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第33話:今すぐ貴方が欲しい※

   シュヴァリエに抱えられたルッツは、部屋のベッドに下ろされる。  それと同時にシュヴァリエの手が、ルッツの服に触れた。上着を思い切りたくし上げられ、風呂上りと発情期で僅かに紅潮した薄い胸と腹が露わになる。その瞬間、シュヴァリエの喉仏が上下するのをルッツは見逃さなかった。 「とんでもなくエロいな、こことか」 「うぁっ……!」  触れてほしそうに頭を出した胸の突起をシュヴァリエは両手の人差し指と親指で摘まむ。乳輪を縁取るようにくるりと撫で、くにくにと優しく揉まれたかと思えば、人差し指で弾くように刺激する。 「はぁ……んっ……」 「しかも、おいしそうだ」  しばらく指で弄ばれたかと思えば、シュヴァリエが正面から覆いかぶさってくる。甘い刺激で敏感になった突起を、大きくざらついた舌で執拗に舐めあげられる。  温かい息遣いと滑る唾液に包まれながら、全身にピリピリと快感を伝えていく。もう片方も同様に愛撫され、全身を手で撫でまわされれば、蓄えられた快楽が中心部分にゆっくりと溜まっていく。落ち着きなく身をよじるルッツを、シュヴァリエは満足そうにじっとりと見つめていた。 「いつもはあまり愛撫させてくれないのに嬉しいよ。やっぱり気持ちよさそうに蕩けるルッツは可愛い」 「うぅ……でも物足りないです……」 「分かっている、正直俺も限界だ」  胸から腹を這うように下へ降りていく大きな手が、ルッツのズボンを掴む。  下着ごとするりと脱がされて、ベッドの下へばさりと落とされた。シュヴァリエのものより小さな陰茎はしっかり勃ち上がっており、先端から零れた先走りは垂れ落ちてシーツにシミを作った。 「ふっ……官能的だ。たまらない」  シュヴァリエは裏筋を撫でるようにその先走りを指で掬いあげる。  指にぬめつく体液を纏わせながら、緩く閉じられたルッツの両足を掴んだ。焦らすようにゆっくりと左右に広げれば、シュヴァリエしか見る事の出来ないルッツの全てがよく見える。熟された全身は、どこに触れられても敏感に反応する。  恥ずかしそうに片腕で顔を隠す仕草すら、シュヴァリエにとっては興奮を高鳴らせる要素にしかならないようだ。 「痛かったら言ってね?」 「は、はい」  どこか嬉しそうなシュヴァリエの様子に変だなと思いながら、ルッツは返事をする。  割り開かれた脚の隙間、その奥にある窄みはいつもと違い固く口を閉じている。先走りで濡れた指で、恐る恐るその秘部に触れた。  人差し指で撫でるようにそこを刺激すれば、思い出したかのように口はゆっくりと開いていく。優しく指を挿しこみ、慣らすように抜き差しを繰り返されれば、口から嬌声が漏れてしまう。 (あっ、そ、その辺りは……)  何かを探ろうとしているかのような指の動きに、頬に小さな汗が流れる。  シュヴァリエは普段の行為を思い出しながら根元まで差し込んだ指をくの字に曲げると、指先がしこりを掠めた。 「ひぁあ!!」  その瞬間、ルッツの全身が大きくびくりと跳ねた。指を締め付ける感覚にシュヴァリエがルッツの顔を見ると、ルッツは声を出さないように両手で口を押えて震えている。 「もっと声が聞きたいな」 「っ……! ふ……ふぅー……」  シュヴァリエは2本目の指を挿し込み、先ほどルッツの反応が強かった部分を指で挟んで刺激する。抑えきれない嬌声が口を押えている指の隙間から漏れ、生理的な涙を流しながら身悶えた。  シュヴァリエを受け入れる事に慣れている後孔は3本目の指も呆気なく咥え、吸い付くよう指を絞めつける。期待に応えるかのように指を縦横無尽に動かされ、潤んだ瞳の向こう側ではシュヴァリエが悪戯をする子供のように(いや)らしく笑っている。 「シュヴァリエ、たいちょ……もう挿れてほしい……」 「もう少し慣らしてからが良い。俺の、こんな状態だから……」  シュヴァリエはもう片方の手で自分の陰茎を見せつけるように掴む。血管がボコボコ浮き出た赤黒い幹は、ルッツのものと比べ物にならないくらい大きい。零れた先走りが月明かりに照らされて艶めかしく光っている。 「はは、やばいな……君が風呂に入っている間、酒を飲んでいたのにこれだよ」  シュヴァリエが少し驚いたように苦笑いしている。  改めて見ると、こんなものが入るのかと心配になるほどだ。でも奥まで繋がりたい。指でも気持ちいいが、この熱い塊で激しく弱い部分を突かれれば、理性が霞んで何も考えられなくなる。  今までは仕事だからそうなってはいけないと思っていたが、発情期のせいだろうか、奥まで蹂躙されて満たされたいと疼いて仕方がない。 「今すぐ貴方が欲しい」  ルッツは脚を曲げて足の甲でシュヴァリエの陰茎を擦る。  少し触れただけでも足の甲から熱が伝わった。破裂寸前のそれは、どうして耐えられているのか分からない。やっぱりシュヴァリエは優しいなと思いながら、ルッツは甘えるような目でじっと見る。 「あまり煽らないで、興奮するから」  加虐心を滲ませた瞳がルッツの胸を射抜く。ぶわりと放たれるシュヴァリエの香りが、全身をチリチリ焼くような痺れをもたらす。それさえも心地よくて早く欲しいと脚を開けば、シュヴァリエは指を抜いてルッツの腰をがっちりつかむ。  薄い腹は逞しいシュヴァリエの腕に握りつぶされてもおかしくない程貧弱だ。これから身を焦がすほどのとんでもなく力強い熱が迫りくると分かっているのに、ルッツはシュヴァリエになら任せても良いと安心していた。 (この方になら壊されても良い……)  それくらい今は……いや、本当はずっと前から深く繋がりたかった。性欲処理としてでなく、愛し合う2人のコミュニケーションとして。  

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