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金曜日〜お風呂〜
本当にどうしたんだろう。一昨日くらいから俺はおかしい。蒼弥さんを見るとこう、なんか、下腹部がジンジン痺れるというか胸がキュンキュンするというか。とりあえず落ち着かない。
昨日、蒼弥さんを好きだと認めてしまった俺の体は全くもって本人に制御できない代物になっていた。その際たるが〝朝勃ち〟。スウェットの前を持ち上げる元気な俺のナニを目にした蒼弥さんは
「若いなぁww」と入ろうとしていたトイレを譲ってくれた。
「あなたの夢を見て勃ったんです。」
そう伝えたら貴方は俺を軽蔑するんだろうな。たった数日過ごしただけの相手におっ勃つ変態で淫乱だと。
そんな俺に天は慈悲をくれなかった。その日の夜襲った最大の困難。
「はぁぁぁぁぁ~。お風呂は落ち着くなぁ。」
コンビニバイトで立ちっぱなしだった、ガチガチの体に温かいバスロ○ンを入れたお湯の温かさが染み渡る。そんな風に俺が呑気に寛いでいる最中だった。
「ふみぃ、俺も入るぞぉ。」
ガラガラガラ。
「え、ちょちょちょ。何で入ってくるんですか蒼弥さん。」
「いいだろ別に。男同士なんだから。」
良くない!俺的には全く良くない!ほらもう俺のオレがちょっと元気になってきてるじゃないか。良かった今日にごり湯の入浴剤で。
蒼弥さん、いい体してるなぁ。
俺の文句をさらっと流し体を洗い始めた蒼弥さん。その体はもう四十半ばとは思えないほど引き締まり、お腹は綺麗にシックスパックだ。こういう人に抱かれるなら相手男でもいいかもしれない。てか、蒼弥さんに抱かれたい。そんなことをツラツラと考えていた俺が迂闊だったのだろう。
「ふみ、お前…俺に抱かれたいのか?」
「へ!?いや無い無い無い無い。どっからそんな…」
「お前が言ってたぞ、今。」
「…。」
口に出てたァァァァ!!!
「いやぁ…その、ね?カッコイイなぁとは思ってるけど…」
必死に言い募る俺を横目でふーんと流してみて蒼弥さんは一瞬にやっと笑った。その後何も言われなかったから流してくれたのかと思ったけれど。
「ん…ぁ。ンンッ。」
俺は今蒼弥さんに背中から抱き込まれ、胸の飾りを嬲られています。
「ふみは、俺に、抱かれたいの?」
「みみやぁ…はぁ、んんッヒャッ。」
一言一言区切って、直接耳に吐息と一緒に吹き込まれる。ゾワゾワして頭を直接弄られてるみたいで下腹部のジンジンが増した。
「ふみは耳が弱いんだ。じゃあこれは?」
「いやらぁ。それ、したぁ。あ、あぁ。」
クチュクチュと耳に舌を突っ込まれ、耳朶を甘噛みされる。元気に立ち上がった俺のオレの亀頭と鈴口をヤワヤワと擽られ、気持ちいいけどイケないもどかしさにじわっと快楽の涙が湧いた。
「そうや、さん。おれっおれぇ…。」
「んー?どうしたふみ。」
分かってるくせに蒼弥さんは意地悪してくる。
「睨んでるのも可愛いけど、それじゃいつまで経ってもふみのココはこのままだよ?ほら、正直に言ってごらん?」
耳元で色気を滴らせた悪魔の囁きが聞こえる。
「…。」
「ふーみ?言ってごらんって。」
ああもうダメだ。だって、だって。
「おれのことぉだいてくらさい。そうやさん。」
蒼弥さんのことが好きなんだから。
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