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(29) 僕の赤龍神を捕まえて! *
ヤンさんは一風変わった男性で、毎年夏休みに会いに行くと恋人の男性が代わっていた。
母の友人はゲイカップルやレズビアンカップルもいたから、日本に帰国すると違和感を覚えた。
なんで日本人は同性カップルがいないんだろう?
母に尋ねたら、日本ではまだまだ同性の恋愛は受け入れてもらえない社会なのだと教えてくれた。
だから母の友人達について語ることはなかった。
ヤンさんが龍さんに会いたいのは、もちろん僕の怪我を知っているからだ。
ただ腰の刺青や龍青会との関係は知らない。
単に親心で心配してるのだろうと龍さんに伝えた。
ヤンさんがミシュランガイドに載る店の一流シェフと判明し、小野夫妻は大興奮していた。
「 瑠衣君すごい知り合いがいるのね~。しかも料理を教わってたなんて 」
「 教わってたのは13歳くらいまでですよ。その後はフランスには行ってないので 」
もう随分昔のことだ。当時はまだヤンさんも自由に世界を旅して料理をしていた。
ヤンさんイケおじになったかな~?
それよりも優先すべきは旦那さんだよ!
「 龍さん、ヤンさんが反対しても気にしないでね!」
「 俺は絶対に気に入られないようだな?」
「 ヤンさんは自分よりイケメンが気に入らないんだよ! 」
「 俺の方がイケメンか? 」
「 当たり前だよ!龍さんは世界一だからね !?」
僕が龍さんの手をガシッと握り、龍さんを見上げる。
「 あー、新婚の2人よんで悪かったなー 」
「 ホント、ごめんねー。二重の意味でご馳走さまでしたー 」
小野夫妻が声をかけてきたよ。
あ、まだアパートじゃなかったよ~。
「 それじゃ、明日は指輪買いに行くからそろそろ帰るわ 」
龍さんが僕にダウンを着せてくれた。
左腕は大分痛みが引いてきた。
「 指輪買うお店決まってないなら、友人の店紹介するけどどうかしら?」
玲さんの友人は新進気鋭のジュエリーデザイナーだそうだ。
男性にもセクシーなデザインを揃えているとのこと。
玲さんに連絡を頼んで、明日の午前中に訪ねることにした。
男同士のカップルだから、助かるな~。
あまり知らない店で興味本位で見られたくないんだ~。
びびりだよねぼく。
龍さんが一緒なら平気かな~。
最後にみんなで記念撮影をしたよ。
加藤弁護士が僕とコタツにゃんこの写真をチラリと玲さんに見せたもんだから、奥様は大興奮。
僕と麻友ちゃんのツーショットは全員がスマホで撮影していたよ。
LI◯E は玲さんが新しくグループを作り、
『 ルイとゆかいな仲間たち 』と名前が表示された。
どうしてこうなった。まあ、いいか。
龍さんのスマホの待ち受けが僕と茶とにゃんと知り、全部送れと小野夫妻が騒いでいたよ。賑やかな人達だったな~。
昨夜は龍さんにお仕置きされて朝、身体がかなり辛かった。
その様子を見て反省?した龍さんは今夜は絶対自分から手を出さない!と宣言しました。
龍さん優しいな…… なんて僕が言う訳ありませんよ、奥さん! って、誰も聞いてなかったよ。
ふっふっふー、僕は手を出していいんだよね?
今日は龍さんに敷いてもらった布団の中に、東北の寒さをしのぐアイテム、湯たんぽを投入したよ。
足元に置いてるあなた!ノン、ノン!
布団に潜るまでは自分の心臓部辺りの位置に置いてください。
潜る時足元に蹴って移動するんです。
そうすると、はぁ~、背中がポカポカであっという間に眠りにつくんだよね~。
昨日はお仕置きで作れなかったし。
枕の下にコンドームを隠し、湯上りの龍さんに気づかれないようローションを浴室へ。
お風呂に置いてあるボディオイルはサラサラすぎて、リアルアルファのでかいペニスはスレて痛いんです! 力説してすんません!
で、せっせと洗って、ほぐして……… 。
よし、準備オッケー‼︎
龍さんはもう布団に入ってスマホをいじってた。
豆電球にして僕も隣に入る。
龍さんの湯たんぽが気になって、起き上がり位置を確認する。
「 僕はいつも高めのお湯にしてるから、やけどしないように足から少し離してね 」
「 こいつすごいあったかいな 」
「 しつれいします 」
ごそごそと龍の寝床へ侵入。上半身の白いTシャツはそのままに、下半身へ僕の両手を移動。
瑠衣二等兵、作戦に入ります!
と、その前に旦那さんの身体に抱きついていいですかね?
グリグリグリ。あ~たくまし~。うらやましい~。
布団の中に|匍匐《ほふく》前進!
ボクサーパンツに手をかけました!
隊長、少し山ができてます!
え?素早く脱がせて作戦を遂行しろ?
わっかりましたあ!
ボクサーパンツを太腿まで下げると、ぶるんと嵩をましたペニスが飛び出してきた。
僕は龍さんの太腿の間に身体を移動し、もはや完勃ちのそれをゆっくりと咥えていく。
口の中では舌を擦り付けながら上下に動かす。
しばらく続けてから今度は裏筋を舐め上げる。
亀頭だけ含んでカリ首のところを唇や舌で刺激されるのも龍さんは好きだ。
亀頭の先端も舌先でグリグリといじめてみる。
右手で睾丸を揉んで、ペニスもだんだん硬さが増してきたから中止する。
布団から這い出ると、龍さんが熱を孕んだ目で僕を見ていた。
「 これは仕返しか? 」
「 ちがうよ。旦那さんを堪能してるの! 」
僕はニカッと笑って龍さんのでかいペニスにコンドームを被せる。
う、うまくなったかな~?
僕も素早くボクサーを脱いで、龍さんに跨る。
「 まて、ローションはどこだ ?」
龍さんが気づいて止めてくれた。滑りがないと裂けるからだろう。
強面でも実はこんなに優しいのを知ってるのは僕だけだ。
「 大丈夫。中に入れてきたよ 」
龍さんの亀頭と僕のアナルを合わせ、息を吐きながら中に引き入れていく。
「 あっ、あっ…… 」
ズズズ~。やっと半分が埋まった。
僕は龍さんの腹筋に両手を置き、ゆらゆらと腰を動かしてみる。
「 ひゃうっ!」
下からズンッ!と龍さんに突き上げられました。
「 瑠衣、今のところ、お前の前立腺に自分から当ててみろ 」
龍さんの指示通りに動いてみると、気持ち良さで声が出ちゃうから!
「 あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ。ん!」
慌てて右手を口に持っていくけど、今度は腰の動きに集中できないよ!
もう! 歯がゆい! 気持ちいいところに当たらない!
僕はペニスを引き抜いて、掛け布団を隣へ投げて四つん這いになる。
龍さんはこのアングルが大好きだ。僕の赤龍神を両手で掴んで揺すりあげるのだ。
「 龍さん、入れて?」
「 俺は手を出さないと言ったはずだぞ? 」
「 いいの! 僕の赤龍神をあげるから、捕まえて! 」
声が隣人に聞こえないように僕は顔を枕に埋めてじっと待つ。
龍さんは突然立ち上がって電灯をつけた。
煌々と照らされた室内で、羞恥を隠す場所もない。隠すつもりもなかった。
僕の赤龍神はこの生きた龍のものになったのだ。
僕の全ては龍さんのものだ。
無言で僕の中にいきり勃ったペニスが埋め込まれてくる。
熱い、焼けるように熱い!
「ん… ん… ん… ん… 」
最初はごくゆっくりとした腰の動きが徐々に加速していく。
「 ん、ん、ん、ん、んっ、んんっ 」
そしてまたテンポが下がり、覆い被さり僕の唇を探し出し湿ったキスを交わす。
チュッ、チュッ、チュッ、チュッ。
僕の首筋、肩から背中へと音を立てながら下がっていく。
龍さん両手が僕のお尻を撫で、揉みあげる。
再び腰の動きを早め、ラストまで止まらない。
「 ん、ん、ん、ん、んんっ。あっ、あっ 、イクッ、りゅうさっ 」
「 くっ、瑠衣、瑠衣っ。イクぞっ 」
「 あっ、イクッ。イクッ~ 」
僕のペニスは触らないまま逝ってしまった。
これドライオーガズムってやつぅ…… 。
いつも龍さんか自分の手で擦って射精して逝ってたからなぁ…… 僕またレベルアップしたのかなぁ?
はぁぁぁぁ。きもちよかったです、旦那さん…… 。
隊長(誰だ)、作戦は遂行されましたぁぁ…… 。
翌朝9時過ぎに昨日プレゼントされた服が届いた。
結婚祝いだからと説明したが、龍さんがまたちょっと拗ねた。
「 悔しいが加藤弁護士は服のセンスがいいからな 。次は俺と買いにいくぞ! 」
ひとり宣言していたよ。
気を使わなくていいのに。
早速いただいた洋服を着て出かける事にしたよ。
へへへ。結婚指輪を選ぶからね!
龍さんに合わせないとね!
加藤弁護士も龍さんも、派手じゃないけど一目でお高いとわかる服を着ているんだよね。
僕の着てるこれ、えりに刺繍が入ったシャツかわいいけど。
絶対僕のシャツの20倍はするよね。
ひと月の食費飛んでった~はい~。
ニットもハーフコートも靴も鞄も合わせたら、僕のお給料飛んだ~はい~。
あと2組もトータルコーディネートもらってしまった…… 。
結婚祝いという言葉に浮かれてすいませんでした…… 。
玲さんの友人が経営してるジュエリーショップはアーケード街の中心部にあった。
そこへ行く前に老舗の眼鏡店に寄った。
龍さんが僕にオシャレなサングラスを買ってくれた。
薄いグレーのサングラスは、軽くて、視界もいい。
紫外線カットだし、これをかけてればぱっと見僕の琥珀色の目も気を引かないだろう。
もうひとつ、濃い透けないサングラスも購入し、二つを使い分けたらいいとアドバイスされた。
これでカラコンともおさらばできる!
早速薄いグレーのサングラスをかける事にしたよ。
目立たない筈なのに、人が避けてくなぁ。
なんでだろ。
アーケード街を進み、僕らはジュエリーショップ『 ワルキューレ 』のドアを開けた。
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