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第6話
第一号となってからの僕は…マスターの部屋に人を呼ぶために頑張った
もちろんバレてはいけない…さりげなく誘うんだ
僕の一番はじめの仕事は…
「おっ、じゅん!もう大丈夫なのか?!」
同じクラスのムードメーカー俊也(しゅんや)
名前が似ているというだけで親近感がわいているらしくよく話しかけてくる
僕としてはマスターの部屋につれていくことさえできればそれでいい
「もう大丈夫だよ…マス…颯田先生が手当てしてくれたんだ」
「あのくらーいやつか…眼鏡の奥が笑ってないんだよなぁ…ま、じゅんを手当てしてくれたんだからいいやつなんだろうけどな」
俊也はハハハと口を開いて笑っている…僕は愛想笑いをしてはどう連れ出すか考えている
言葉ひとつで今後の学校生活にも繋がってしまう
悩んでいると俊也がさっきまでの笑顔から意味深な顔に変わった
「なぁ…知ってるか……本当の担任の話…」
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