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「ったく……、どこまで世話が焼けるんだよ」
平静を装いながら遠慮がちに腕を伸ばし、だらしなく露出した自身へと触れる。
「あっ……」
するりと上下に触れただけの指に、久弥は敏感に快楽を拾い上げ、唇からは甘やかな声が零れ落ちる。
触れ合う身体は熱く、至近距離で甘ったるい吐息を感じ、無警戒に頬を擦り寄せる。
やばい……、こんなことなかったのに……。
そういう対象として、目の前の青年を見始めてしまっている自分に気付いてしまう。
最悪だ……。
「お前、ちょっと来い」
「んっ……」
懸命に理性を繋ぎ止めようとしても、こんなにも無防備な久弥を目の前にして、一体何が出来るというのだろう。
加速度的に増してゆくこの気持ちを、鎮める術が分からない。
辺りを見回して、誰も来ていない事を確認すると、久弥の身体を支えながら後退する。
こんなところを誰かに見られでもしたら、あらぬ疑いを掛けられてしまう。
脱力する身体を引き摺り、一方の手で個室の扉を開くと、彼を抱えながら息を潜めて忍び込む。
「ん……、れい……?」
「ほら、そこ座って。転ぶなよ」
「ん……、これでいい……?」
扉に鍵を掛けると、夢現な久弥の身体を気遣いつつ、慎重に奥の便座へと座らせる。
腰を下ろした彼は、気怠そうにタンクへと凭れ掛かり、ぼんやりと視線を彷徨わせている。
「れい……」
「なんだ」
「なんか俺、勃ってきちゃった……。どうしたらいい……?」
「は? お前な……」
「れい……、怒んないで……」
身支度をさせるつもりが、目前の自身は緩やかに勃ち上がり、助けを請うような視線を注がれる。
酒気を帯びた身体は、熱情を絡み付かせながら淫らに汗ばみ、唇からは甘ったるい吐息が絶えず漏れている。
据え膳を前に立ち尽くし、動揺を隠せずにいると、久弥は痺れを切らすように手を伸ばし、快楽を待ち焦がれる自身へと控え目に触れる。
「ん……、あっ、き、もちいい……」
遠慮がちに上下させる手に情欲が宿り、徐々に明確な意思を孕んで指を動かしていく。
くちゅ、と淫猥な音が鳴り、自身からは白濁が溢れ、久弥の唇からは甘やかな声が止まらない。
何を見せられてんだよ、俺は。
「お前いい加減にしろよ」
一人で楽しみ始めた久弥へ告げると、屈んで腕を伸ばし、彼の行為を遮るように手を重ねて扱いていく。
「あっ、ああぁ、れぇっ……」
「さっきから喧嘩売ってんのか、お前は。早くイッちまえ」
「あ、うっ……、れいの手……、きもちいい……」
蕩けた表情を浮かべ、甘えるように鼻にかかった声が久弥から零れ落ちる。
こんなところを仲間に見られたら終わりだなと過るも、彼を辱める手は止まらない。
「あっ……、そ、れ……、なに……?」
「お前さ、俺以外にもこういう事すんの?」
「あ、あぁっ、それ、だめっ……、へんなとこ、ゆび、はいってる……」
ぐちゅぐちゅと音を立て、力任せに扱く自身からは、絶えず淫らに白濁が溢れ出る。
艶めかしく伝う蜜を掬い取り、無抵抗な下肢を広げさせると、窄まりを指で押さえながら徐々に内部へと入り込む。
慣れない感覚に声が上がるも、拒むどころか情欲を孕んでおり、自身だけを擦っていた頃よりも格段に熱を帯びていく。
「れいっ……、れぇ……、おれ、なんで……」
「俺の質問に答えてないよな」
「ちが、ちがう……、しない、しないっ……」
「本当に……?」
「しんじて……、れい……」
自身を擦る手に触れられ、縋るような視線を投げ掛けられると、理性の鎖が引き千切れそうになる。
普段の様相から一変し、快活な久弥は今やいやらしく腰をくねらせ、内部を掻き乱される快感に狂わされている。
嗜虐心を煽られ、考えるよりも先に紡がれていく言葉に自分でも驚く。
意地の悪い台詞をぶつけられても、嫌がるどころかより快楽を纏わせていく久弥に、言いようのない熱が此の身へと降り掛かる。
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