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第23話 デスマッチ

 厳選された観客の中に、なぜかあの山賀ゆうじと坂下モナミが紛れ込んでいた。そして楊便壺と徐糞臭もだ。  イギ○スB○CのニュースニッポンでC国の猫虐殺コミュニティが特定され、世界を震撼させた。暗号化された通信アプリでのグループ結成。  日本に逃げ込んでいる事が暴露された。会員には社会人やそれなりの地位のある人物もいるようだ。  B○Cニュースでは、動物虐待は、しばしば殺人のような犯罪の入り口になる、と特集され、厳罰の必要性を説いた。世界の潮流は、動物虐待を許さない、という方向を向いている。  それなのに、奴らはまだまだ金になると日本にやって来た。民度が試されている。    グレースはその件に関して、ゆったりと構えていた。恭司の懸念に対して 「大丈夫、私には見えている。 動物虐待をする人は、必ず同じ事をされるから。」  金網デスマッチはさりげなく始まった。 「本日のレフェリーは、アメリカの格闘家集団、レスキューブラッドからミスターソードが担当します。レスキューブラッドはみなさんご存知の通り有名な動物愛護団体でもあり、アメリカでも絶大な人気を誇っています。  格闘技でも右に出る者はいない、歴代チャンプを輩出している団体です。強くて優しい男の中の男たち。動物愛護法厳格化のために声をあげてくれています。  みなさんご存知のように、ソードはそこでも、負け知らずで、長年頂点に君臨する人物で す。今日は日本人の恋人と、この金網デスマッチのために来日してくれました。」  細かいルールを説明していると、参加者が続々と登場して来た。  3ラウンドで1ラウンド3分。休憩1分。ブレーキング・Dよりは長い。時間はアマチュアルールのようだが、それだけ危険だという事だ。  頑丈な金網で囲われている。出入り口は一ヶ所。試合中は施錠されている。  空手のようなオールスタンディングスタイルだけでなく、寝技も有り、キックも有り。  寸止めも必要ない、フルコンタクト、技は全て当てて行く。  戦意を喪失して自らレフェリーに申告しない限り、試合は続く。TKOはない。もちろんタオルを投げ入れる隙間もない。  手書きでザッと書かれた出場者の名前のプログラムは、急いでコピーしたのか、わざとなのか、 いい加減な殴り書きだった。証拠を残さないために子供の書いた字のようだ。  出場者は、5人ずつの2チームに分かれた。 主催者側の5人。恭司の子飼い、テツ、拳太、 KIJIMA、洋介、グレースの弟ユールだ。  相手チームはドラゴンホールから、ジーマ、 石田骸、鷹旗信治、はなかつを、坂田省吾、だ。 「バトルロイヤルでもいいか?」 「やっぱ、一人ずつ血祭りに上げていこう。」  みんな、なかなかの面構えだ。 「まだ他にも参加したい奴がたくさん待ってるよ。出たい奴が多い。」

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