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いじわる……?
「じゃーん!ユキちゃんに似合うと思って作ったの。着てくれるかしら?」
帰宅後開口一番に満面の笑みを浮かべながら紫呉は言った。こういう時の嫌な予感と言うのはよく当たる。紙袋の中身を出して広げながら結季は深くため息をついた。
「紫呉さん……これは……」
「猫耳付きメイドさんよ〜可愛いでしょ〜♡」
色は黒で一見シックにも見えるがフリルがふんだんにあしらわれている。人気デザイナーの紫呉がは忙しいはずなのに一体いつこれを作ったのか。
「また睡眠時間削ったんですか?」
「ほんの少しだけよ〜。デザインがねふと降りてきたのよ。もう形にせずには居られなくてね」
仕事バカというか、デザインバカというか……いや、結季バカとも取れるその行動。結季は紫呉の好意を無下には出来ず、渋々そのメイド服を切る事にした。
* * *
「どう、ですか……」
「やーん、可愛い〜♡やっぱりこの、形ユキちゃんにぴったりね〜。裾の長さも完璧!さすがアタシだわ〜」
採寸もせずこうもサイズぴったりに作ってあるメイド服。結季のサイズを隅から隅まで知っている紫呉だからこそなせる技だ。いつも感心すると同時にそれだけ彼に触れられているのだと思い知らされて、急に恥ずかしくなりきゅっとスカートの裾を握り俯く。
「ユキちゃん?」
「……脱ぎます」
「え?」
「着たからもういいですよね……恥ずかしいので着替えます」
「だーめっ、まだお写真撮ってないもの。まだ着ててくれないと困るわ」
紫呉の作った服を着た写真をコレクションしているからとそれをしないと着替えを許して貰えないのは結季も分かっていた。仕方なく付き合うしかないと高を括るが、紫呉の指定したポージングがどうにも恥ずかしいものばかりで結季はいたたまれない気持ちになってきた。
「もう……やめて……ください」
「なぁにー?」
聞こえないわと紫呉は携帯の画面を見つめたまま言った。ついに、結季は恥ずかしさから目頭が熱くなった。
「紫呉さんの……意地悪……!」
フルフルと肩を震わせ、目には涙をいっぱい溜めながら言う。上目遣いで見つめられれば紫呉は口元を手でおおった。
「……やばい」
「もう、やめ……ってえ、なに!?」
急に結季に抱きつく紫呉。
「今ので勃っちゃったわ……」
「え、なに、どうして……えっ」
状況が飲み込めずあたふたする結季。そのままバランスを崩して倒れ込むと足には紫呉の硬くなったソレの感触。
「紫呉さ……ちょっ、まって……」
「むーり、ま・て・な・い!」
そう言うと結季に口付けた。
「し、ぐれさ……」
「お願い、このまま抱かせてちょうだい。ユキちゃんがアタシの服着てくれてるだけでもやばいのに……あんな可愛い顔見せられて我慢出来るわけないわ……」
欲情を孕んだ熱い視線に見つめられ結季も紫呉にぎゅっと抱きついた。
「いいですよ……」
「ユキちゃん……」
「沢山可愛がってくださいね、ご主人様?」
少しだけ恥ずかしかったが、せっかくメイド服を着ているのだからと結季は呟いた。
「ユキちゃん……結季っ」
その一言で呆気なく最後の理性を奪われた紫呉。結季はこの後なんであんなことを行ってしまったのか後悔するくらいドロドロに甘やかされ抱かれた。
〈終〉
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