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第25話
夜更けの、虚空の訪問。
そして、優しい言葉。
『そのままで聞いてくれ。さっきは、悪かった』
『お礼の言葉も言わないまま、新しい高価な服はいらない、などと。私が、無神経過ぎた』
(僕の気持ち、ちゃんと通じたんだ!)
むくんだ顔にも構わず、茉希は思わずドアを開けていた。
開けて、虚空を見た瞬間、茉希は思わず両手で顔を隠した。
(し、しまったぁ!)
「茉希、どうした? 顔を見せてくれ」
「い、いえ。今は、その。ひどい顔をしてて……」
「いいから」
虚空が、茉希の手を取る。
導かれるように、茉希はその手を顔から放していた。
その顔を見て、虚空は深い罪悪感にさいなまれた。
(私のせいで、泣いていたんだな)
瞼を腫らして、赤い目をしている、茉希。
虚空は、その瞼にそっとキスをした。
閉じた瞼に、虚空のキスを受けた茉希。
その効果に、思わず小さな声を上げた。
「あっ」
「どうだ? 腫れは、引いたか?」
虚空の治癒魔術は、茉希の悲しみの痕を、すっかり消していた。
「虚空さま、すごいです!」
「簡単なことだ。それより……今度は、唇にキスしてもいいか?」
わざわざ、お伺いを立てるほど、虚空は慎重になっていた。
(もう二度と、彼を泣かせたくない)
そう、自分自身に言い聞かせていた。
しかしそれは、考え過ぎだ。
茉希の方から、甘いキスを贈ってくれたのだから。
「ぅ、む……ぅ、ん。んっ……」
「虚空さま……好き……大好き……」
息継ぎをするたびに、茉希は虚空に愛の言葉をささやいた。
キスを交わして、すっかり熱くなってしまった、虚空と茉希。
そのまま、もつれるように寝室へ進んだ。
もどかしく服をはだけ、互いを探り合った。
「やはり、茉希の肌は最高だ。手に吸い付くようだ」
「んぁ、う。あまり、撫でまわさない、でぇ……ッ」
触れられているだけで、茉希の体は敏感に反応した。
「そ、そんな、トコ……駄目ぇ、ヤだぁ……あぁ……」
「ダメ、か? イヤ、か?」
では、やめる。
そんな意地悪なことをする虚空に、茉希は焦れた。
「もうっ! 虚空さまの、バカぁ……」
蕩けるような茉希の声に、虚空はめまいがする思いだ。
口づけ、撫で。
甘く歯を立て、擦り続ける。
そんな気の遠くなるような愛撫に、茉希の蕾はとろけて疼く。
「準備OKだな。ぬるぬるに潤んでいる」
「うぅ。エッチ、スケベ、変態ぃ!」
「何とでも呼んでくれ」
浅いところで軽く抜き差しした後、虚空はグッと茉希の中に挿れた。
初めての時より、やや奥まで突き進んでみた、虚空だ。
(いきなり全部挿れると、茉希の内臓が傷むかもしれないからな)
それほど逞しい、虚空のペニスだ。
遊び慣れている亜貴ですら、悶え狂った長さと太さ。
茉希もまた、その激しい刺激と快感に、悲鳴を上げていた。
「う、あぁ! はぁ、あぁん! もっと、もっと奥まで、えぇえ!」
「茉希は意外と、欲張りなんだな」
では、と虚空はゆっくり腰を進めた。
彼のものが、どんどん挿入ってくる。
腹の奥まで、届いている。
茉希は、その生々しい感覚におかしくなりそうだった。
「あぁ……こんなトコまで……!」
茉希は、自分の白い腹に手を当てた。
その手に、虚空の手が重なった。
「では。二人で、フィニッシュと行こうか」
「え? あ、あぁ、あ!」
虚空が、ゆるやかに動き始めたのだ。
虚空が動くたびに、濡れた音が響く。
その動きに併せて、茉希もぎこちなく腰を波打たせるようになっていた。
「う、ふぅ、んッ。あっ、あッ、うあぁ!」
何度も達して、精を放った。
二人が繋がるところは、もうぐちゃぐちゃだ。
「う、うぅ。ヤだ、あぁ」
「いまさら、イヤなのか?」
「は、恥ずかしい。こんな、いやらしい音……」
「茉希だって、この音を鳴らしているんだぞ?」
虚空が動き、それに併せて茉希も動く。
愛液と精にまみれた茉希の秘所は、二人の動きに併せてぐちゅぐちゅと鳴っているのだ。
「ぼ、僕。僕は、その……」
「言い訳を探しながらも、律義に動いてくれるんだな」
ぐぅッと、虚空は上半身を茉希に被せた。
可愛らしい耳元で、低く甘く、ささやいた。
「そんな茉希は、たまらなく素敵だ。愛してるよ」
「う、うぅ。んッく、はぁ、あぁあ!」
茉希は大きく震えた後、一番強いオーガズムに達した。
それと同時に、虚空も彼の体内に熱い種液を注ぎ込んだ。
抱きしめ、頬を寄せ、呼吸を混ぜ合わせる。
肌寒い季節が、思いがけない熱帯夜となった。
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