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第12話
「なんでマスターの部屋なんですか!?」
マスターは人差し指を僕の唇に当てた
生暖かい…
「これも実験だ…男の下心を見ている…それにともなう心拍数や体温の変化を"彼"に見てもらっている」
振り返ってみると女性に見られている人のあそこが盛り上がっていた…他の人もあそこを押さえている
そのなかに俊也もいる
終わった人もすぐには戻らずその場で女性を見つめてはあそこを擦る
とうとう僕の番となり…睨まれる視線のなか彼女の前まで来た
彼女は…彼女……僕は笑顔を向けられたまま違和感が走った
何かがおかしい…目の前には谷間を強調したナース服を着た女性が僕を見ている
「どうしたのぉ?」
その高い声も笑顔もなんの変鉄もないというのに…気付くとマスターが隣に来ていた
「なんだよ、颯田先生もいたのかよ」
なんて声と一緒にだんだんと人が減ってきた
僕と彼女とマスターと俊也しかいない
「あっ!マスター!!」
彼女と被った…マスターは僕と彼女を交互に見ている
そして思い出したかのように俊也にも視線を向ける
「悪いが出ていってもらえるか…」
俊也は体をびくつかせて大急ぎで出ていった
マスターは見送ると僕のほうを向いた…彼女も僕を見ている
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