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第29話 バトルロイヤル 2

 最初の5人対5人。一斉にリングに上がった。 混雑している。大技は出来ないだろう。  それでも体術に優れた者たちが組み合っている。テツと拳太は、その腕で、相手を次々に倒していく。ジャングルで鍛えたKIJIM A と当たった者は、早くも悲鳴をあげている。  ドラゴンホールから合流した、鷹旗信治と石田骸はタッグを組んで観客選抜チームを殴り倒している。一応グラブは付けているが、その付き技は重く、効いている。  観客チームから怖いもの知らずの元関取、秋田山がその巨体で登場した。  そして次はB・Dの生き残り、タトゥーだらけの芝木。一分最強のB・Dと違って、3分間3ラウンドは素人にはキツい。柴木はキックボクサーだから慣れているかもしれないが。  そしてあのC国のクズ野郎、楊便壺と徐糞臭が出て来た。二人一緒じゃないと嫌だ、とゴネた。  二人は多少カンフーの心得があると事前の申込書に書かれていた。  もう一人、どうやって潜り込んだのか女の子がいた。あの坂下モナミだ。 「大丈夫かよ。弱そうな女じゃね?」  不敵な笑い顔でこっちを見ている。不気味な雰囲気の女だった。モナミは力では全く勝ち目はない。柴木がガッチリガードしている。  交代で組んでやるので怖いもの知らずなお嬢ちゃんでも何とかやっている。  楊便壺と徐糞臭の二人は汚い事も平気だ。 彼らの頭に卑怯という概念はない。  2人がかりで1人を狙う。テツと拳太は、アイコンタクトで楊便壺を孤立させる。、  モナミが何か尖ったものでKIJIM Aを襲った。KIJIM Aは一瞬早くモナミを組み伏せた。 「やめてよ。女の子に何すんのよ!」  手に持っていたのはヘアピンだった。髪の中までは確認しなかった。モナミは目を狙った。 「そう言う事なら手加減は無しだ。」  思い切り寝技で締め上げた。軽く失神したようだ。失禁している。 「こいつ漏らしやがった。汚ねえな。」  スタッフに連れて行かれてマットは掃除された。その隙に楊便壺と徐糞臭が骸の首を絞める。  何かの細い紐で締め上げている。そこに関取の秋田山が突進して楊と徐の上に乗っかった。 「グエッ。」  圧死するかと思う重量の身体に乗り上げられて何かを吐いている。血の混じったゲロ塗れでのたうち回っている。 「あれ?関取、アンタは向こうのチームじゃねえの?」  テツは驚いている。秋田山は味方の楊と徐をやっつけた。  鷹旗信治は出番がないと、ぼやいている。 「何だよ。弱えな。次行こう。」  スタッフの中にシドを見つけて 「あ、おまえシドじゃね? こんなとこで何やってんの?バトルに参加しろよ。  お前みたいな強え奴とやりてえよ。」  鷹旗はシドを知っているようだ。

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