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第40話

何故だ? 割と強引に和樹の家に決まってしまった。 別に俺は大丈夫だけど、みんなは大丈夫なんだろうか? と言うか、なぜ和樹はそこまでして俺の家に集合したくなかったんだろうか? まぁ、和樹が良いというなら良いのだろう。 GW(ゴールデンウィーク)みたいに、楽しく出来たら嬉しい。 そして夏休み序盤。 みんなで約束した勉強会は夏休み中盤なので、それまでは特に何の予定もない。 和樹を誘っても断られるだろうし。 と卑屈にいじけていたら、和樹の方から誘われた。 【久しぶりに、島(しま)とか、行くか?】 え? マジで?! 最近、普通に遊ぶのすら躊躇っていたくせに、そんなとこ一緒に行ってくれるのか?! 【マジ?!】 【絶対行く!!】 びっくりスタンプに、出かけるスタンプに、島スタンプ。 三つもスタンプを連投してやった。 めちゃくちゃテンションが上がってきた。 何だよ、やっぱり和樹も俺と遊びたかったんだろ。しょうがない奴だなぁ~。 直接話したくなったので、『母さん、ちょっと和樹のとこ行ってくる!』と叫びながら、家を飛び出して和樹の家に向かった。 どこの島に行くつもりなんだろう。佐渡かな?それとも、広島の方のやつかな? もっと南の、ザ・観光地っていう所だったりするのかな? いや、最近は淡路島も観光に力入れているし、夏休みだからそういう広い所かも。 なんて、あれこれ考えながらウキウキして辿り着いた和樹のマンション前。 そこには、和樹と水流さんが居た。 …… ………… ………………は? 付き合っている系の噂はさんざん聞いていたけど、実際に一緒にいる所は始めて見た。 今一緒にいるって事は、俺にメッセージ送った時も一緒にいたって事で。 俺にメッセージ送ったのも、水流さんと一緒にいる時って事で。 は? ……いや。は? 落ち着いてなんていられないよな。 ここは、落ち着いて深呼吸する場面じゃないよな。 いやでも、怒鳴りこむ場面でもないか。 それは、そうだよな。別に、俺が怒る必要もないな。 いや、でも。……はぁ? 怒りしか湧かないんだけど。 ダメだ。今はダメだ。 何か変な事ばっかり言いかねない。 いったん、この場は離れよう。 ひとまず、近くの児童公園みたいな所にやってきた。 少子化の影響か、夏休みの午前中だというのに、子供はいない。 いや、少子化より地球温暖化の影響か。 俺の剥き出しの腕もじりじりと焼かれているのが分かる。 和樹の家に着いたら、すぐにロビーに入る予定だったから、長袖なんて着てないし日焼け止めも塗ってない。日傘なんて持っている訳もなく。 俺のなまっちろい腕が、紫外線にやられてがん細胞をモリモリ作成している気がする。 何か、弱いなぁ~。 何がとか分かんないけど。なんか、弱いわぁ~。俺。 何でだろ。何でこんなに、感情ジェットコースターなんだろ。 ヤダなぁ~。 なんかもう、ホントやだ。

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