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第39話 気軽に殺す
神谷の叔父貴は、虐待動画配信の組織を暴き出す準備をしていた。
C国では相変わらず虐待動画ビジネスが横行している。国家自体にそれを辞めさせる意思がない。SNSに流れてくるのは子供が気軽に動物を虐待している動画。残虐な事をして、最後には生きたまま火をつけて楽しむ。楽しいのか⁈
神谷は残虐動画に関わった全ての人間に制裁を加える、と決心した。同じ思いをさせたい。
最終的に自分が司法に裁かれても、止める気はない。
C国やK国の侵略で日本の司法は信用出来ないから、ヤクザがやるしかない。
S会の総帥、斎田会長も
「無駄なことかもしれないぞ。焼け石に水だ。」
と言ったが止めろとは言わなかった。
「極道が突っ走るだけですよ。」
組の中でも、大いに賛同して、
「命預けます。盃を受けたからには
この身体、使ってやってください。」
そういう若いもんが大勢いる。
ヤクザとはいえ、この頃の極道は知的レベルが高い。ネット社会にも精通している。
恭司を慕っているチャイニーズドラゴンの李が仲間を連れて来た。
「俺、言葉が出来ねえからC国語の出来る親友を連れて来たよ。SNSを見張ってもらってる。」
辛併(シンヘイ)という李の仲間から有力な情報が続々と入ってくる。
C国ではグレートファイヤーウォール(金盾)とよばれる規制が厳しくかかっている。
日本で見られる海外製サービスは利用できない。C国独自の強力なSNSが発達している。
そしてダークウェブと呼ばれる裏ネットワーク。そこが虐待ビジネスの横行する主戦場だ。
C国内まではさすがに神谷でも手が出せない。
ただ虐待ビジネスが日本に入り込んで来ているのを叩きつぶす事は出来るだろう。
C国世論も子供の動物虐待事件が世界的に糾弾され、厳しくせざるを得ない状況となりつつあると言う。ポーズだけかもしれないが。
しかしそれを嫌ってこうして楊と徐のような元締めが日本に入り込んで来ている。
未だにC国で撮られた子供の動物虐待動画を日本で配信している事がまず、許せない。
C国の子供は,小銭を稼ぐために小動物を虐殺する。そんな子供が大人になって日本にやって来るのは恐ろしい。
C国では、親は躾というのをしないようだ。
一人っ子政策で甘やかされて育った子供が大人になって外交を担う。
2016年に一人っ子政策が二人までに緩和されたそうだが、まともに教育出来るのだろうか?
散歩に行くように気軽に仔猫を殺す。仔犬を殺す。街中で繋いだ犬を殴って生きたまま煮えたぎった鍋に入れる。ギャンギャン鳴き叫ぶ犬を見て喜ぶ国民性。共生は無理だ。
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