爆発寸前だったんだから〜」
嬉しそうに笑う紫呉をみて結季もつられて微笑む。ふと、頭をよぎったのはもしかしたら紫呉は気がついていたのではないか、という事だった。
「あの……もしかして初めから……」
「えぇ、なんとなくわかってたわ。だって6月9日でしょ?」
紫呉はなんでもお見通しと言ったようにまた微笑んだ。
「あ……はい……」
知られていたことは嬉しくもあり、そしてやはり恥ずかしかった。欲望丸出しだったのかと思い返すと結季はまた耳まで真っ赤に染まってしまう。
「お互いにしなきゃ、意味無いものね〜」
「…………そ、うですね。でも、自分からなんてした事ないから……緊張しました」
「慣れないのに、ありがとう。すごく嬉しかったわ」
またして頂戴ね、と耳元で囁く紫呉に対して結季は返事の代わりにキスを送った。
《終》
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