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第25話 次の試合
休憩をはさんで、3ラウンドの試合が終わった。もう、ジーマは戦意を喪失していた。
腫れ上がった顔で関節の外れた肩で、力なくそこにいた。リングのマットの上。
ドラゴンホールの名前のために。そしてこの後も格闘家を続けるためだけに身体を起こしている。本当は倒れ込んでしまいたいはずだ。
「殺せ!早く殺せよっ。」
「よかったな、口だけはまだ聞ける。」
カンッカンッ!
ゴングの音で次の試合が始まった。至上最高の空手団体、K会出身の有段者、拳太の番だ。
対するは石田骸。自称,ネイビーシールズにいたと言う。一緒になって猿を虐待していたネタは上がっている。せこい奴。
試合が始まった。圧倒的な拳太の空手技。次々に突きが入る。的確な脇腹攻め。
骸が血反吐を吐いてぶっ倒れた。
レフェリーのソードがカウントする。
テンカウントが声高に告げられ骸の負けが決まった。
「早えな。伸びてんじゃねえよ。」
あっけない試合にブーイングの嵐だ。KOだから仕方ない。
次々に登場するドラゴンホールのメンバーのボロ負けする様子に観客は怒り心頭だ。
S会が誇る兵隊にはまだまだ知られていない顔ぶれがいる。ドラゴンホールのようにマスコミに露出しない分、未知数の怖さがあった。
「シールズに、こんなのいたかな?」
レスキューブラッドのメンバーたちが首を傾げている。
ドラゴンホールでは、マスコミ受けするように適当な経歴をでっち上げていたのだろう。
長い歴史のあるアメリカ海軍の精鋭、シールズを騙る奴は多い。全員の顔を知るわけもないが
レスキューブラッドにも軍人経験者が多数いるのだ。ハッタリは,通用しない。
恭司の片腕、KIJIMAとドラゴンホールの鷹旗信治。第3試合が始まった。
鷹旗は、一番猿を虐待していた、と聞いている。ポラちゃんがメスなのをいい事に、なんと性的虐待をしていたと言う。身体の大きさの違う猿にとって、なんと言う残酷な事だろう。
KIJIMAはポラちゃんのために泣いた。
それからは心優しい男の、容赦ない攻撃だった。
KIJIMAはS会の秘蔵っ子、ネパールでグルカ兵と共に戦った。ネパール人の父と日本人の母を持つ、大和魂を持った漢、だ。
鷹旗はイケメンレスラーとして女子のファンも多かった。女は御法度のドラゴンホールで、自分の欲を猿で解消するせこい奴。
鷹旗は首を掴まれて倒された。寝技からリングに叩きつけられて転がった。
逃がさない、とガッチリ抑えられて,耳元で
KIJIMAが囁いた。
「ククリでその男根をえぐり取ってやろうか?」
KIJIMAは、ククリというナイフを使う事に長けている。
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