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第4話 バータイム
夜になってリキに今日の出来事を話した。
「海岸に行ったのか。変な奴はいなかったか?」
「恭ちゃんがいたんだよ。海の家に。」
「ああ、夏場はあそこもシマなんだな。
気をつけろよ。変態に目を付けられるぞ。」
(蜜は可愛いから、心配だ。)
首に抱きついて甘えてくる。自分の可愛らしさをよく知っている。
悪い奴に散々弄ばれたのだ。身体が覚えている。リキが心配するのはそう言う所だ。
「ねぇ、夜の海の家に行ってみたいな。」
散歩がてらブラブラと歩いて行く事になった。
「力丸、お留守番だよ。」
力丸はお気に入りの丸い段ボールベッドに入って寝ている。チラッとこっちを見て丸くなった。
背中を撫でて家を出た。
海岸にそこだけ明るく賑やかな音楽が聞こえてくる。手を繋いでリキと蜜がやって来た。
シドが驚いた顔をしている。
「恭司は来ないのかな。」
リキの声に
「親父と知り合いなんスか?」
蜜が
「シド、紹介するね。僕の彼氏、リキだよ。
恭ちゃんと友達なんだ。」
「あのぅ、ギタリストの犬遠藤力さんですよね。」
「シドはリキの事知ってるの?」
「知らない人のが少ないよ。有名人だ。
親父は後で来るって言ってました。
何か飲みます?」
「じゃ、バーボンを。」
「アーリータイムスしかないですけど。」
「ロックで。ボトルごと置いていってくれ。
蜜は何を飲むんだ?」
炭酸を頼んでハイボールにした。
リキのグラスはすぐに空になる。シドが忙しくグラスを満たした。
「今、親父に連絡しましたから。
急いで来るって言ってました。」
蜜はリキの肩にもたれかかってハイボールを飲んでいる。
「おいおい、大丈夫か?
俺と同じペースで飲むなよ。」
それを見ていたシドは複雑な気持ちになった。
(さっき、彼氏って言ってたよな。
男同士だろ?)
「犬遠藤さんですよね。
何か歌ってくれませんか?」
客がリキを見つけて無茶ブリして来た。
「お客さん、こちらオフで見えてるんで
静かにしてくれませんか?」
「なんだよ、ケチ臭えな。気取るなよ。」
いきなりシドが客の胸ぐらを掴んだ。
「何だ、やるのか?」
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