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第20話 C国支部?

 翌朝、部屋住みのシドは、恭司の家で簡単な朝食の準備をしてから、自分の支度をした。  身体を清めて真っ白い晒しを巻く。白い締込みに腹から巻いていく。  手伝いの若い衆が手際良く巻きつける。 入れ墨が肩までなので、少し後悔した。 (こんなことなら、背中までえぐりから全部、入れておけばよかった。)  今日はただの手伝いだ。自分が死ぬわけではない。晴れ舞台では無いんだ。  それでも手が震える。手伝いの者はみんな礼を失する事のないように白いシャツと黒いズボンでキチンとした格好だ。葬式になるかもしれないのだ。 「みんな命懸けだから、こっちも礼儀正しく、な。」  それともう一つ今回の重要な目的は、動物虐待の犯人たちを見つけ出して殺す事だった。  能天気に動画を上げている女ども。ネットの匿名性を信じすぎだ。始末屋は日本以外にも仲間がいる。意外な巨大組織なのだ。  猫の手足を縛って手鞠のように転がして遊んだ後、引き裂いたり、笑いながら動画に映っていた豚のような女が攫われた。始末屋の有志が居場所を特定して飛び込み、まだ生きている仔猫たちを助け出した。C国での事だった。  C国でも虐待を無くしたい仲間がいる。 猫の死体もたくさんあって、仲間達が泣きながら集めて弔った。  生きているうちに助け出したかった。そして仲間たちは必ず同じ事を犯人にしてやる。引き裂いた女には同じように手足を引き裂く。機械を使ってゆっくりと同じ事をする。 「ぎゃあ、やめて、助けて!」  仔猫をボールのようにぐるぐる巻きに縛って丸めて壁に投げつけた女は、同じようにクレーン車にぶら下げられて縛り付けられた身体を振り回された。近くにある固い壁に容赦なく叩きつけられて身体中の骨を砕かれた。  これはネットには上げない。虐殺犯が真似してまた仔猫にやるかもしれないから。  始末屋C国支部の仲間たちは、虐殺犯が小動物にやった事を一つ残らずその人間で実行した。  この事実を知ったら生きた心地はしないだろう。ネットに晒して見せしめにしたいところだ。  C国支部では、かなり多くの虐待動画製作所を潰した。中には囚われた人間もいた。全力で助け出した。少数民族の弾圧された人々だった。  政治問題が絡んでいる。始末屋にはそんな事は関係ない。イデオロギーなど無用だ。 「かなりの数を潰して助けたけど、まだ全部じゃない。急がないと。  人を人とも思わない奴ら。人間じゃないのは奴らの方だ。」  恭司の所にも報告が上がって来た。全部神谷の叔父貴の裁量で、実現した事だった。 「神谷の叔父貴は一体何者?」  虐殺犯たちは国際法で裁かれるだろう。

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