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画面の向こう

最近の紫呉さんはとても忙しそうだ。何とかというコレクションが決まりその責任者として慌ただしくしている。 朝は早く、夜は遅い。休みの日も会議があったり会食だったり打ち合わせだったりで丸一日家にいることがない。 最近は顔を見て話をするのも難しいくらいで、ちょっと…いやかなり深刻な紫呉不足な状態だ。 「ご飯美味しくない…」 せっかく作っても一緒に食べれず楽しくないし味もしない。ただ栄養を取るためだけの時間。 食事をしているとスマフォから通知音がした。 「はい」 「あ、ユキちゃんお疲れ様〜」 紫呉さんだ…久しぶりに声を聞いた気がする。 「お疲れ様です。まだかかりそうですか?」 「そうね。ようやく構想とかコンセプトがまとまった感じ。もうパンクしそうよ〜」 「大変ですね……あの、休憩とかですか?」 「そうなの、今日も帰れなさそうでね、今ご飯買ってきたところよ。あーあ、ユキちゃんのご飯が恋しわ。何食べても美味しくないの」 あ、紫呉さんも同じだ。嬉しい。 「わかります。味気ないですよね」 「そぉ〜なのよぉ。やっぱりユキちゃんと一緒じゃないと。あ、所でユキちゃんは今何してたの?」 「お風呂を済ませて、夕食を食べてたところです」 「あら、途中だったの?それはごめんなさいね」 「大丈夫です。なんか食欲あんま無くて…」 「え?体調悪いとか?大丈夫なの?」 「はい、何とも無いです。紫呉さんこそ無理してないですか?」 お互いに気遣い、労りの言葉を交わす。紫呉さん、疲れた声してるな……覇気がないというか……でもなんか少し掠れたりして妙に…… 「あっ……」 普通に話をしていたのに、かすれ声に気がついてつい声が漏れた。もちろん紫呉にもその声は伝わっていた。 「ユキちゃんどうかした?」 「ぅ、あ……なん、でも……」 1度意識してしまうともうダメだった。なんせ久しぶりに会話をして耳元でその声を聞いているのだ。それだけで、自分の下肢がほんの少し、じんわりと熱を持ってしまった。 「なんでもなく聞こえるけど?ユキちゃん……ちゃんと教えてくれる?何かあったの?」 優しい声で聞かれ、自然と言葉が溢れていく。 「あ、の……久しぶりに紫呉さんの声聞いて、そしたら紫呉さんの声少しかすれてセクシーだったからその……」 「反応しちゃった?」 「……はい」 「今、どうなってる?」 「い、まは……」 恥ずかしい。今自分の身体に起きている事をあえて口にするのはかなりの勇気が必要だ。 「ユキちゃん、おしえてくれる?」 「……勃っちゃいました」 「素直ね、いい子。私もね、そんなユキちゃんの声聞いたらたまらなくなってきちゃった。ねぇ、もっと触れてもいいかしら?」 触れる?どうやって……電話では無理なのではと考えていると紫呉さんが続けて言った。 「今からアタシが言うことに集中して、言われた事やってみてくれる?」 「……わかりました」 少しだけ低く掠れた声は自分の耳をくすぐる。 「まず、シャツの上から胸をなぞるの、アタシがいつもするように、思い出して……」 言われた通り、シャツの上から紫呉の手の動きを思い出しながら撫でる。 「ふっ……ぅ……」 「そう、上手。次はシャツのボタンを外して、ユキちゃんの事だからインナーシャツ着てるわよね?それたくし上げて……そしたら直接乳首を指で押し潰したり、摘んだりしてみて」 「あっ、ひゃ……」 「ふふ、可愛い声。そう、上手よ…気持ちいい?」 「はぁ、ん……き、もちい……」 自分の手なのに、手つきや刺激するタイミングややり方は紫呉そのものだった。 「そしたら、片方はそのままお胸可愛がってあげて…ズボンの上から、そっと形をなぞってみて」 こんな恥ずかしいこと、止めたいのに久しぶりの紫呉の声をリアルに感じてしまい体が勝手に動いてしまう。 「し、ぐれさ……」 「ふふ、声が甘くなってきた♡ユキちゃんかわいい……触れられないのが悔しすぎるわ」 「俺も……紫呉さん……」 「ん、ユキちゃんの大きくなって、ズボンキツそうね…脱いじゃいましょ」 なんで分かるのだろう……本当はどこかで見てるのではないかと言うほどに的確な言葉が羅列されている。 言われた通り、下着とズボンをいっしょくたに下ろし片足だけ抜いて足を広げる。 「脱げたかしら?」 「……はい」 「じゃぁ、まずはさっきの続きで乳首コロコロしながら、先端を指で撫でてあげて」 恐る恐る自分のソレに手を伸ばす。 「んっ……」 指が掠れただけで背中に甘く電流が流れた。 「まだ擦っちゃだめよ……アタシはいつも先っぽをたっぷりなでなでして、それからカリ首のクビレをなぞるの」 本当にいつも紫呉がするソレだった。体が覚えている。 いつもこの時点でもっとと俺はねだってしまう。 「ど?気持ちいい?」 「は、い……もう……からだ、あつい……」 「そうよね、いつもならもう真っ赤に肌が染まってるものね……あぁ可愛いのかしら……」 まだゆるやかにしか触れていないのに、先端からは透明な体液が滲み出てきている。 「そろそろ、濡れてきてる頃ね。そしたら竿をゆっくり焦らすようにこすってあげるの」 「んぅっ……ふっ……」 徐々に溢れ出る体液の量が増えていき、手を動かす度にクチュクチュと音を立てている。昨今のスマフォのマイクの性能が良すぎるからきっと電話の向こうの紫呉にも聞こえているだろう。恥ずかしいけど、手を止めようとは思えなかった。 「んっ……紫呉、さ……んの手じゃないのに、きもちい……ごめんなさい……ごめんなさい……」 涙が自然と溢れ出る。 「……っ」 紫呉の息が一瞬詰まる。 「し……ぐれ、さ……後ろ切ない……」 そんな言葉も自然とこぼれ落ちた。 「でしょうね……いつもならそろそろ指でトロトロに溶かしてるものね……ふっ……」 紫呉の呼吸も多少上がっている。もしかして…… 「紫呉さんも……してる?」 「えぇ、もちろん……っ、ユキちゃんのHな声聞いてるんだもの…当たり前、じゃない」 よくよく耳を澄ましてみると、電話口から微かにクチクチと濡れた音が聞こえている。 「後ろ……触れてもいい?」 「いいわよ。アタシが何時もするみたいに、できる?」 「……んっ」 紫呉の指の動きを思い出しながらそっと尻の間に指を這わせる。そして、きゅっとすぼまったソコの周りを指で優しく押してみる。 「ぁ……うぅ……」 「後ろまでユキちゃんのが垂れてきてるでしょ?」 やはり見ているのか…なぜ分かるのだろう。 何度かそこを刺激するとキュッと収縮するのがわかった。 「指……入れていいわよ……ゆっくり、優しくよ?」 いつも紫呉がするのを真似てゆっくりそこへ押し込んでいく。 1本目の根元まで難なく飲み込む。いくら日が空いているとはいえ、教え込まれたことは自然と出来てしまった。だが……自分の指はやはり細く、物足りなさを感じてしまう。 「やだ……足りない……」 「っ今、なんて?」 紫呉もびっくりしたように答える。 「自分じゃ……届かない……紫呉さんが、いいです……」 「……そりゃ、アタシとユキちゃんじゃ指の太さ違うものね……でも、今は我慢して?2本目ゆっくり入れて……入口から少し奥、指で押してみて……」 言われた通り、指を増やして奥の所をトントンとゆっくり押してみる。 「あっ、ぁ……っん!」 さっきのとは比にならない電流がビリビリと背中を伝う。 「そこがユキちゃんの前立腺……」 「ひゃ、んん……」 快感を追い求め指を動かす。 「っ……はぁ……ユキ、ちゃん……可愛い…」 紫呉も自分のそれを更に扱きあげる。 「……んも、挿れたい……紫呉さん……奥、切ない……指じゃ届かないとこ……紫呉さんのでいっぱい擦って欲しい……」 ブチっと紫呉の中の何かが切れる音がした。 「っずる……なにそれ、めちゃくちゃ煽られる……」 結季の耳にそれはどうやら届いていないらしい。必死に快感を求め指をひたすら動かすと同時に前を擦り上げている。 「ひゃぁ、んん……」 結季の甘い鳴き声とヌチュッという水音が紫呉の聴覚を通して刺激してくる。 「…抱きてぇ」 「んぇ?」 その言葉だけクリアに結季の耳に届いた。 「そんな求められたら、応えないわけにはいかないわよね?」 「……な、に……んっぁ」 「……結季っ、明日帰ったら抱くから。むり、耐えらんないでしょ、こんな可愛い声聞かされてさ求められたら」 「紫呉さん……俺も……抱いて欲しい……いっぱい……」 「……抱き潰しちゃうかもだけど、いい?」 「い、い……良い、いっぱいして……紫呉さんの奥に欲しいの……」 「煽んなっ……く……」 「紫呉さん、すき……大好き……」 結季は思ったことだけ脳直で言葉にしていた。 「結季、ビデオ通話にして……オレにイクとこ見せて…お願い」 電話だけでも恥ずかしいのに、と普段なら断る結季だがそこは素直に頷いて通話をビデオに切り替えた。 紫呉も同時にビデオへ切り替える。 久しぶりに見る紫呉の顔は目がギラついて額には汗が光っていた。欲を孕んだ目で見られていると感じ取った結季はトプっと体液を溢れさせる。 「ぁ、みちゃ、だめ……」 「だーめ、ちゃんと足広げて見せて」 オレのも見ていいからと紫呉は付け足す。ただでさえ大きい紫呉のそれは今にもはち切れそうだった。 「すごい……おっきい……それ、挿れたい……」 結季の目はとろんとしていた。 「だから煽んなって……オレだって、早く結季の中入りたい。結季の気持ちいい事沢山して、中に……」 ぶっかけたい、紫呉は囁くように低い声で言った。 「あっ、だめ、そんな……紫呉さ……も、とまんな……ぁっ」 にちゅにちゅと音が響く。視覚も聴覚も全てを占領している。 互いに手の動きが早くなっていく。 「も、いく……しぐれさん……いっちゃう……」 「いいよ、いって……オレも……もう」 ほぼ同時に、2人は自分の手の中に精を吐き出していた。 「……はぁ、はっ……はぁ……」 「くっ……やっばい、めっちゃ出た……」 「俺も……」 2人は気恥しそうに笑い合う。 しばらくして息が整うと紫呉はにこりと笑いながら言った。 「……ユキちゃん、さっきの……本気だから」 「え?」 「明日帰ったら、抱き潰すから。結季の気持ちいい事いーっぱいして、全部注ぎ込むから。覚悟しとけよ」 「うっ……」 低く男の言葉で囁かれ結季は耳まで赤く染めた。 「……ずるい、そんなの」 「どっちがよ。先に煽ったのはユキちゃんでしょ」 直ぐにオネェ言葉にもどる。 とにかく早く仕事を片付け直ぐに帰るからと紫呉は念を押し、仕事に戻るからと通話を終えた。 直後、紫呉から『ユキちゃん今度お互いのためにハメ撮りしましょうね♡』と連絡が入っていた。忙しすぎてついに狂ったのかと結季は心配しつつも、絶対無理!だけ返信した。ちょっとだけにやけながら……。 終

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