7 / 12
⑺ 龍さんはゲイ?バイ?
「なんで刺青してるんだ?ちんこの怪我と関係あるのか?」
セックス後にシャワーを浴び、フロントに注文した食事をとりながら龍さんは聞いてきた。
午前1時半。運動後の焼きうどんが美味しい。
テーブルにはパフェとオムライス、龍さんはラーメンをすすってる。
「髪とか目の色よりそっちが気になるんだ?女の子と違うね」
僕はおかしかった。
女の子達は僕がどこの国の出身か、何故日本にいるのかしつこく聞いてくる。
栗色の髪の毛と琥珀の瞳はエキゾチックだと鼻息荒く言い切った子もいたな。
黒以外はそう見える子が昔から結構いたことは確かだ。
僕には傍迷惑なだけだったけど。
「女達は瑠衣のちんこや刺青見てないだろ?お前ゲイだし」
まあ、そうなるよね。
「龍さんはバイ?ゲイ?」
「俺、男はお前が初めてだぞ」
「え!うそ⁉︎」
フェラ超きもちよかったんですけど。
「ホント。ダチにゲイカップルいるからある程度知識があったけど。瑠衣をイカせる自信、正直なかった」
って、龍さんカラカラ笑ってるけど‥‥‥‥。
ご謙遜を。しっかりイカされましたよ……。
「買い物行ったら可愛いニャンコがウロウロしてるから、なんか食いたくなってナンパしちゃったわ」
ナンパも初めてだったらしい。
いつもはキャバ嬢やクラブの姉ちゃんが誘ってくるからしたことない、とのこと。
ヤリチンの気まぐれが発動しただけだったのか。でもまあいいや。
「変態野郎に怪我させられたんじゃないかと気になった。刺青も堅気が入れるにゃ厳ついし、位置が気になる」
「ちんこと玉は事故のせいだし、刺青は僕自身が望んで入れたものだよ」
「話す気になれないってことか。俺が信用出来ないか」
龍さんは怒るというより拗ねた口調だ。
「それ、分町の佐竹さんが彫ったやつだろ?あの人よく依頼受けたな。」
「佐竹氏には断られたんだ。紹介だったんだけど、僕は高校生だったから」
「高校生⁉︎お前なんで…」
ますます追及されそうになったが、龍さんの携帯からゴットファーザーのテーマが流れた。
まだそれ入れてる人いたんだね‥‥‥。
龍さんの断れない相手らしく(怖い彼女かヤクザの親分か?)すぐ行きますと話してたから組関係?
龍さんは急いではいたが強引に携帯番号を交換し、ホテルとタクシー代を僕に渡して謝った。
「次埋め合わせすっから」
「ねえ、龍さんはヤクザ?」
去り際に尋ねた。
「いや、違う。義理の親父がヤクザだ。俺は会社員してる。俺が怖いか?」
「龍さんは優しくてかっこいいよ」
龍さんはニヤリと笑って僕の唇に軽く噛み付いてから去っていった。
ともだちにシェアしよう!

