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第十八章 勝負!

 衛をイかせられたら、メビウスにクリスマスツリーを飾る。  そんな勝負を一方的に決めて、早紀は彼のものを愛し始めた。  衛は大人しく、その甘美な刺激に身を任せていた。 (早紀の奴、一体どこで勉強したのやら)  初めて施してもらった時とは、格段に違う。  それほど、早紀の行為は上達していた。  下半身の痺れが、全身に広がり始めた。  髪の先まで、電流が走っているようだ。  衛の引き攣りは、早紀も感じていた。 (これは、もうすぐ来るかも)  そう考えて、衛を喉奥までいざなった。  柔らかく温かな早紀の咥内に締め付けられ、彼はついに限界を迎えた。 「早紀。早紀、いけない。放すんだ」 「……」 「このまま出すぞ。いいのか?」 「……」  返事の代わりに、早紀は思いきり強く衛を吸った。 「あ、ダメだ。私の負けだ……!」  衛は、ついに早紀の咥内に射精してしまった。 「ん、っく。ふ、んん、ぅう。んんぅ……」 「飲んだのか、ホントに」  ぺろぺろと赤い舌で衛を舐めながら、早紀は上目遣いでにんまりと笑った。 「えへへ、衛さんの負け。約束は、守ってよね」 「約束を交わした覚えは、ないけど?」 「ひ、卑怯者!」  冗談だ、と衛は早紀の髪をかき上げた。 「そうだな。ツリーくらい、飾ろうか」 「やったぁ!」  明日、ショップにツリーを買いに行くことにして、衛は早紀の顔に唇を近づけた。  ためらう早紀に構わず、深いキスをした。 (ダメだよ、衛さん。僕、さっきフェラしたばっかりなのに)  そのままキスをすると、咥内の残液が衛の口に入ってしまう。  だが衛は、まるでそれが目的のように舌を蠢かせた。  早紀の舌をこそぎ、内頬を舐め、顎裏を擦った。 「んぁ。ら、らめ、衛さん。僕の口、汚れてる……」 「綺麗にしてやるから」 「んぅ……」  何て、温かなキス。  衛さん、やっぱり優しい。 「んぁ、う!」  すっかり油断したところで、衛の指が早紀の乳首をこね始めた。 「やっ、やッ。そこは、ダメ……ッ!」 「早紀は、ここが好きだもんな」  つまみ、揉まれて硬く存在を増した小さな粒を、衛は唇で挟んだ。 「あぁ……」  早紀は首を反らせ、衛の髪に指を差し入れた。  リップで圧を掛けられると、痺れる。  舌で舐められると、呼吸が荒くなる。  強く吸われると、はしたない声が漏れる。 「あぁ、あ。ん、ッん! はぁ、あぁ、んんぁ!」  あ、ダメ!  自分でも予測しなかった射精感が、どっと沸いてきた。 「やだ、こんな。う、うぅ。早すぎ……ッ!」  大きくのけぞり、早紀は精を飛ばした。 「あぁ、はぁ、あ。ふぅ、はぁ、あぁあ……」 「これで、お相子だな」 「やだぁ。終わりにしないで……」 「いいのか?」  早紀を抱くのは、まだ10回にも満たない。  年齢の割にはあまりガツガツしない、性に淡白な子だと思っていたが。 「今夜は、特別だよ。ようやく始まった、クリスマスシーズンだから」  甘えた声を出し、すり寄ってくる早紀が可愛い。 「じゃあ、特別に可愛がってあげよう」  特別に。  何やら意味深な、衛の口調だった。  エアコンのタイマーはとっくに切れているのに、寝室はひどく暑い。 「あぁ、あ。衛さん! や、やぁッ! ま、また、イッちゃうぅ!」  ぐちゅぐちゅと水音の鳴る、早紀の後膣。  その奥の敏感な部分を、衛はじっくりと責めていた。  体内が締まり、指が食いちぎられそうだ。  早紀は全身で快感を受け止め、喘ぎ、そして自らを解放した。 「あ、あぁ。ふぅ、あ。んんあぁ……」  温かな精を受け止めた早紀のスキンは、衛の手で手早く交換された。 「これで3度目。早紀、もしかして溜まってたのか?」 「誰かさんが、いつも澄まして早寝するから……」  これはしまった、と衛は頭をかいた。  性に淡白だと思っていたが、それは私の勘違いだったか。  年頃のオメガなら、意志に関係なく体が火照る夜もあるだろう。 「したい時は、そう言ってくれよ」 「そんな恥ずかしいこと、言えるわけないじゃん」  自分から、抱いて、なんて。  おねだり……。 (おねだりしても、いいのかな?) 「ね、衛さん」 「何だ?」 「僕が、抱いて、っておねだりしたら、抱いてくれるの?」  そう訊ねると、衛の頬はそっと赤くなった。 「照れてる。32歳のアルファ男子が、照れてる!」 「わ、悪いか!?」  余計なことを言う口は、黙らせる。  衛は、ローションとオメガの愛液で潤んだ早紀の秘所を、貫いた。 「あ! あぁ! やだ、そんなの。ずる、い……ッ!」 「少し、可愛い声を聴かせてくれ」 「んぁ、あ。ふぅ、あぁ。あ、あ……ッ!」  ゆっくりと串刺しにされながら、早紀は甘い悲鳴を上げた。  衛は、早紀のこの時の声が好きだった。  ぞくぞくする。  私がこの手で彼を悦ばせていると思うと、興奮する。  奥まで挿れてしまうと、早紀は眉根を寄せて口呼吸をしている。  一見、苦悶の表情だが、絶え間なく甘い声を漏らしているのだ。  そんな早紀が、衛は好きだった。 「動くぞ」 「ね、優しく、して」 「解った」  ゆっくりと、衛は腰を退いた。  粘膜が逆らい、ストップをかけてくる。  それを構わず、ぐんぐん退いた。 「あ、はぁ! はぁ、あぁ、はぁ、あ!」  ぎりぎりまで退き抜き、今度は一気に押し込んだ。 「ひゃぁ、う! っく、うぅ、う……ッ!」 「こんな感じで、いいか?」 「うっ、く。最高……!」  何回かそれを続けたが、早紀がまた射精してしまった。 「少しだけ、休憩しよう」  衛は軽く早紀の頬にキスをし、微笑んだ。  一足早い、クリスマス気分を味わっていた。

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