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ストライク1:ご褒美は、元チームメイトとの抜き合いでした

『もしもし、雅?』 「どうした、幹也。試合終わったのか?」 『あぁ、ちょうど遠征で東京来てたから、メシでもどうかなって』 「あー、行きたいのは山々なんだけど」 『けど? 東京来て、彼女でもできたか? あ、違うか、彼氏か』  幹也には自分の性的嗜好を話している。プロ野球選手ともなると、合コンの誘いが多くて、気もないのに参加するのは面倒だから、幹也を味方につけて、ことあるごとに断っていた。 「まさか、できるわけないだろ!」 『じゃあ、行こうよ。せっかく雅が初勝利したっていうのに、ひとりで部屋に帰るなんて淋しくない?』 「知ってたのか」 『まぁね。試合速報見た。雅が投げるときはチェックしてるから』  チェックされていた、という事実に雅の身体は熱くなる。  幹也は雅が投げる日はちゃんと見ていてくれた、ということなのだろうか。 「なんだよ、幹也。オレのファンじゃねぇか」 『──ファンって言うか……』 「え? なに、聞こえない」  急に電波が悪くなったのか、幹也の声が遠くなる。 『と、とにかく雅の部屋の前で待ってるから!』  その一言を放つと幹也の通話は一方的に切れた。  なぜ、雅の部屋を知っているかは謎だが、このままだと最高のオナニーができないということになる。  どうにかして、幹也を帰さないと──。  雅はアクセルを踏み、急いで自宅マンションへ戻った。

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