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第11話

健康診断の日にようやく俊也が来た…他の人も心配そうに話している 何でもないように振る舞ってはいるが僕を見るとその顔が恐怖とも喜びともとれる顔になった 俊也の心配はすぐに収まり…健康診断で美人が来るなんていう話で盛り上がっていた 僕と俊也から離れていく 都合がよいように俊也が僕の耳元でささやく 「あの日は誰にもいうなよ…俺も言わない」 僕はうなずいては見たが…実質彼を信じきっている訳ではない 僕にとっての一番はマスターであり…マスター以外信じられないからだ 健康診断が始まると塊がドッと実験室に流れ込んだ 普段とは違いカーテンが開いていて…換気と涼しさのため窓も少し開いている その明るさを背に短い白衣で下着まで見えてしまいそうな女性が回る椅子に座っていた 「おぉぉぉお!!」と回りがわく 僕はそんなに興味がない…むしろ彼女がマスターの部屋にいることが嫌で仕方なかった ピシャッと音がして…振り向くとマスターが僕をしっかり見ながら手招きしていた

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