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第6話 ドラゴンホール
あの変態男は、恭司の組の者が交代で家を見張っていた。近所でも有名な変態らしい。
時々外に出て猫を物色している。組の若いもんが、男が猫に手を出そうとするとそばに寄って声をかける。
「その猫、お宅のじゃないでしょ。」
タトゥーだらけの屈強な若者に声をかけられると猫を放り出して逃げる。
野良猫らしくすっ飛んでどこかに消えた。
組の若いもんはみんな動物好きで、顔は怖いが優しい。
以前ドラゴンホールとか言うふざけた格闘技団体があって、そこで猿を虐待していた事が発覚した。日本猿のポラちゃんは筆舌に尽くし難い虐待を受けて告発されたが、どこかに隠された。
現在生死不明だ。日本の法律も処分が甘く、今までの判例ではせいぜい執行猶予止まりだ。
そのドラゴンホールで格闘技をやっていた者が,今恭司の下でヤクザをやっている。
彼は大の動物好きで猿のポラちゃんを救おうと頑張った経験がある。
「そのドラゴンホールとかって言う団体はまだあるの?」
「名前を変えてまだある様です。」
その話をした拳太(ケンタ)と言う組員が
「見つけたらぶっ潰しますよ。」
尻の穴みたいな気の抜けた名前の団体だ。
半端に格闘技をやるのは気の小さい奴が多い。
動物を虐待する件で摘発されているが刑が軽すぎてすぐに放免され、反省しない。
本当の格闘家は絶対に動物虐待などしない。ストレスを小動物にぶつけない。
虐待する小物は、ゴルフクラブなどを使って悪質だ。中にはチワワに酷い事をして自慢している恥ずかしい奴もいる。
そう言う奴は素手で鰐と戦うべきだ。グリズリーでもいい。
日頃、仔猫やチワワなどの小動物を虐待する奴はやがて人間を手にかける。
犯罪者予備軍なのだ。
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