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第41話 拷問(⚠️閲覧注意)

 古民家の組員から連絡があった。 楊と徐、モナミとゆうじは、あの神谷の古民家に監禁されている。もう傷だらけで死にかかっている。 「何か言いたい事があるようです。」  監禁している楊と徐、モナミとゆうじは、もう長くないだろう。神谷は死なせるつもりだ。苦しめて殺す。無念に死んでいった猫の気持ちをわからせる。    ゆうじは鳥を飼っていた。飼うことを禁止された野生のメジロ。これも禁止されている、かすみ網を使って山で捕まえて来た。非合法なメジロだが可愛がっていた。竹製の鳥籠に入れて軒先にぶら下げて毎日、愛でていた。  ある時、近所の野良猫が鳥籠に飛びついて壊した。野生のメジロは飛んで行ってしまった。野生だから帰ってこない。元々飼うことを禁止されていた野鳥だ。  それでもゆうじは激怒してその野良猫を捕まえて空いている一斗缶に閉じ込めて火を付けた。  毛皮の焦げる匂いがその辺り一帯に広がった。 それに気づいた近所の子供が泣いて親に言った。  助けようとしたが、もう死んでいた。 ゆうじは、 「大事なメジロを逃したからクソ猫を燃やしてやった。」  それからゆうじの猫虐待は始まった。野鳥のかすみ網猟は警察に通報されたが、厳重注意で終わり、猫虐待は無罪放免だった。  今でも近所の子供の心に深い傷を残した。誰も猫を助けない事が許せなかった。  猫も鳥も、動物愛護法違反だが軽い罪で終わった。日本の行政が、こんな男を野放しにした事は罪が重い。  モナミの同級生殺しと親殺しは、12才だったから、数年の医療措置で、放免された。初めに小動物を虐殺した事から始まった殺人だった。  甘い少年法や、愛護法で未然に防げる犯罪を見逃している。  張と丙には金網デスマッチのどさくさで逃げられてしまった。奴らは警察は頼らない。  日本に紛れ込んでいるC国の工作員が手引きしたのだろう。一応、党員は守られる。    古民家で放置されている楊と徐、モナミとゆうじは、酷い状態だった。身体が腐り始めている。  それでも気絶する事は許されない。気を失うとすぐに覚醒剤を注射される。  疲れ果てて眠る事も出来ない。覚醒剤を注射されると、初めは気持ちよく元気が出たような気がする。眠らなくても気持ちが高揚する。  そして切れて来ると不安が顔を出す。 組員は、シャブが切れて来るとすぐさま注射してくれる。  モナミは、頭の皮が髪の毛ごと半分剥がれてぶら下がっている。血だらけだった顔が、固まって強張る。  腕に点滴のチューブが刺さっている。水分と栄養分が体に入れられ、中々死なない。  繰り返す覚醒剤でもうあの快感はない。最初の高揚感は消えた。不安感だけが襲って来る。  暴言を吐いて妄想に苛まれる。 身体中を虫が這う。手錠をされた腕で、追い払うが取れない。気を失うとまたすぐに覚醒させられる。 「これはC国で有名な拷問の方法だよ。  どうだい? 終わらない地獄は?」  神谷丈の古い友人で沼田礼門というサディストがいる。博学な彼が実行する拷問は、正に終わりなき地獄だ。彼のコレクションの中から様々な拷問道具が選ばれている。 「最後は助けなくていいので苦しめて殺してください。彼らが好きな方法で。  動物たちにやったひどい方法で自分がやられるとは思わなかったかね。」 「猫たちがどんなに苦しかったかわかるか?  俺たちは神でも悪魔でもない。こんな事をする権利はない、と思うか?  じゃあ、おまえたちはあったのか?」  今でもネットの向こうには、配信を待っている馬鹿げた会員がいる。視聴するたびに課金しなければならない。  C国のガキどもは小銭稼ぎに仔猫を虐待する。 小さな女の子が仔猫を庭の水を貯める瓶(かめ) に沈めて苦しんで上がって来る様子を楽しむ。 恐ろしい国だ。こんな子供がそのまま大人になる。誰も教えてくれない、命の大切さ。そんな動画をこれ見よがしにSNSに上げる母親。  おまえの娘も同じ目にあったらわかるのか?  顧客名簿を辿って一人一人殺し屋が訪問している。日本在住の会員は逃げられない。  古民家の楊と徐はしばらく前から精神が崩壊しているようだ。モナミとゆうじは頭の皮を半分剥がされた状態でまだ生きている。 「痛い、イタイヨ。注射打ってよ。」  力なく懇願するモナミに 「おまえも同級生にヒ素を盛ったんだろ。 彼女は痛かったよな。猫もだ。」

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