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(25) 新婚初夜 *
「 山本ビューティークリニック 」の山本先生は、加藤弁護士の旧友だそうで、40歳に見えない若々しいサーファー風イケメンだった。
こんなにイケメンばかりでなんだかBL小説にトリップしたんじゃないかと勘違いするぞ?
龍さんが僕を紹介してくれた。
「先生、俺の伴侶の瑠衣です 。瑠衣、こちらはこのクリニックを経営している山本先生だ」
「はじめまして、 菊田 瑠衣です」
「 やあ、君が瑠衣君かい? はじめまして。山本です、よろしく。猟犬が飼いならされたと噂になってるよ 」
ハハハハと陽気に笑う山本先生。飼いならすって、僕が⁉︎
「 加藤弁護士何を話してるんですか?」
龍さんはチラと加藤弁護士を見る。
「 いや、私は何も? 龍さんが 素晴らしい相手を見つけたとしか伝えてませんよ 」
ハハハハ、とこちらも楽しそうだよ。
改めて土井さんの事をお願いしておいたよ。
山本先生も肩を震わせて屋敷しもべ……。
むにゃむにゃと呟いていたよ。
なんか変だったのかな⁉︎
龍さんはクリニックを出ると社員寮に寄り、布団と着替えを車に詰め込んだ。
僕は左腕が痛いから右手で衣類の入ったカバンを持ってお手伝い。
「 結婚したんだから今日から一緒に暮らすのが当たり前だろ。それに今日は新婚初夜だぞ? 」
龍さんに言われてハッとしたよ。
そう、今日は新婚初夜じゃないですかい‼︎
なんてこったい‼︎ 僕どうしたらいい⁉︎
アワアワしてたら車にさっさと乗せられてボロアパートに到着した。
途中、牛丼屋でドライブスルーして夕飯をゲット。
凝った料理を作る事が出来なくてごめんね、としゅんとなる僕に龍さんは優しく言ってくれた。
「 俺は瑠衣が料理出来るから結婚したんじゃない。気にすんな。怪我が治ったらリクエストするからよろしくな 」
アパートが冷え切っていたからファンヒーターをつけた。
二人でコタツで牛丼を食べ、僕がいれたお茶を飲んでると龍さんがしみじみとした口調で話し出した。
「 俺が瑠衣を手に入れたいばかりに普通の結婚の順序をすっ飛ばしてしまったから戸惑うよな。指輪も新居も用意できてなくて申し訳ない 」
「 ううん。僕が龍神の刺青を授かった理由を話していいのが、身内か結婚相手だけと約束させられていたからややこしくなったんだよね 。僕は入籍はしない事実婚と伝えて、加藤弁護士が母の手紙を龍さんに渡したら理由を話すつもりだったんだ。その先の事は何も考えてなかったよ 」
ほんの数週間前迄は結婚自体を考えたこともなく、一人で生きていくもんだと思っていたから。
「 だから養子縁組届が出てきてホントにびっくりしたよ~ 」
「 俺もだ 」
菊田さんと加藤弁護士の策にまんまとハマってしまった感じだ。
「 まさに|阿吽《あうん》の呼吸だったな 」
あはははと笑い合う。僕は紙とペンをコタツの上に持ってきて、書きはじめた。
365日×100年=36500日
「 僕の好きな作家が、人生100年の時代に、約36500日のうちのたった数日、好きな人と過ごせたら奇跡だと言ってたんだ 」
365日×20年=7300日(生きてきた日数)
36500日-7300日=29200日 ( 残りの人生)
「僕は生まれてから7300日過ぎて、残りの29200日をずっと一人で寝起きして生きていくつもりだったよ。でも龍さんに会う奇跡が起きて、15日も龍さんの事を好きでいられた。だからこれからも毎日大好きな龍さんといられるならどこで寝て何を食べようが問題じゃないんだ 」
龍さんは僕の髪をクシャリと撫でた。顔がだんだん近づいてきて、唇がそっと触れた。
「 龍さん! 」
「 おう? 」
「 それにね、職場のおばちゃんが結婚は勢いだって言ってたよ!若い時の情熱はホルモンの暴走だから突っ走るもんなんだって! 」
「 ……ホルモンの暴走」
「 龍さんとのセックスで僕いつも暴走しまくりだし、大丈夫! 」
「 ブハッ 」
力強く断言したら龍さん吹き出しちゃったよ!
龍さんがコタツを退けて、布団を二組並べて敷いてくれた。
風呂が沸いたので龍さんから順番に入る。
新婚初夜だからね!
張り切って身体を洗おうとしたけど、左腕が腫れて痛くてちょっと涙目になってきたよ。
シャワーでアナルを軽く流して指で慣らしたんだけど、なんせ僕んちの浴室は極小だから、床に座ってだと左腕が浴槽にあたって痛いんだよ!
だから体勢を四つん這いに変えて、シャワーの蛇口にしがみついて指を二本まで入れて慣らしてたら、浴室のドアが開く音が‼︎ ひ~ ~!
「 瑠衣、大丈夫か? 」
「 あ…… その、ぼく…… 」
僕指を入れたまんまだったぁぁ~‼︎
よ、よ~し、開き直るしかないか~?指をそろそろと抜いておねだりする。
「 …… 龍さんの大きいのちょうだい? 」
「……… 」
あれ?無反応⁉︎
龍さんにバスタオルでガシガシと頭を拭かれ、あらかた身体の水滴が取れると布団まで手を引かれていった。
掛け布団を剥ぎ、横たえられた僕にのしかかりながら龍さんが荒い息を吐く。
「 いつも体格差があるから、ゆっくり慎重にしようと考えてるが、腰の龍神が現れて、お前の蜂蜜みたいな目で見られるとみんな忘れちまうんだよ! 」
性急な仕草で唇をふさがれて、角度を変えて舌が侵入してくる。
あ、この太い舌大好き…… 。
頭を龍さんの右手で抱え込まれる。
蹴られた左腕には触れないように気遣ってくれている。
僕の舌ごと龍さんの喉の奥に吸い込まれていきそうだよ~。
僕の舌が龍さんの卑猥な舌でぐにぐにと揉みしだかれ、唾液が口から溢れて飲み込めない~。
「 んんんんん~~。ぷはっ 」
やっと酸素を吸い込めたが、龍さんに顎を噛まれて声が漏れる。
「 あうっ 」
ねっとりと喉仏から顎までを舐め上げて、耳朶を舐め、甘噛みされる。
「 瑠衣はホントはもっとゆっくりシたいんだろう? 」
耳元でささやかれ僕の腰がとろけるよ~。
龍さんの左手が僕の乳首をつまみ、こねる。
龍さんと数回セックスしただけなのに、僕の乳首はいたずらされただけでジンジンと感じるようになってきちゃった。
そこへ舌が加わると僕の背中に電流が走る。
「 あ…… ん…… 」
背中が勝手にビクビクと引きつる。
「 僕、いつも龍さんに触られると気持ちよくてへにょへにょになるから……どうしたいかわからないよ 」
龍さんは腰骨に辿り着くと龍神を指で辿り、僕の先の欠けたペニス を躊躇なく咥えた。
僕はその度に夢ではないだろうかと恐れおののいてしまう。
小さいが完全に勃起したそれを、影の猟犬と言われてる逞しくて冷徹な男が壊さないように捉える。
唇と舌で僕に快感を与えようとねぶり、しごきあげる。
ローションの滑りをまとった指もアナルに侵入し始めた。
回を重ねるごとに僕の中を優しく確実に揉み解していく。
そうなると僕にはなすすべがない。
「 あっ、あっ。イク、イッちゃうから、はなして~ 」
僕の腰が跳ねて、追い詰められていく。
「 はあッ 。気持ちぃぃ、イク、イク、イク~~っっっ!! 」
僕、ほんとあっという間にいっちゃうんだよ~。はずかし……
「 きもちぃぃ…… 。ぼくはやすぎだよねぇ…… 」
僕のちんこから白濁を絞り取り、ティッシュに吐き出してから龍さんが笑った。
「 ……まあ、自分以外は比べようがないが、俺は瑠衣が気持ちいいなら満足だぞ 」
龍さんは自分のペニスにコンドームを被せてローションをたっぷりつけると、僕を跨らせて龍さんの屹立に近づけていく。
アナルは解したとはいえ、龍さんのが大きすぎてスムーズに入らない。
「 リ、リアルアルファ……すごすぎるぅ 」
僕は呼吸がうまくできない~。
「リアルアルファ?なんだそりゃ 」
龍さんがゆっくりと押し進んでくるけど、ち、力が抜けないよ~。
「 ほら、瑠衣、頑張れ。ヒッヒッフー、ヒッヒッフー 」
「 ブハッ!それラマーズ法だから‼︎ 」
僕出産するんじゃないから~~‼︎
ググググ。
上手い具合に力が抜けて龍さんのペニスが全部ハマった。
馴染むまで二人でじっとしていると、龍さんが問いかけてきた。
「 ところで瑠衣? 」
「 なあに、龍さん 」
「 土井さんとの内緒話ってなんだ? 」
「 ひぃっ 」
え、笑顔が怖すぎるよ~⁉︎ え、これって、これって?もしや……。
「 新婚初日で旦那以外の男と内緒話なんてお仕置きが必要だよなぁ? 」
龍さんがトドメにニヤリと笑う。
ち、ちがうんです~!龍さんきいて~!
だ、だれかへるぷみぃ~‼︎
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