fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
私は18歳以上です
陛下、寵愛なんて望んでいません。 第17話 | 犬村汐里の小説 - BL小説・漫画投稿サイトfujossy[フジョッシー]
目次
陛下、寵愛なんて望んでいません。
第17話
作者:
犬村汐里
ビューワー設定
17 / 21
第17話
肖然
(
シャオラン
)
と帝と共に住処になる建物に入る。 (本当に帝ついてきた……) ついてきた帝が興味津々といった様子で建物の中を見て回る。 「外後宮は後宮のように細かな位はありません。しかし、大まかに上級、中級、下級と分かれることになります。
志明
(
ジーミン
)
さまは上級寵臣です」 「上級ですか。他に何人いるのですか?」 「上級は志明さまの他に1人、中級が7人、下級には12人いらっしゃいます」 後宮にいる姉、
麗霞
(
リーシア
)
は中級妃だ。 (俺が上級?) 俺はふと帝の方を見た。 「なぜ俺が上級なんですか?」 「家柄だ」 「……では、なぜ姉は正二品なのですか?」 「それは後宮を管理するものが判断しております」
肖然
(
シャオラン
)
が口を挟む。 なんとも言えない胸のつかえを感じたが、俺はそれ以上詮索しなかった。 (いや、それよりも……) 俺は
肖然
(
シャオラン
)
の袖を軽く引っ張り、顔を寄せて耳元で囁く。 「思ってたより側室多いですね」 そう言うと、
肖然
(
シャオラン
)
が微妙な顔をして微笑む。 顔を寄せたまま、俺に小声で「はい」と言った。 帝がこの光景が不満らしく、わざとらしく咳き込むと、
肖然
(
シャオラン
)
は襟を正して少し距離を取ってこちらを見た。 「基本的に下級は平民出身のものです。中級になると身分の高いものになります。それか、身分は低いけれど帝のお気に入りであれば中級になりえます。上級は、身分の高いもので、帝のお気に召した方です」 「なるほど」 俺は“帝のお気に入り”らしい。 嬉しさはないが、そういう理由で位が決まるのであれば、外後宮での立場はあまりいいものにはならないだろう。 後宮と同じようにいろんな感情、そして策略が渦巻く場所であれば、だが。
前へ
17 / 21
次へ
ともだちにシェアしよう!
ツイート
犬村汐里
ログイン
しおり一覧