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第5話
同い年のれっきとしたおっさんで、嫁子供なんてもんを背負ったこともある男で、肌だって弾力は弱い。それなのにいつまで経ってもどこか清廉さを残した男を好き放題に舐っていると、ずんと腰の奥が重くなる。
この分じゃ必要なかったか。そう思いながらポケットから取り出した錠剤を歯でふたつに割り、砕けた半分を飲んだ。そしてその残りを皆方の口に押し込む。口腔を犯しながら唾液を注ぎ込めば、錠剤ごと皆方は飲み下す。
「ぶ……ぶんちゃ、文ちゃん……なに……?」
不安げな問いを無視し、ガウンを割って肌を撫でる。酔った頭で精一杯考えている皆方は肌とガウンの間に熱を籠らせていた。ひと際感触の違う場所を爪で掻き、僅かに立ち上がるとぎゅっと摘んだ。
「や……、いたい……」
眉を寄せながらも皆方は俺を突き放すことはしない。ただひたすら二十年来の同僚の変化を理解しようと頭を巡らせているようだ。
「俺が癒してやるっつってんだ」
胸の尖りから手を下ろすと共に身を起こし、指先でゴムを引っかけるようにして色気の欠片もない黒のボクサーパンツを尻からずり落とす。躊躇していたら終わる。ひと息にそれを抜き去ると、だらんと肌に添う皆方の雄にしゃぶりついた。
「おい、ちょっと……んんっ」
急所を取られて慌てだす。けれどそれを強めに握ってやれば、怖じたのか無理に抜け出そうとはしなくなった。再び握りを弱くすると、やわらかなそれを含んだ。下から先端へゆっくりと扱き上げ、道を作る。幾度か繰り返していればそれは簡単に芯を持ち始めた。
「ばか……そんなことされんの久々なんだからな……」
まるで節操のない雄を庇うように皆方が呟く。ここまでくれば今更引けない。それは皆方にも分かったはずだ。動きやすいように腿を持ち上げて割り、無防備な格好を作り出す。もう手で支えずとも良いほどに雄は反り返った。空いた手で会陰を辿り、重たげな嚢をゆっくりと揉んだ。
「あ……ん、」
声を殺そうという気がないのか、刺激に対して皆方は素直な反応を見せる。顔が見たい。顔をみながら舐めたいと強引に腰から持ち上げた。尻を高々と掲げられ、快楽に身を落としそうになっていた皆方が慌てる。
「な……にして」
答えは言葉ではなく行動で示す。膨らんだ陰嚢を唇で巻いた歯で甘噛みし、会陰へと舌を走らせる。そうしてその先にある小さな窄まりを突いた。
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