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第38話 出会い

 出会いはこんなもんだった。恭司は人誑しだ。 彼と話をすれば誰もがみんな彼を好きになる。  笑って肩を叩かれると、恭司のためなら何でもしたい、と思うのだ。  男が認める男。只今独身。周りに女の噂はない。 「カシラ、早く姐さん決めてくださいよ。 町中のキャバ嬢が狙ってますよ。」  そしてたまにリキと酒を飲む。恭司の態度がリキへの思いで溢れている。  シドは恭司をリスペクトして墨を入れた。 前からタトゥーをいくつか入れていたが、圧倒的な恭司の和彫りに憧れた。酒呑童子。  今でも肩や腕など洋風のタトゥーを入れているが、いつか恭司のような和彫りを全身に入れてみたい。 「シノギを頑張って、墨入れるぞ!」 「風呂入るぞ。」 部屋住みのシドは恭司の身の回りの世話をする。出会ってからずっとシドは恭司のお気に入りだ。  シドが入浴の手伝いに入る。 オシャレな恭司が着ているものを脱ぐ。  恭司はこだわりのブランド、グンゼのボディワイルドを愛用している。 「やっぱ日本製がいいな。」 「はあ?」  恭司は見事な和彫りで酒呑童子を入れている。 (やっぱり、リキさんだよね、これ。) 「背中流しましょうか?」 「ああ、頼もうかな。」  パンツ一丁で風呂に入ると 「何だよ、全部脱いで来いよ。 恥ずかしがるような女か?」  素っ裸で風呂に入った。 湯加減を見て湯を揉んだ。湯気で風呂場が真っ白だ。風呂椅子に腰掛けた恭司の背中を泡立てて擦る。 (やべっ、勃ちそうだ。)  憧れてやまない恭司の、背中の酒呑童子に笑われたような気がする。  恭司が手を伸ばして股間を掴んだ。 「お、元気いいねぇ。息子デカいな。痩せてんのに。」  恭司が、 「抜きあいしようぜ。男同士だ。」  お互いに向き合って、自分のペニスを扱いた。 「うっ!」  思いのほか早く射精してしまった。 「早えな。溜まってたのか? おまえ女いねえの?  もしかしておまえ,そっちか?」 「そっちって?」

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