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(14) 龍さんのお仕置き*

今日は遅番勤務で22時退勤だから、サラリーマンの龍さんには会えない。 アパートで孤独にうどんをすする。 やっぱりデイサービスに派遣先変えようかなあ、なんてふと思う。 スマホの写真を見ると龍さんがローブ姿でこちらに微笑んでいる。 龍神様このイケメンが恋人だなんていいんでしょうか? 僕、災難に遭いませんよね? B L小説家 カエラ先生の連載は、主人公が先輩と会社でチューしてからじわじわと進展していた。 チューを目撃した上司ではなく、営業マンの口が立つ嫌味な男が主人公に近づいて来ていた。 ちょっと先輩 !うかうかしてたら可愛くて健気な後輩がゲス男に襲われちゃうからね ! 昨日もエアコン代節約だからと二人で同じ布団に寝たんでしょう ? なんでチューだけなの~ !? 龍さんならあっというまに僕をすっぽんぽんにして、でろでろにしちゃうんですから !! ……でも毎日ならチューだけの日もあるかも…… 。 今夜は湯たんぽ作って寝よう…… 。 ◆◆◆◆ 拝啓 カエラ先生 こんばんは。連載ますますじれじれ展開に僕はハラハラし通しです。 これ実話じゃないですよね? イヤミなゲス男の会話がリアル過ぎて、ゲス男と上司が今にもケンカしそうな雰囲気ですね、流石です。 カエラ先生の励ましの言葉で、僕はセフレではなく恋人になりました。 まだ2回しか会ってないけれど、お互い一目惚れでした! デートしたらまた報告しますね。 ちなみ彼はモテチンだからエッチのテクニックが凄いんですっ。 カエラ先生が男で ネコならリアルトークしたいのになぁ。 女子会ならぬ、ネコ会ですね! 僕は密かに、恋人をリアルアルファと心の中で呼んでます。 追伸 僕は職場でコタツにゃんこに似てると言われました。複雑です。 コタツにゃんこより ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 龍さんから、 L I◯Eにメッセージが届いた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 龍: 身体つらくないか? 瑠衣 : こんばんは。大丈夫だったよ(^^) 既読がついてすぐ、龍さんからビデオ電話がかかって来た! は、はじめて使うよ~。 恋人が出来たと同僚に報告したことや、女子職員にコタツにゃんこに似てると言われたことなどを話した。ふと気づいて 「 『淫魔の森 』で買った商品の代金払ってないけど開けてみていい ?」 と聞いたら、電話が切れた。 やはりお金を払ってからじゃないと失礼だったかなぁ~。 でもちょっと見たかったんだよね~使わないけど。 龍さんのスマホバッテリー切れかなー? 約15分後、ボロアパートの敷地に黒のワンボックスカーが駐車した。 「 身体を休ませてやろうかと気遣ったら、おもちゃで一人遊びしようとするなんて、お仕置きが必要だなぁ 」 と笑顔で凄まれた。 ち、ちがうんでしゅ~。|今《・》|日《・》|は《・》使うつもりじゃなかったんです~と説明したよ、僕は! 「 |今《・》|日《・》|は《・》 ? 何曜日にひとりで遊ぶつもりだ? 」 「あ……あのぉ、水曜日? 」 「……… 」 龍さんは無言で立ち上がりバサバサと服を脱ぎ捨てた。 「瑠衣、明日は何時から仕事だ? 」 「 午後1時から…… 」 僕は龍さんの怒張から目が離せない。 「服脱いでこっちに来いよ。尻は使わないお仕置きにするから 」 スウェットとTシャツ、ボクサーパンツを脱いで、数歩で龍さんの目の前に立った。 いつもなら噛みつくような接吻が始まるけれど、今日は仁王立ちのまま僕を見下ろすだけだ。 淫靡な空気だけ立ち込め、僕の先がえぐれた屹立もしずくが浮かんできている。 龍さんの指が僕の唇に触れ、開くことを要求する。 求めに応じて膝をつき彼の漲りを頬張る。 あまりに大きくて乾いた唇が引っかかるから、意識して唾液を湧き上がらせる。 チロチロと焦らすことはせずに、お仕置きというワードを念頭において喉の奥に誘い込む。 シャワーを浴びたのだろう爽やかなシトラスの香りが陰毛や肌からしてくる。 くらっとして龍さんの腰に両手でしがみつく。 「 お前ほんとエロ可愛い過ぎて外に出すの心配だわ 」 龍さんがつぶやいてる。 入り口と喉の奥を何度も往復させ、精の放出へと駆り立てる。喉が苦しいとか、口が痺れるとか泣き言は許されない。 龍さんを満足させることが僕の今すべきこと。 他には何もしたいことはない。 他には何もいらない。 逞しい大臀筋が硬く張り詰める。 ビクビクと腰を引きつらせ、龍さんは射精した。 飲み込もうとする僕を止めてくれた。ありがたくティッシュを受け取る。 「 馬鹿だなぁ。無理に飲ませたって楽しくないぞ 」 ティッシュに残精を絞り出しながら苦笑いしている。精液はまずいよね。これは事実。愛で甘くはならないぞ! お掃除フェラは普通はしないのか~?僕はわかりましぇん…… 。 二人で布団に横たわり、キスが始まる。 龍さんの味が口内に残ってるけど、それも溢れる唾液が浄化していく、 はぁぁぁ。 この分厚くて長い舌に絡めて嬲られると、ほんとたまらないんだよねぇ…… 。 「りゅうさんすきぃぃ…… 」 キスの合間に必死に伝える。 龍さんの割れた腹筋や太く|逞《たくま》しい腕に囲い込まれると、まるで大型肉食獣に絡め囚われた獲物になったようだ。 龍さんになら食べられてもぃぃ…… 。 「俺以外にそんな顔したらお仕置きどころじゃないからな 」 「りゅうさんだけだからぁ…… 」 龍さんの手が僕と龍さんのペニスをまとめて扱きだす。 「あっ、ひぁっ 」 「 瑠衣、声我慢しろ 」 龍さんが彼のタオルハンカチを噛むようたたんで寄越した。 急いで咥える。 このアパートの人に聞かれたらもうここにいられないよ~。 「ん、ふっ、ん、ん、ふっ、ふっ 」 二本の昂まりにローションが足される。僕も両手で握り込み、擦り上げる。 「 あぁ。瑠衣、気持ちいいな…… 」 龍さん僕もうイクよ……。 「~~っんふっ !! 」 「うっ!!」 タオルが口から外され、出し切るまでなだめるようなキスが落とされた。 ディルドは開けられることなく、続いて素股という新技を繰り出されて、僕は昇天した。 ぼくのからだがもちましぇん…… 。 翌朝、タオルハンカチを口に咥えて頬が筋肉痛になった僕を見て、防音の施した部屋を探すから一緒に暮らそうと龍さんが言った。 出勤する龍さんに朝食出せないくらい昨夜はクタクタにお仕置きされてしまった…… 。 ぼ、ぼくは煽ってないよねぇ?いいがかりだよぉ~。コレ災難と違うよねぇ…… 。 水曜日は久々の日勤だ。 明日は休みだから今度は内緒でおもちゃを開ける予定です。 龍さんは会議で遅いけど、木曜日に有給を取るからデートしようと誘われた。 デート‼︎ カエラ先生に報告しなくてはっ! リアルゲイカップルだから、人目の少ないところかな?遊園地とか、水族館は無理だよねぇ。 ター◯ネータ◯とコタツにゃんこだよ? 変に目立ってもまずい。 日勤帯は各ユニットに1名ずつ出勤し、隣のユニットと協力して寝たきりの方の入浴を介助する。 今日は僕と新しく入った鈴木さんで中山さんを担当することになっている。 短パンとTシャツに着替えて、中山さんをストレッチャーで運ぶ。 鈴木さんと移譲ボードを使って浴室専用ストレッチャーに移す。 寝たきりの方は決して一人で移譲してはならない決まりだ。 認知症が進み、腕が硬直して可動域が狭まり、肘が曲がらない寝たきりの方の着脱衣は手間がかかる。 鈴木さんは、僕のような二年目のペーペーと違い、寝たきりの方の着脱衣介助がスムーズで勉強になります、と話すと彼女は笑った。 「 佐藤君童貞なんだって?年上の彼女に笑われないように、あたしがセックス教えてあげようか? 」 ヘビは気づかないうちに足元まで這い寄って来ていた。

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