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第1話(3)

 その夜は、鴨肉でスタミナが付いたせいか、作戦会議そっちのけで何度も司を鳴かせてしまった。ただでさえ忙しいというのに、激しい運動で疲れさせてしまった。なのに、司は作戦会議が終わるまで眠らないと言い張る。攻は少し後悔した。  広々としたダブルベッドにノートパソコンを持ち込み、二人で裸のまま肩を並べてGoogle Mapを覗き込む。そこには紫峰の屋敷が映し出されていた。 「ずいぶんと厳重に警戒されているね。この塀はまだ新しいよ」 「そのようですね。紫峰が生きていた頃の画像では屋敷が丸見えですから、亡くなった後に建てられたのでしょう」  閉ざされた門があり、敷地をぐるっと囲むように塀が聳え立っていた。外から中の様子はうかがえない。  一方、上から見る限りでは、ごく普通の一軒家であり、渡り廊下で繋がった離れがあるくらいだった。倉庫や蔵らしきものは見当たらない。 「この広さだと、遺作が次々と見つかるのは無理があるね」 「おそらく怪しいのは……」  そう言って司は離れを指差す。ここで偽物が作られているのは明らかだった。 「でも、どうやって中に入り込むんだい? いきなり訪ねていったら怪しまれるだろう」 「用件なんていくらでも作れますよ」  司が笑う。思わず攻は軽い口づけをした。途端に頬が赤らむ。 「……そういうのは後にしてください」  もじもじとした呟きに攻の股間が疼く。作戦会議が終わってからも、すぐには寝かせたくないと思った。

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