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第14話 暴かれた秘密と、空き教室の尋問

 柊也は意識のない暁月を背負って、家まで連れ帰った。 「暁月っ!? どうしたの? 何があったの?」 「ああ、ごめん。俺とヤりまくってる時に浮気を匂わせてきてさ……お仕置きは当然だろ? 暁月は俺のもんだし。どうせあのキスマ、お前だろ? 夜。お前らヤってんの? まじで引くわ〜 暁月はお前にはやらねえよ。元話と言えばお前が悪い。お前が大人しく俺のものになってれば暁月はこんな目に遭わなくって済んだんだよ」 「じゃあ今から僕が暁月の代わりになるよっ!! お前のものになる……だから暁月は離して……」 「いや、俺気付いたんだよね。やっぱり暁月のことが好きだったのかもって……大切過ぎて抱いたり出来なかったんだって……でもお前にやるならば話は別。暁月は誰にもやんねーよ。俺が抱いて大切にする」  柊也は勝ち誇ってニヤニヤとして見せた。 「──暁月を離して。家の中に運ぶ。そこで待ってろ」  夜は暁月をベッドに寝かせるとものすごい勢いで階段を駆け降り、外へ飛び出た。 「お前っ!! 暁月に何をしたっ!? 気絶して……意識がないぞ!?」  夜は興奮して修也の胸ぐらを掴んだ。 「あ? キスマ見つけたからヤりながら首絞めた。当然だろ? あのキスマ、お前が付けたんだよな? 残念でした。そんなもんでは暁月は奪えないぜ? 身も心も俺のもんだ」 「なっ!? 首絞めた? お前……ふざけるなよ」  しかし、柊也に対して夜もニヤついて見せた。 「まあ、暁月を手に入れたつもりなんだろうけど……滑稽だね。暁月も僕も君のものにはならないよ。例えどんなに何度も体を奪ってもね。僕は暁月のもので、暁月は僕のものだ。じゃあ。今回の件、許さないよ。二度と暁月には近付けない。じゃあな」  夜は吐き捨てるように部屋へ入って言った。  もうレイプはさせない。いくら暁月の復讐の内だとしてももう許せない。暁月には近付けない。  夜は暁月の首元を見た。指の痕がくっきりと付いている……  夜は暁月を抱きしめて泣いた。 ──────  次の日、夜は暁月と一緒に学校を休んだ。 二人はベッドに横になってゴロゴロとしていた。 「──暁月、もう僕疲れたんだ。暁月はあの男に関わらないで。お願い」 「夜、今俺に興味を持ってるうちがチャンスなんだよ。また夜に興味を持ったら最悪だ。今俺はどう捨ててやろうって楽しみなんだ。まあ、そろそろだよ。見てて?」  夜は起き上がって座り言った。 「あの獣が大人しく引き下がるとは思えない……」  夜は俯き手を握りしめた。 「──夜もやる? 復讐劇。体を犠牲にしなきゃいけないし、俺はそれはして欲しくないんだけど」  夜はパッと顔を上げた。 「それって、僕もあいつを誘惑して寝るってこと……?」  暁月も起き上がると夜の手を取った。 「うん。簡単に言うとそうだね。それで二人で一気に捨ててやるの。従順なふりして……」 「──ごめん。僕出来ない。あの男に抱かれる恐怖から解放されたんだ。もう今更自分からあいつに股を開くなんて……出来ないっ!! 暁月もやめてっ!! あいつに抱かれないでっ!!」  夜は何かに気付いたようにハッとした。 「ねえ……まだあいつに少しでも気があるの? だって好きだったんだよね? あいつのことが好きで泣いてたよね……? もしかして……抱かれて嬉しいなんてないよね……? あの時……抱かれたがってた」  『ぱぁん!!』  暁月は夜を叩いた。 「それを言うなら夜、お前だろ? 半年間俺の彼氏と毎日セックスしまくってた。どうだった? 隠れてヤりまくるのは……スリルあったでしょう? あいつ思ったよりセックス上手いんだね。まあ、夜とヤりまくってたからだろうけど……夜、お前実際最悪だから。俺の恋人だとわかった時点でやめるべきだった。知らん顔してよく俺のこと宥めたり出来たよね。やっぱり自分の方が頭もいいし、性格もいいし、上だと思ってる?……はあ。俺もサイテー。少し寝るね」  暁月は寝転んで夜に背を向けた。夜は泣きながら暁月の背にピッタリとくっ付いた。 ────── 「ねえ、柊也。また俺にあんな酷いことをするつもりならばもうお前とは寝ない」  朝、教室で暁月は大声で柊也に詰め寄った。  もちろん周囲からはヒソヒソ声が聞こえてきた。 「え、何? あの二人付き合ってんの?」 「酷いことって何?……あ、鏡くん、首に包帯してるよ?」 「首でも絞めたんじゃない?」 「マジかよ? すげープレイでもしてんのかな?」  柊也はイライラした。 「おい、暁月。ちょっと来い」  暁月はニヤニヤしながら自分の席に付いて教科書をしまっている。  キレた柊也は暁月の手を引き空き教室へ連れ込んだ。 「ねえ、話し聞いてる? 俺、もう寝ないって言ったんだよ? どんなに脅されても無理。無理矢理しようとしたら叫ぶから」 「なあ、どうしたんだよ? 突然……俺のことが好きだろ? キスしたい……セックスがしたいって言ってただろう? 今やヤり放題だ……何の不満が……」  暁月は机にもたれ掛かりながら言った。 「ああ。初めてレイプされた時にはもう好きではなかったからね。俺言ったよね? これはレイプだと。録音もしてある。その後、俺からシたいなんてただの一度も言ったことはない。 ──ねえ、夜に興味は無くしちゃったの?」  柊也の体はビクッと痙攣し、顔面蒼白になった。 暁月は知っていた。夜との関係を…… 「ねえ、何で突然俺に興味を持ち始めたの……? 教えてよ。お前が本当に俺を好きなら考えてあげなくもない。けど、多分ただ夜への当て付けだろう? 僕が柊也に縋れば夜に戻る? それとも両方に縋る?」  暁月は不思議そうに尋ねた。  柊也は小さな声でポツリポツリと話し出した。

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