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ストライク1:ご褒美は、元チームメイトとの抜き合いでした
「──ほんとにいるし……」
車を駐車場へ入れたあと、エレベーターで部屋へ戻ると、ドアの前に幹也が待っていた。
「ごめん、じつは雅のチームメイトに知り合いいてさ、部屋聞き出した」
「まぁ……いいけど。どっかメシ行くか?」
さくっとご飯だけ食べて、幹也には帰ってもらおうと思いついたが、予想とは裏腹に幹也は「雅の部屋でどう?」と言った。
いやいや、誘うのはこっちだが、と思ったが、すでに幹也の手にはコンビニかどこかで買った酒やおつまみが入ったビニール袋がある。
「わかったよ。せっかく来てくれたしな」
雅は堪忍したかのように、小さく溜息をついて幹也を部屋へ上げた。
「とつぜんだったから、あんま片付いてないぞ」
「気にしないって!」
そう言って幹也をリビングへ通してから、雅は「あっ、み、幹也、ちょっと待て!」と叫ぶ。
──しまった、昨夜使ったローションとか出しっぱなしな気がする!
しかし幹也はすでにリビングに到達しており、ソファーの上に転がっていたローションや散らばったコンドームを見つけてニヤニヤとこちらを振り返っていた。
「さっき恋人いないって言ってたよね?」
「あぁ、言ったぞ。それは本当だ」
「じゃあ、このローションやゴムは?」
幹也はローションのボトルとコンドームを手にして、いたずらな表情をしながら雅の前へ近づく。
「な、なんだよ。お前だってするだろ? オナニーのひとつやふたつ」
「そりゃ、するよ。俺も恋人いないし、風俗とかは苦手だから、もっぱらオナニーだね」
「なら、オレと同類じゃねぇか」
いままでそんな話をしたことなかったのに、幹也に恋人がおらず、オナニー三昧だという事実が発覚して、雅の頭のなかでは自慰行為に耽る幹也が再生された。
──ちょっと、見てみたい。イケメンピッチャーで有名な幹也のオナニー!
よからぬ欲望が湧き上がり、雅は頭を振る。
しかしこんなチャンスは二度とない。なぜなら雅のオカズは男の自慰を見ることだからだ。
もっぱらゲイ向けの動画を漁る日々なので、ナマで鑑賞できるチャンスなんて早々ない。
「み、幹也……とりあえず、飲むか?」
「あぁ、そうしよう」
ソファーに腰かけ、缶チューハイをふたりで開けて乾杯をする。
あんまり飲むと勃たなくなる懸念があったので、2本目を開けたあたりで飲む手を止めた。
「雅? もう飲まないのか?」
「ん、今日はもういいかな」
「雅ってむかしはもっと飲んでたイメージだけど。あ、もしかして、このあとコレ、使う予定だった?」
まだ幹也はローションのボトルを近くに置いていたらしく、顔の前に突きつけられた。
「──そうだ、って言ったらどうすんだよ」
ほんとうにすこし酔ったかもしれない。ちょっとだけ幹也に抱かれたい気持ちになってる自分も怖い。
同じプロ野球選手だけれど幹也は細身で無駄な肉がついていないスマートな身体つきだ。それに幹也のペニスは大きい。
よくサウナや風呂へ一緒に入っていたから知っている。
逆に雅はウエイトトレーニングのせいか全体的に筋肉量が多く、がっしりとした体つきだ。あそこの大きさは残念ながら勝てそうにない。
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