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(18 ) 入籍します!

久しぶりに会った菊田さんは、僕を相変わらず中学生扱いしたけれど、逆にそれが嬉しかった。 5年間も離れていたのが、実は凄く寂しかったんだと気づいて、さっきは涙が溢れてしまったよ~。 菊田さんイケオジっぷり上がってますね。 オーダーメードのダークスーツが素敵ですね。 ネクタイしてないところがヤクザ隠せてないかも。 通された個室で僕と龍さんが並んで座り、向かい側に龍さんのお義父さんである菊田さん、加藤弁護士が座った。 加藤さんはこれまた高そうなスーツとネクタイでできるイケメン弁護士と一目でわかりますね。 龍さんが会話の口火を切る。 「 オヤジ、加藤さん。今日は忙しいところ来てもらいすいません。こちらはお付き合いしている佐藤 瑠衣君です 」 僕は立ち上がって挨拶する。 「 龍さんとお付き合いさせていただいている、佐藤 瑠衣です。よろしくお願いいたします 」 ペコリと頭を下げる。 「 龍の育ての親の菊田 #清次__せいじ__#だ 」 6年前は知らなかったよ~。 「 弁護士の加藤です。本日は瑠衣君のお母さまの代理人として来ました 」 加藤弁護士がニヒルに笑う。 35歳、大人の魅力ですね。 あ、龍さん怖い顔しないで~。 二人ともタイプじゃないからぁ~。 ノックの音がして、ウエイターがビールを運んできた。 セットされているグラスに龍さんがビールをついでくれた。 ビール苦いよねぇ… 。 乾杯の後、会話が続く。 「 俺と瑠衣は、出来るだけ早く養子縁組したい。オヤジに迷惑がかかるなら、オヤジの籍からは抜けようと思ってる 」 「 それは、俺が反対しても養子縁組する、ということか? 」 「…… それもあるが、組にも迷惑をかけたくないし、瑠衣を守る意味合いもある 」 龍青会のナンバー2の親戚となれば、気を引きたくない相手の注目を集める事になる。 龍さんは僕を守ろうとしてくれている。 「守りたいなら養子縁組せずに海っぺりで囲うだけでもいいだろう? 」 菊田さんが鼻で笑う。 「それじゃコイツに逃げられる 」 龍さんがギロリと僕を睨む。ひーばれてるぅ。 「 逃げるのが得意か? 」 菊田さんが僕に問いかけてくる。 「 僕はゲイだし、ビビりだから一生一人で生きる計画立てて、ゲイバレしていびられたらすぐ逃げられるよう派遣社員してます 」 僕はチラと龍さんを見てから視線を菊田さんに戻す。 「でも龍さんと一緒に生きる為なら逃げないで頑張ってみます。龍さんが働けなくなったら養います。龍さんを僕にください ! 」 立ち上がって頭下げたけど、これでいいんだよね ⁉︎ あれ? なんだか沈黙が長いぞ !? そっと頭をあげて三人を見渡す僕。え、なに?その生暖かい眼差しは…… ? 「……… 。ついこの前まで中学生だった瑠衣君が、立派になりましたね 」 加藤弁護士が感慨深げにつぶやいている。 「 龍青会の影の猟犬を養ってくつもりだぞ。猟犬が欲しいんだと。奇特だな…… 」 菊田さんが感心してる。影の猟犬てなに~? 「瑠衣、男前過ぎて可愛さが増してるぞ…… 」 龍さんが意味不明です~。 なんだか訳わからんからはっきりしようよ ‼︎ 「菊田さんの老後は僕がお世話します。老後は楽しく三人で暮らしましょう ⁉︎ 」 「瑠衣 ⁉︎ 」 龍さんがビックリしてる。 僕の最終手段の得意技は介護だ ~! 「 おっしゃ、了解した! 俺の息子になれ ! 加藤っ」 加藤弁護士が鞄から書類を取り出して龍さんに差し出す。 それは養子縁組届だった。 「龍の籍に入るより、まとめて二人俺の息子にした方がいいと加藤弁護士からのアドバイスだ 」 加藤弁護士が言葉を引き継ぐ。 「もし会社勤めの龍さんが 瑠衣君を扶養に入れる場合でも、兄弟の方が詮索されないかと。龍さんと瑠衣君どうしますか? 」 料理が次々運ばれてきて、しばし食事タイムになった。 エビチリがぷりぷりだよ~。あんかけ焼きそばも具がホタテ入って贅沢過ぎるよ~。 しあわせだねぇ~。 「 龍さんおいひぃね~ 」 美味しさに頬が緩みます。 「 瑠衣がこの前作ったあんかけ焼きそばの方がうまかったぞ 」 龍さん優しいなぁ。 「 もしかして料理男子ですか? 」 加藤弁護士は料理ダメだそうだ。 「 そういえば昔、母に落としたい相手以外は絶対食べさせるな!と約束させられたな~。忘れてましたぁ~ 」 「 ほんと俺気が休まらねぇ…… 」 「 龍、大変だな…… 」 菊田さんが龍さんに優しいぞ? 菊田さんに仕事を聞かれ、隣の区で介護職員をしているが、年明けからは他の施設を検討してると話した。 「瑠衣を狙ってる女がいて、面倒だから辞めることになったんだ 」 先日、年上の彼女(龍さん)に捨てられないようセックスを教えてやるからホテルに行こうと誘われた件を話した。 「 瑠衣、明日すぐに辞めてこい!」 菊田さん、龍さんそっくりだよ。喫いかけのタバコをギリギリと噛んでいる。 「 施設は職員が不足しているので、迷惑かからないように去りたいんです。大丈夫ですよ、僕強くなったんで ! 」 「瑠衣、お前の筋肉俺の半分しかないだろうが 。押し倒されたらどうする? 辞めてこい! 」 え~⁉︎ 龍さんまで加勢してる~ !? 「 その女性職員の名前を教えてください 」 加藤弁護士は僕の答えを聴くと、 そのまま電話をしに席を外した。 僕は、龍さんではなく菊田さんと養子縁組して息子になる事にした。 僕は食後に書類に記入し、加藤弁護士に届の提出をお願いした。 加藤弁護士は、龍さんに僕の母からの手紙を渡した。 「 これは瑠衣君のお母さまからの手紙です。配偶者に渡すようにとの遺言です 」 加藤弁護士は僕にも封筒を差し出した。 「こちらは龍青会会長から、瑠衣君が結婚した時に渡すよう依頼されていたものです。お確かめください 」 封筒の中身は、1500万円の小切手だった 。 「 会長からの結婚祝いです。そしてこれが 」 一冊の通帳と印鑑を差し出す。 「 瑠衣君のお母さまが、あなたが成人したら折を見て管理を終了してほしいと依頼されてました。一緒にお受け取りください 」 通帳を開くと、1500万円が入っている。 合計3000万円。これは、昔、慰謝料としてヘビの親から支払われたものだとわかった。 「 加藤さん、僕はこれは受け取れません。僕は組長に龍神をもらうからいらないと言ったはずです 。どちらもお返しします 」 加藤弁護士は、僕の言葉を予想してたのだろう。 「 それでは、一旦私がお預かりしておきましょう。ところで、龍さんは結婚相手を組長にいつお知らせするつもりですか? 」 「組長? (れん)にか?すっかり忘れてたわ 」 「 今すぐ電話した方がよろしいかと 」 「 わかった 」 龍さんがスマホを操作し、幼馴染の組長に電話をかけた。 「 もしもし、(れん)か?…… うん、うんそうだな。ところで、俺結婚した。今度会長と一緒の時挨拶に行くわ。……え?相手?20歳だ。あと俺の嫁は男だからよろしく 」 龍さんはスマホをテーブルに投げて言った。 「 なんだかわめいてうるさいから切ったわ 」 加藤弁護士がため息をついた。 「 瑠衣君、会長はともかく、組長は二人を祝ってくれるか疑問です。龍さんの幼馴染ですから、あなたをどこかの財産目当ての馬の骨扱いするでしょう。龍さんにふさわしいと頑張って認めてもらいましょうね? 」 ぼ、僕頑張れるのか~?誰かへるぷみぃ~。

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