13 / 21

やくそく

「あの……本当にするんですか……?」 内股を擦り合わせながら恥ずかしがる結季。 「もちろんよ。だって何でも言う事聞いてくれるんでしょ?」 「う……はい……」 なんでこうなったのかは結季もよく覚えていない。珍しく酒に酔った結季が自分で言い出したらしいが、全く記憶に残っていない。 どうやら酔っ払った勢いでなんでも言うことを聞くと約束をしたらしい。それで何故か風呂場に連れていかれ、脱がされた。 「ツルツルにしてあげるからね」 紫呉の手にはカミソリ、そして洗面器には泡の膜が張ったぬるま湯が準備されていた。 「いい?動いちゃだめよ?」 「……はい」 まず、泡を掬って結季の股間に塗っていく。 「……んっ」 ヌルヌルの感触に結季は思わず声を漏らしてしまう。はっとして直ぐに口元を手で覆うが、紫呉はそれを聞き逃さなかった。 「ふふ、ヌルヌルだもんね……」 仕方ないわと紫呉はこころなしか弾んだ声で言った。 紫呉は丁寧に少しずつ結季の股間にカミソリの刃をあてていく。 ショリショリと毛を剃る音が頭の中で妙に響く。 「ふっ……ぅ……」 敏感な部分に感じる刃物の硬い感触。動かないでと言われてもそうはいかなかった。 「もう少しよ……」 「っ……」 泡が少しづつなくなり毛をなくした股間が徐々に顕になる。 「できたわよ♡」 最後に残った泡をシャワーで流す。 「はずかし……っ、見ないで……」 「ふふ、剃ってるだけだったのに元気になっちゃったわね……」 紫呉は剃りたてのソコを撫であげながらうっとり呟いた。 「もっとよく見せてちょうだい……」 浴室に腰を掛けている結季は紫呉が見やすいようにゆっくり足を開く。恥ずかしくて顔が熱いような気がする。 「あの……もう、いいですか……」 毛を無くしたソコはスースーして心許ない気がしてついモジモジとしてしまう。 「だーめ、せっかくお揃いになったんだから、このままシましょ?」 「おそ、ろい……」 言われてみれば、紫呉のそこはいつでもスベスベしていた。仕事柄丁寧に処理しているのだろう。 「毛が有るのも魅力的だったけど、こっちのユキちゃんも凄く素敵よ……これならアタシのデザインした下着もつけれるわね」 確かに紫呉が持ってくる下着はどれも布面積が小さめで毛がはみ出す事も多々あるようなものばかりだった。まさか、これが狙いだったのかとつい疑いそうになった。 「それだけが目的じゃないわよ?ユキちゃんがアタシにしか見せたくないって思ってくれることが大事なの」 「紫呉さん……」 そんなのもうとうの昔から紫呉以外に身体を見せるなんてこと考えていなかった。 「……ユキちゃん?」 俯いたままの結季を覗き込むように姿勢を低くする紫呉。 「嫌だった……?」 不安そうに尋ねられ、結季はフルフルと顔を左右に振った。 「ユキちゃんの自尊心を傷つけちゃったのかしら……」 「……違います。嫌じゃ、ないし……気持ち悪いとか、そんなんでもなくて……こんな俺をちゃんと見てくれて、愛してくれるのは紫呉さんだけなので……その……紫呉さんにしか、こんな姿……見せないです」 俯きながら結季は言った。ゆっくりだったが、しっかりと考えながら話すのを紫呉は頷きながら聞いていた。 「ありがとう……アタシも同じよ。こんな自然体で居られるのも、全部ユキちゃんの前でだけなの」 「紫呉さん、も……?」 「そうよ。何でも受け止めてくれるユキちゃんがいるからアタシはアタシでいられるの。ありがとう」 「そ、そんな……俺こそ……っ」 さっきまでの恥ずかしさは紫呉の言葉でどこかへいってしまった結季は紫呉に抱きついた。 「ユキちゃん?」 「……抱いて……紫呉さん……」 結季は紫呉の耳元で熱の篭った声で囁いた。 「もちろんよ……ベッドに行きましょ……可愛いユキちゃんに無理はさせられないわ」 「はい……」 紫呉を抱きしめた腕に力を込める。紫呉は結季の反応を見てそれから軽々と結季を抱き上げた。 「えっ……あの……」 「動かないの」 「はい……」 見た目は綺麗なお姉さんなのに、男を軽々とお姫様抱っこ出来るほどに紫呉は力持ちだった。くっついているからか、紫呉の少しだけ早い鼓動を感じながら結季は身を任せるように力を抜いた。 * * * キシっとスプリングが鳴り、紫呉はゆっくりと結季の上に覆い被さる。あっという間に上着を脱がされ結季だけが肌をさらけ出した状態になった。 「あ、あの……」 まじまじと見られ、恥ずかしくてつい膝を合わせてしまう。 「どうしたの?」 「俺だけ……なの恥ずかしい、です……」 「あら、ごめんなさい。それもそうよね」 ニコリと微笑んで紫呉は着ていたインナーを脱ぎ捨てる。紫呉は着痩せするタイプで、身体は割としっかりしている。女性らしい服を身にまとってもいかつくならないのが不思議なくらいだ。 「……(ゴクリ)」 紫呉の身体をまじまじと見つめながら唾を飲み込む結季。何度もこの身体に抱かれてると言うのに、未だに慣れない。いつ見ても整った体躯に見惚れてしまう。 「そんなに見つめないでちょうだい、穴があいちゃいそうよ」 「あ……ごめんなさ……」 「うーそ。いくらでも見ていいわよ。ユキちゃんに見つめられるの大好きなの」 「紫呉さん……んっ」 「ん……っ」 唇が軽く重なり、直ぐに離れる。しばらく見つめあってからまた唇を重ね、そこからどんどん深く口付けられる。歯列を舌でなぞられると自然と口が開いてしまい、舌を絡め取られる。 「んふっ……ぅ……」 唾液が絡まり合う音が脳内に直接響く。唇を離すとツゥっと唾液が糸を引いた。 まだキスだけだというのにそれだけで結季の目はとろりとしている。 「もうとろけた顔になってる……こっちも……」 そっと手を伸ばした先は既に反応を示し、先端を濡らしていた。浮き出た露をそっと指ですくい取り、それを舐める。 「あっ……だめ、きたない……」 「汚くなんてないわよ……とっても甘くて美味しいわ……」 「そん、なこと……あぅっ……」 「ユキちゃん……一緒に気持ちよくなりましょ……」 紫呉は下着ごとズボンを脱ぎさり、自身のと結季のソレを重ね合わせた。 「ぁ……こんな……」 紫呉のソレも硬くなって、熱を帯びていた。直接その熱を感じてしまってはもう止めることはできなくなってしまう。 結季は状態を起こして改めて自分のと紫呉のを合わせ、擦りあげる。 「ユキちゃん……きもちいっ……」 「んっ……はぁ、あ……んん……し、ぐれさ……」 手を止める事無く互いのソレをすきあげるとくちゅくちゅと水音が響いた。自分の意思とは関係なく手の動きはどんどん早くなっていく。紫呉も感じているようで、眉間に軽く皺を寄せている。 「っく……」 「……も、いっちゃ……ぅ……んんっ」 酒がまだ残っているせいか感度がいつにも増して良くなっているようだ。それと血流が良くなってるせいか全身がほんのりピンク色に染っている。 数回手淫をした後、結季は呆気なく達してしまった。 「んぁ……ぅ……おれ、だけ……はぁ、あっ……ごめんなさ……ぁっ」 「いいのよ、アタシはこっちで気持ちよくしてもらうから♡」 腰の当たりを撫でてから指をしりの合間に滑り込ませる。 「あら……♡」 指を這わせた場所は結季の先走りで既にしっとりと濡れそぼっていた。指先が触れるたび、ぴくりと反応するソコがあまりにも愛おしくて紫呉は何度も撫であげた。 「ふふ、ここもツルツル……丁寧に全部剃ったものね」 うっとりした顔で改めて確認するように触れられ、結季の顔はもっと赤くなった。 「や……はずかし……」 「……慣れれば平気よ。アタシなんてもう何年もツルツルなんだから」 「そういうものですか?」 「そうよ……でも今はそんな事より……エッチに集中してちょうだい……アタシもそろそろユキちゃんのナカに入りたいわ……」 「……は、い」 返事を返すなりゆっくり押し倒され、挿入の準備を施される。大きく足を開かされ、後孔にローションを塗りながらゆっくり解していく。時折爪の先が結季のイイトコロを掠めて思わず腰を浮かせてしまう。 「……ココよね。ユキちゃんが好きな所……」 結季の反応をみながら紫呉は着々とナカを広げていきながら、結季の感度も高めていく。 「アァっ、んん……そ、こばっか……」 「ユキちゃんの反応が可愛いんだもの〜。ねぇ、みて……お股ツルツルでユキちゃんのおちんちんが可愛いことになってるのが丸見えよ♡」 「んぁっ……だ、め……そんなこと、いわな……で、くださっ……はぁぁんっ」 言葉に表されると余計恥ずかしい。見なくともどんな状態になっているかわかる。 刺激を受けてふるふる震えるソレからはとぷりと透明な液体が溢れ出る。 「ユキちゃんすごいわ……先走りが次から次に出てきてる……」 「ふぁ……っ、しらな……」 自分の意思とは関係なく溢れてくる透明な体液は腿を伝いシーツを濡らし始めていた。あっという間に指を3本のみこめる程に広がり、受け入れる体制が整っていく。それが自分の身体で何度も繰り返している事だから余計に意識してしまう。 「真っ赤ね……」 「誰のせいですか……」 「アタシ♡」 「分かってるなら……聞かないで……っ」 ふと紫呉と目があって、結季は息を飲んだ。 目つきは鋭くなっていて、欲望を隠しきれていない。汗もうっすら額に浮かび、前髪がいくつかの束となり張り付いている。そんな欲望を隠さない雄の姿を見せられては我慢できなくなる。 「も……いれて……紫呉さんの……ほし……です」 「いいわよ……っ、アタシも限界みたい……このまま入れていい?」 「い、いいから……早く……っ」 結季は紫呉に抱きついて早くしてとせがむ。 足を広げ、少しだけ腰を持ち上げられる。全てをあらわにされたかと思うと、すぐに熱の切っ先を押し当てられる。 「ぁ……あ、あぁ……っ、あついの、はいって……」 「はぁっ……ユキちゃ……もう少し緩めて……」 結季は無意識に紫呉のソレをきゅっと締め付ける。 「む、りぃっ……わかんな……アッ……んむぅっ……」 キスをしながら少しずつ奥へと侵入してくる紫呉の熱。息継ぎもままならない結季は少しだけクラクラする頭で必死に紫呉に抱きついていた。 「ぅ……すごいわぁっ……ユキちゃん……の、ナカあつくて……溶けちゃいそ……っ」 根元まで全て飲み込む頃には結季は脳内も顔も身体も全て溶けきっていた。馴染むまでじっと堪えていた紫呉だが、結季の内部がキュッキュッと締め付けるたびに小さく息を洩らしてしまう。 吐息混じりに掠れた声が混ざって結季は耳をくすぐられ首をすくめる。 ナカが多少馴染んだ頃合を見計らって紫呉はゆっくりとグラインドを始める。 「ユキちゃ……ごめん、動くわよ……っ」 「んんっ……はぁ〜っ……んぁっ……ンン……」 ローションの滑りもあって、ヌルヌルしながら出し入れされる感覚が鮮明で、粘膜の擦れ合う音と自分から漏れ出る甘ったるい声は耳を塞ぎたくなるほどに響いている。 「可愛い……アタシの……アタシだけのユキちゃん……っ」 「ひゃぁっ……ぁんっ……し、ぐれ、さ……ンンッ……そ、こ……だめぇ……そこばっか……あっ……ついちゃ……んぁ……」 「……もっと、でしょ……っ、わかってる……気持ちのいいトコロたぁくさんしてあげるからねっ……」 「ひぃんっ……いってな……ぁっ、言ってないぃ〜……」 強い快感ばかりを与えられ生理的な涙が零れ落ちる。 「っでも、ユキちゃんのナカは、そう言ってる……わよっ……凄く、絡みついてく、る……ぅ」 結季の内部で硬さをどんどん増していく紫呉。 「やぁっ……ん……おっきくしちゃ……しぐ、れさぁっ……」 「こうさせてるのはユキちゃんなんだからねっ……ふっ」 「だ、だめ……っ、もう……おれ……ふぁっ……ンンッ」 「イきそうなのね……っ、いいわよ……ユキちゃんのイクとこみせてっ、ちょうだ、い……っ」 腰の動きがさらに早まり、結季を追い込んでいく。 「あっ、く……イ、く……俺……イっちゃ……ぁあーーーー!!」 紫呉の熱に激しく穿たれ、結季は2度目の射精を迎えた。 「……っく、イク……っ」 少し遅れて、紫呉も結季の内部で達する。避妊具は付けていたので、その中への射精だったが、ドクドクと脈打っているのがわかる。 しばらくは抱き合って繋がったままでいたが、呼吸が整いある程度落ち着くと紫呉はベッドから離れる。 「待っててね、今身体拭いてあげるから」 「ありがとう……ございます」 恥ずかしくて紫呉の顔が直視出来ないでいる。すると紫呉は結季の身体を温めた濡れタオルで拭きながら言った。 「ユキちゃん、お股の毛……本当は嫌じゃなかった?」 「……いえ。あの……なんて言うか、その……恥ずかしですけど、紫呉さんと同じなのは嬉しいっていうか……見るのは貴方だけなので……大丈夫、です」 「んも〜!そんな可愛いこと言って!」 「うぁっ!!」 結季の言葉に喜んでつい押し倒してしまった紫呉はちゅっと軽くキスをした。 「なっ……」 驚いて目をまん丸くする結季に紫呉は妖しく笑った。 「ごめん、あんまり可愛いこと言うから……また勃った……」 さっきまでオネェな柔らかい言葉遣いだったのに急に男の声で喋られ心臓が高なった。 「紫呉さん……?」 「もっかい抱く……今夜はまだ寝かせてあげられないかも」 熱い視線をまた向けられて結季は赤面しながら聞き返す。 「え……、今ので?」 「悪い?」 それだけ結季の事が好きなのだと紫呉は言い切った。 「悪く、はないです……その……お手柔らかに……」 硬くなったソレを押し付けながら悪びれもなく紫呉は言葉を返す。 「約束はできないわね♡」 ころりと言葉も表情ももとの紫呉に戻ったかと思ったらそのまま今度は後ろからの体勢で2回戦目に突入した。 《終》

ともだちにシェアしよう!