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第2話 双子の証拠、最悪の再会
夜は大雨の中フラフラになりながら家へたどり着いた。
「わあっ!? 夜! びしょ濡れじゃん! お風呂行っておいでよ!! 風邪引くよ……あ、俺も一緒に入って良い?」
「!? ダメっ!! あ……今日は……ごめん。ゆっくり入りたいんだ。ごめんね……」
「う、うん? いいよ……沸かしてくるね! ちょっと待ってな!」
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夜は脱衣所の鏡の前に立つ。暁月と同じ顔をした自分と目が合う。
首元から胸にかけて広がる薔薇の花びらの様な鬱血……愛された……いや、蹂躙された証。愛などなかった。
あの男は誰だろう? 暁月の知り合いか? もし、知り合いで暁月と間違えたのならば、余計こんな真似はしないだろう。
行為の後、服を整えると、追いかけるあいつを振り切り残った力を振り絞って逃げてきた。
あの瞳……射抜かれそうで怖かった。
シャワーを浴びながら、尻の中に残っている白い液体を掻き出した。
湯船に浸かると涙が止まらなかった。
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「ねえ……夜、本当に大丈夫? 何かあった?」
「ううん……疲れただけ。雨凄かったし……暁月、ギュッと抱きしめて? 安心させて……」
「うん……何かあったら言うんだよ? 夜は俺の大事なお兄ちゃんだから……俺が命に変えても守るよ?」
「ありがとう……僕も暁月が世界で一番大切。暁月だけは悲しませないし、裏切らない。ね? 大好き」
二人はいつもの様に抱きしめあって眠った。
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「おはよう! 柊也! 昨日やっぱ雨降ったでしょ? 大丈夫だった?」
「お、おう……おはよう……暁月……うん、雨凄かったな」
柊也は昨日暁月ではない別の男子生徒にキスをし、犯した。
ファーストキスは暁月と相応しい場所でロマンティックに、初めてのセックスは甘い雰囲気に酔いしれて……自分でもそんな風に思っていた。
実際はどうだ。初めて会った男子生徒を本能で襲い、全てを奪い尽くした。もう後戻りは出来ない。きっと暁月では満たされない。
「ねえ、手、繋いでも良い??」
「あ? ああ、もちろん」
「? 柊也、何か変だよ? ねえ、ギュッとしてくれる?」
「ん……良いよ。おいで?」
柊也は暁月を抱き締めるとビクッとした。
……昨日の少年とよく似た抱き心地、体温。
しっかりしろ。これは暁月だ。
柊也は焦って暁月の目を見た。
ほら、あの男とは違う。暁月の目だ。間違えない、大丈夫……
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あれから柊也は無意識にあの少年を探し続けている。あの冷たい……でも優しさを秘めた瞳……あの目に射抜かれたい。あの身体が欲しい……
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1週間も過ぎた頃、柊也はあの少年を諦め始め、暁月との日常を取り戻し始めた。
「あっ!! あれ、俺の双子の兄だよ!! 柊也、紹介してないよね? おーーーーい!! 夜ー!! こっちおいでよーー!!」
夜と呼ばれた少年は振り向くと顔を凍りつかせた。
柊也は心臓が止まった気がした。息が苦しい……
暁月によく似た顔の少年。あの瞳の……あの日、激しく求めて犯した少年……
暁月は夜の元へ走っていき、腕をぐいぐい引いて柊也の前に引っ張りだした。
「夜! この人は柊也! 俺の恋人! 驚いた? 男の人で……柊也、こっちが夜! 俺の双子の兄……夜? どうしたの? 気分でも悪いの? あ、夜っ!! 大丈夫!?」
夜は真っ青になりかがみ込んだ。息が荒い。微かに震えている。
柊也は勢いよく夜を抱えると、暁月には何も断らず夜を連れて歩き出した。
「あ、柊也?? どうしたの……?」
「……保健室連れて行く。暁月は教室帰っときな? 俺も先生に頼んだらすぐ戻るから」
「は? え? 何言って……いや、俺の兄だし……初対面の柊也に夜任せるのはおかしい……あの、夜を離して……俺がやるから」
「いいからっ!! 帰ってろってっ!? わかったな?」
「なっ……柊也……」
柊也の勢いに気圧された暁月はそこで立ち尽くした。
そして柊也は次の授業には帰ってこなかった。
──────
「……ねえ、何で授業来なかったの? 保健室にいたの?」
「あ、ああ……先生来るの遅くて……授業始まったから俺屋上行って寝てたわ。ごめんごめん。一人でつまんなかったから、やっぱ暁月連れて行けば良かったな……」
そう言うと柊也は暁月を抱き締めた。
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柊也は夜を保健室に運ぶと激しくキスをした。
「は? 暁月の双子? あり得ねえだろ? そんな話一度も……それ知ってたら、いくら俺だってこんなこと……いや……お前はもう俺のモノだ。
なあ、そうだろ? お前、俺のモンだよな? なあ、ズボン脱げよ? サッサと終わらせて授業出ないと、暁月に怪しまれるだろ? 早く脱げよっ!!」
「やだっ!! やめてくださいっ!! なんなんですかっ? 貴方、おかしいっ!!」
柊也は夜のズボンとパンツを剥ぎ取った。
股を開かせると自身を無理矢理ねじ込んだ。
ほぐしてもいないそこはいきなり柊也の形に広げられて、激痛を伴った。幸い切れてはいないが、痛さのあまり夜は吐き気を催した。柊也はお構いなしに腰を振り始めた。
柊也は激しくキスを堪能し、夜との結合部を見て満足した。ああ、しっかりと自分のものだ。
行為が終わると思いの外柊也は優しかった。中から丁寧に掻き出し、下半身を拭き、服を整えて布団を掛けた。
そして情熱的にキスをした。
「いっ時寝とけよ。俺、教室戻るな? じゃあ……また。もうお前を離さないから」
夜は信じられなかった。あの悪夢の様な出来事がまた……あの男が大切な弟、暁月の恋人? 最低だ。どうしたら良い? 自分は何でこんなことをされた? 暁月と間違われた訳ではないようだ。他人をいきなり襲う様な男だ。暁月と付き合わせる訳にはいかない。でも、どうやって? 伝える術がない。
何より……暁月の恋人とセックスしてしまった。状況がどうであれ、これが事実だ。
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