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第7話
「性病になったらしいんだよ」
僕の手はドアノブを握ったまま動かなくなってしまった
ようやくここまできたというのに…
性病…その言葉が僕を止めてしまった…心当たりが…この先にいったらバレてしまう…
「どうしたんだよ…まさか…なんかあったのか?」
「そんなことないよ…行くよ!」
バンと力強くドアを開けた…やはりくらい
マスターはどこにいるのだろうか…僕は呼んでしまいそうになるのを耐えて
「颯田先生!!」
奥で何かが動いた気がした…俊也もその方向に見ている
目がなれてくると人影がなにかを持ちながらこっちに向かってきていた
目の前まで来てようやくマスターだと気付いた
マスターは僕はチラッと睨んだが隣の俊也に気付いて笑顔になった
「どうした?」
「マス…颯田先生…実は忘れ物して俊也と一緒に取りに来ました」
マスターはうなずいている…嬉しそうになんどもなんども…俊也の方を舐めるように見回してはまたうなずく
「俊也も災難だな…彼の付き添いなんて…疲れただろうこれを飲みなさい」
マスターはずっと俊也を見ている…もっとこっちを見てほしいのに…しかもあんな悪どい笑顔を向けて
俊也は椅子に座り…疑いながらもその液体を飲み干した
マスターは嬉しそうな顔をまたしている
僕は複雑な気持ちのまま眠りについた俊也を縛っている
覚えはいいほうだ…僕がやられた縛りかたをしているのだがなかなかうまくできている
キツすぎると起きてしまうから優しく優しく…
マスターはまた変な液体を取り出した
白衣を脱いでシャツ一枚となり…俊也の隣に白衣と液体を置いた
ゴトリというビーカーの音で俊也は目を覚ました…
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